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CATEGORY : ダイエット |考え方

逆に太って見える!? 体重以外にも気をつけるべきなダイエットポイント

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太って見える女性

ダイエットをする際、「こんなボディになりたい!」と誰もが理想を抱き、目標を決めるもの。でも、その目標の決め方が体重ばかりを基準にしていては、せっかくのダイエットが逆効果、太って見えてしまう可能性もあるのです。そろそろ減量だけを目指すダイエットは、もう卒業! まずは私たちの体の変化と、美しいボディバランスを知ることからはじめましょう。

Contents 目次

30代女性の2人に1人は「太っている」!?

一般的に「スタイルがいい」とされている女性芸能人やモデルたちは、誰もがスラリと伸びた長い手足と細いウエストをもっています。そのため、自分もそうありたいと「理想のボディ」の基準を高く設定しすぎ、本当はやせているのに「太っている」と感じている人が多いのだとか。事実、ある調査では、自分のことを「太っている」と思う女性の割合が、20代では44%、30代では53%にのぼることがわかっています。しかし、30代女性における実際の肥満の割合は13%弱という報告もあるのです。

「現在活躍しているモデルや芸能人などは、実に細い人ばかり。そういう人たちばかりがあまりにもメディアの中で取り上げられているため、一般人の間にも“細くなくてはいけない”という強迫観念のようなものができてしまっているように思われます」(文化服装学院・伊藤由美子先生)
さらに「太っている」と思う最大の理由が、20代では「他人と比べて」なのに対し、30代は「過去の自分と比べて」という結果も。加齢によって体型が崩れてくる30代は、過去の一番やせていた頃の自分を基準とする傾向があるようです。

体重は少なくても、体脂肪率が高い30代女性

やせているか、太っているかを判断するひとつの基準として、一般的に使われているのがBMI値です。BMI値は「体重÷身長÷身長」で算出された数値で、18.5以下はやせ、25以上は肥満に分類されます。

「35年前と現在の30代女性を比べてみると、肥満の割合が約24%から13%へ減り、やせの割合は約9%から13%に増えています。つまり、35年前より太っている人は少なく、やせている人が多いということになります」(タニタ開発部・内山朋香さん)

では、なぜ自分を「太っている」と思う人が増えているのでしょうか?
「理想が高くなったことも一因ですが、実はBMI値だけでは測れない見た目の問題が存在しています。BMI値は身長と体重の割合から導き出されますので、体の中身までは測れません。筋肉より脂肪のほうが体積は2割位大きいため、同じ身長、体重の人でも、脂肪の多い人のほうが筋肉の多い人より太って見えてしまうのです。30代女性の標準体脂肪率は28%ですが、実際の30~40代の平均は34.5%。体重はそんなになくても、脂肪が多いために、太って見えている人が多いと考えられます」(内山さん)

国民健康・栄養調査によると、30代女性の運動習慣は、20~70代の男女の中で最下位。運動をせずに体重だけを減らした結果、体脂肪率の高い、太って見える体になってしまったといえるかもしれません。

ファッションと食生活でずん胴スタイルに!?

20年前に比べ、日本人女性の平均サイズは身長が伸び、体重は減っているといいます。では、スマートになりスタイルもよくなったのかといえば……
「20年前と現在の30代女性のサイズを比較してみると、バスト、アンダーバスト、ヒップはあまり変わっていないのに、ウエストだけ増えています。つまり、昔よりもずん胴体型になっているということです。その一因として考えられるのは、服装の変化。昔の女性はガードルをはきウエストをしっかり締めていたのに対し、今はあまり身につけている人はいません。ローライズのファッションが主流ということもあり、ウエストはまさに解放区。どんどん緩んで大きくなってしまったのです」(伊藤先生)

また、ウエストサイズの増加には食生活の変化も大きく関係しています。
「消化吸収にあまりエネルギーを使わないものばかり食べていると、内臓のエクササイズが減り、おなか周りが緩んできます。栄養素の中でもっとも消化吸収にエネルギー量を使うたんぱく質量が減り、パンやめん類などあまり噛まなくても食べられるような小麦製品が増えたことにより、昔よりおなか周りに脂肪がつきやすくなったと考えられます」(ダイエットカウンセラー・伊達友美先生)

体重やBMI値だけでは、体の中身やボディバランスは測れません。そのため、ダイエットの目標を体重だけにしぼってしまうと「体重は減ったのに見た目が全然変わらない」「やせたけどバストがごっそりなくなった」なんてことも。エクササイズなどで筋肉量を増やし、食生活やファッションにも気をつけるダイエットこそが「理想のボディ」を手に入れるためには大切なのです。

監修/伊達友美、伊藤由美子、内山朋香

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