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    糖質カットと脂質カット、どちらのほうが早く痩せられる?

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糖質カットと脂質カット、どちらのほうが早く痩せられる?

ダイエットはやり方を間違えると、効果が出にくかったり、逆効果になってしまうことも。そこで、美しいボディをつくるために覚えておくべき知識をコンディショニング・トレーナーの桑原弘樹先生にクイズ形式で教えていただきました。
「いろいろやっているけど、痩せない理由がそこにあったのか!」と目からウロコの発見があるかもしれませんよ。


Q1、「糖質制限ダイエット」は、脂質カットのダイエットよりも早く効果があらわれる

正解は、

「糖質制限ダイエット」は
短期間で体重を落とせるが、弊害も大きい。

炭水化物をはじめとした「糖質」を控える「糖質制限ダイエット」は、近年大ブームになりました。実際、これは“体重を落とす”という点においては手っ取り早く、脂質をカットするよりも効果的です。

しかし、極端な糖質カットは悪影響を及ぼします。というのも、糖質は脳のエネルギー源となる大事な栄養素。それを極端に減らしてしまうと、筋肉を分解して体内で糖質を作り出します。

筋肉の分解が進めば筋肉量が減ります。すると、基礎代謝が落ちて太りやすくなったり、疲れやすくなるなど不調を招いてしまうのです。もちろん糖質の摂りすぎもよくありませんが、不足による弊害も大きいことを覚えておきましょう。

Q2、必須アミノ酸の中でもとりわけ筋肉に多く含まれるBCAA(分枝鎖アミノ酸)の最適な摂取タイミングは就寝前である

正解は、
×
就寝前の摂取は、睡眠物質分泌の妨げになることも。
おすすめは、トレーニング前やトレーニング中。

BCAAとは体を構成する必須アミノ酸のうちの3種、バリン、ロイシン、イソロイシンの総称です。BCAAはサプリメントで摂取するのが効率的。筋肉の発達をサポートするので、やせやすい体を作るためにも摂取することは効果的です。

就寝前のBACC摂取が適さない理由は、アミノ酸「トリプトファン」との関係性があるから。トリプトファンは睡眠に深く関わるセロトニンといった物質を作ることで知られている栄養素なのですが、BCAAとトリプトファンは血液中でバランスを保っています。つまりは寝る前にあまり多くのBCAAを摂ってしまうとセロトニンの分泌がしにくくなるゆえ、良質な睡眠の妨げになる可能性があります。

逆にトレーング中はBCAAが減ってトリプトファンが増えると集中力が欠けたり、疲労感が高まると考えられます。そのため、BCAAを摂取してその濃度を上げることがパフォーマンスを上げるためには効果的といえるのです。

Q3、筋トレで筋肉を鍛えると、運動神経もよくなる

正解は、
×
筋トレの目的は、“筋肉をつけること”。
鍛えても、運動神経は上がらない。

運動神経の良し悪しというのは、筋肉を使って体を上手に動かすことができるかどうかです。それに対し、筋トレは体に筋肉をつける作業。筋肉が増量しても、動かし方が上手になるわけではないので、答えは×です。

 しかも、筋トレというのは「力を不合理」に使うことがポイントです。何かを持ち上げるときに人は、反動をつけるなどしてラクに持ち上げようとしますが、それでは体への負荷が少なく筋肉が鍛えられません。あえてツラいと思う体勢で不合理に持ち上げることで、筋肉に負荷をかけていくのが効率のよい筋トレなのです。それは、いわゆる「運動神経がいい」という動きとは、真逆。「鍛えること」と「運動神経をよくする」ことはアプローチが別物なのです。

Q4、シックスパックをつくるためには、ひたすら腹筋運動をする必要がある

正解は、
×
筋トレも必須ですが、
有酸素運動で、余分な脂肪を落とすことが先!

「シックスパック」とは、腹直筋が6つに割れて見える状態のことですが、ひたすら腹筋をすれば手に入るかというと、そうはいきません。

シックスパックを作るうえでまずやるべきことは、腹直筋を隠している脂肪を落とすこと。脂肪は筋トレだけでは落ちにくいので、食事制限や有酸素運動を行う必要があります。
腹直筋はもともと一般的に6つに分かれているので、脂肪が落ちればうっすらと6つの筋肉が出てきます。しかし、美しいシックスパックにするためには、やはり腹筋運動で筋肉を鍛えて隆起させることが必須。

シックスパックを作るためには、脂肪を落とための有酸素運動や食事制限、筋肉を鍛えるための腹筋運動。どちらの作業も不可欠なのです。

Q5、グルテンフリーは程度の差はあっても、すべての人になんだかの効果がある

正解は、
×
グルテンアレルギーの人には効果的ですが、
それ以外の人にとっては、ほぼ健康的な変化はなし。

「グルテン」とは、小麦粉に含まれるたんぱく質のこと。近年、このグルテンを使わない食事療法「グルテンフリー」が健康法として注目されています。しかし、すべての人にとって健康効果があるわけではありません。

 このブームを背景に、「グルテン=体に悪影響」だから、摂取しないほうがいいと思っている人も多いようなのですが、摂って不調があらわれるのは、グルテンのアレルギーを持っている人です。その人がグルテンの摂取を控えれば、体調がよくなるというわけです。

 グルテンアレルギーかどうかは採血による検査では判明しない事もあるため、自分が該当していることに気づきにくいようです。小麦を控えることで体調がよくなれば、グルテンアレルギーの可能性もあるので、不調を感じている人は試してみるのもいいでしょう。

Q6、冬は夏に比べて、基礎代謝はむしろあがる

正解は、

体が熱を生み出すため、基礎代謝はアップ!
しかし、寒くてじっとしていれば、1日の総代謝量は減。

人間の体は体温を一定に保とうとするため、体が冷えると震えるなどして自ら熱を生み出し、体を温めようします。そのため、その力が発揮される冬は、夏よりも基礎代謝は上がるのです。

 しかしながら、「夏より冬は太る」と感じている人が多いはずです。それは、冬は体を動かすことで消費する生活活動代謝が低下するから。寒くて体を動かさないでいると、1日の総代謝量は夏より低くなり、その結果、太ってしまうというわけです。
でも、冬は意識的に体動かせば、むしろ夏よりも脂肪が燃焼しやすいのです。

さて、皆さんはいくつ正解できましたか? 勘違いしていたこともあったのではないでしょうか? 体作りの基本をきちんと理解して、効率よく、無理なくダイエットに励みましょう。

取材・文/柿沼曜子 写真/ⓒliza5450-fotolia.com

桑原 弘樹

桑原 弘樹

〈桑原塾〉主宰。多くのアスリートにコンディショニング指導を行うほか、スポーツ・サプリメントの開発にも携わる。

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