Ａ ダイエットの方法が長続きしない（飽きっぽい）

長続きしないというあなたは、やり方が合っていないのかも！
ダイエットが長続きしないのは、実践しているダイエット法があなたの生活と、かけ離れているからという可能性が大です。たとえば、スーパーフードをとり入れてみたけれど、購入するのにわざわざ遠くまで行く必要がある、といったケース。１回目は頑張ってできたとしても、それが度重なると、しだいにおっくうになりザセツへつとながります。こういう人は、「この方法では長続きしないということに気づけてよかった」と思って、無理なく続けられる方法を考えましょう。
また、続かない人に共通するのが、あれもこれも一気に完璧にやろうとすること。結局、時間がかかりすぎるといった理由でできなくなります。食事はこれ、運動だったらこれと、自分に合いそうなものをひとつ選び、まず３週間くらいやってみましょう。それができたら少しずつプラスしていくのです。その際も、０か100で考えず、少しでもできたならよしとして、また明日がんばるなど、スモールステップを積み重ねるようにします。このようにして２か月くらい続いた習慣があれば、それが自分に合ったやり方だといえるでしょう。
もうひとつ、続けるためには、たとえば、好きなブランドのヘアオイルを買うなど、食べもの以外で自分へのご褒美を作ることも大切です。

Ｂ 成功しそうになるとなぜかダイエットをあきらめてしまう（あきらめが早い）

成功は目前なのに、それに気づいていない可能性が！
ダイエットに成功しそうになっているのに、そのことに気づいていない可能性があります。なぜなら、ダイエット中は体型を隠すような服を着ていることが多く、やせてきていてもだれも気づかないからです。多くのダイエッターは、「ある日を境に体が劇的に変わる」と思っていますが、変わるのは少しずつ。やせていくのも太っていくのも、見慣れているから自分ではなかなか気づけない。客観的に自分を見ることが必要です。そのために活用したいのが新しい服。「新しい服はやせてから」と考える人が多いのですが、ダイエット中から変えてみるのです。買うのは抵抗があるという人は定期的に試着するのでもよいでしょう。もし、脚やせを目指しているなら、パンツを定期的に試着しに行ってみましょう。
また、多くの人が抱いている「やせたら人生が劇的に変わる」という思いも、残念ながら勘違いです。恋人やパートナーさえ気づいてくれないこともあります。自分の体重にいちばん関心があるのは、ほかならぬ自分自身。ですから、この場合もご褒美が必要です。ダイエットは節制が多いですから、その先にハッピーが待っていなかったら続けられません。ダイエットのハードルをひとつクリアしたら、旅行に行く、行きたかった美容院に行くなど、楽しいイベントをつくってみてはいかがでしょうか？

Ｃ 成功はするけどリバウンドしてしまう

ダイエットをイベントとして行っているから、もとに戻る
ダイエットを一時的なもの、イベントとしてとらえている場合、リバウンドしやすいといえるでしょう。ダイエット中、いつも「やりたくないな」「ダイエットを終えて早くたらふく食べたい」と思っていたら、やめた瞬間、もとの生活に戻り、リバウンドへまっしぐらです。本来、「太っているときの生活が信じられない！」と思うのが、ダイエット成功者の正しい反応。たとえば、「歩かないと気持ち悪い」という状況までいけばしめたものです。
ダイエットは一度で仕留めることが大切です。リバウンドをすると筋肉は戻らず、戻るのは脂肪のみ。つまり、リバウンドをくり返すと、筋肉より脂肪の割合が増える→ダイエット前より悪い状態になってしまいます。特に10㎏以上のダイエットはイベントではなくライフワークとしてとらえるようにしましょう。

取材・文／野上 郁子　　イラスト／たなか のりこ