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血糖値をコントロールするホルモンを出している臓器は?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~

食事をすると上がる血糖値。「急激に上がるとよくない」とか、「血糖値を穏やかに上げるような食べものを選んだほうがよい」など、いろいろな情報がありますね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「血糖値のコントロール」。そもそも血糖値のコントロールに深く関わっている臓器がどこにあるのか、知っていますか?
Contents 目次
問題1 血糖値と関係の深い「臓器」は、次のうちどれ?
□肝臓
□膵臓(すいぞう)
□心臓
□脾臓(ひぞう)
「膵臓(すいぞう)」です
糖尿病にならないために気をつけたいことは、血糖値のコントロールです。この血糖値の管理に関係が深いのは、「膵臓(すいぞう)」にある「ランゲルハンス島」。食事などを摂取すると血糖値が上昇しますが、このとき「ランゲルハンス島」に存在する細胞が、ホルモンの一種であるインスリンを分泌し血糖値を下げてくれます。また逆に、血糖値が下がるとグルカゴンというホルモンを分泌して血糖値を上げてくれます。このようにランゲルハンス島から分泌されるホルモンは、血糖値を調整する役割を担っているのです。
問題2 血糖コントロールのために、成人が1日あたり25g以上、摂取することが望ましいと されている栄養成分は、次のうちどれ?
□糖質
□食物繊維
□葉酸
□マグネシウム
「食物繊維」です
血糖値をコントロールするためには、いろいろな食品や成分が大事になります。なかでも「食物繊維」は積極的にとりたい栄養成分です。食物繊維は体内で水分を吸収して膨張するため、小腸での栄養素の吸収の速度が緩やかになります。種類としては、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維がありますが、どちらも大事ですので、豆類や海藻類、野菜、きのこ類など食物繊維が豊富に含まれるいろいろな種類の食材を、毎日の食事に必ずとり入れてほしいと思います。
問題3 糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。「1型糖尿病」の発症率は全体の約何%だと思う?
□約90%
□約50%
□約30%
□約10%
「約10%」です
糖尿病には、1型と2型の2種類があります。同じように血糖値が上がる病気とは言え、全体の約90%の発症率を占めるのは「2型糖尿病」です。生活習慣が主な誘因になると言われている「2型糖尿病」に対して、「1型糖尿病」は全体の5~10%の発症率で、はっきりした原因は不明です。特に小児期から思春期にかけて発症することが多いとされていますが、大人になってから発症することもあります。
問題4 問題3の「1型糖尿病」に必ず必要となるものは、次のうちどれ?
□グルカゴン
□コルチゾール
□インスリン
□アドレナリン
「インスリン」です
「2型糖尿病」の場合、食事内容に気をつけたり運動を定期的に行ったりすることで症状が改善されることがあります。一方「1型糖尿病」の場合は、「2型糖尿病」と同じようには血糖値を管理することができません。そこで毎日、毎食「インスリン」が必要となります。食事の内容に応じてインスリンを体内に入れることで、血糖コントロールを行います。適切なインスリン治療を行うことで、日常生活を他の人と同じように過ごすことができます。
問題5低血糖になった場合、素早く血糖値を上昇させるものは次のうちどれ?
□おにぎり
□もち
□あめ
□清涼飲料水(加糖)
「清涼飲料水(加糖)」です
血糖値は高くならないように注意が必要ですが、低血糖もよくない状態です。低血糖になった場合、少しの補食で血糖値をコントロールすることができます。上記の食品は、どれも血糖値を上げる内容であるものの、素早く上昇させられるのは、甘味のある清涼飲料水や炭酸飲料です。薬を服用したり、インスリン注射をしたりしている人などは、食事や運動とのバランス次第では低血糖になる可能性もあるため、補食になるものを常備しておくとよいでしょう。