外はぽかぽかしているのに、家でリモートワークをしていると、なぜか足元が冷えてくる…ということはありませんか? 3つの首(首、手首、足首)を温める、ゆっくりお風呂に入るなど、冷えを予防するにはいろいろなやり方がありますが、食生活でも冷え対策はできるんです! 体が温まれば、心身が活動的になってダイエットにも役立つはず。今回のテーマは「冷え対策」です。
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【問題1】冷え対策には、体を温める食べものがおすすめです。では次の中で、体を冷やす食べものはどれ?
□にんにく
□玉ねぎ
□牛肉
□海藻
正解は……?
「海藻」です。
熱帯地方の食べものや、夏が旬の食べものには、体を冷やす性質があるといわれています。たとえば、夏野菜である、なすやきゅうり、トマトなどが、その仲間です。夏野菜に多く含まれるカリウムには利尿作用があり、体内の塩分を体外へ排出するとともに、熱も放出するといわれています。上記の中で、このカリウムを多く含んでいるのが「海藻」です。
冷え症は血行不良によって、起きると考えられています。この血行を促進してくれる栄養素は、次のうちどれ?
□マグネシウム
□ビタミンC
□ビタミンE
□食物繊維
答えは「ビタミンE」です
血行を促進してくれる栄養素は、ひとつだけではありませんが、上記の中でいちばん効果が高いのは「ビタミンE」です。ビタミンEには、末梢血管を広げ、血行をよくする働きがあります。 きちんと摂取することで、血行が悪くなるために起こる肩こりや頭痛、冷え症などの改善効果が期待されています。
上の問題で答えになった栄養素をいちばん多く含んでいる食べものは、次のうちどれ?(100g中)
□ごぼう
□ほうれん草
□ブロッコリー
□かぼちゃ
答えは「かぼちゃ」です
上記の野菜100g中のビタミンE含有量は、「ごぼう」0.6mg、「ほうれん草」2.1mg、「ブロッコリー」2.4mg、「かぼちゃ」4.9mg。「かぼちゃ」には、ビタミンEが多く含まれています。そのほか、魚介類ではサーモンやウナギなどにも含まれており、脂質分を多く含むナッツ類や、油そのものにも含まれています。ビタミンEは、冷え防止に役立つだけでなく、強い抗酸化力をもつビタミンでもあります。野菜に含まれているビタミンCやカロテンなどと一緒にとると、さらに抗酸化力も高まるのでおすすめです。
冷え症の要因のひとつは貧血。貧血の改善に効果的な栄養素である鉄分が、いちばん多い食べものは、次のうちどれ?(100g中)
□コンビーフ
□大豆
□小松菜
答えは「大豆」です
冷え症は女性に多いといわれています。その要因とされるのが、男性に比べて、筋肉量が少なく体温調節機能の力が劣ることや、低血圧、貧血などです。冷えを改善するひとつの手だてとしても、日常の中でなるべく意識して鉄分をとりたいですね。上記の食材100gあたりの鉄分量は、「コンビーフ」3.5mg、「大豆」6.8mg、「小松菜」2.8mg。ちなみに、成人女性(月経あり)が1日に必要な鉄分の量は10.5mgです。ひとつの食材で1日分の鉄分をとるのは難しいので、鉄分を多く含む野菜や豆製品などを組み合わせつつ、日々の鉄分摂取を心がけていきましょう。
植物性食品の鉄分は、動物性食品に比べて吸収率がよくありません。ですが、組み合わせしだいで、吸収率をアップすることができます。組み合わせとしてよいのは、次のうちどれ?
□ほうれん草+レモン
□きなこ+もち
□きくらげ+卵
□小松菜+豆腐
答えは「ほうれん草+レモン」です
動物性食品で鉄分を多く含んでいる食材には、赤身肉やレバーや魚類などがあります。これらの食べものには、筋肉中に酸素をとり込むための「ミオグロビン」があります。「ミオグロビン」に含まれる“ヘム鉄”はたいへん吸収がよいのが特長です。一方、野菜や豆製品など植物性食品に含まれる鉄分は“非ヘム鉄”といわれ、吸収がよくありません。ただし、ビタミンCと組み合わせることで吸収率がアップします。上記の中では、ほうれん草をレモンと組み合わせることで、ほうれん草に含まれる鉄分の吸収がよくなります。
5問正解……おめでとう! これで冷え対策はばっちり?
2~4問正解……おしい! あと一歩!
0~1問正解……