ダイエット中の食事の方法っていろいろ悩みますよね? おやつを食べるなら食事の前がいいのか、後がいいのか、空腹を紛らわせるためにお水の飲むのは有効? やせたいあなたのちょっとしたお悩みを よこはま土田メディカルクリニック院長 土田隆先生に教えていただきました。
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小腹がすいたら水分とって満腹効果。これってアリ? ナシ?
正解は、満腹効果なし!
水は数秒で十二指腸へ。胃にとどまらないから満腹感はナシ!
「水は口から入ってわずか数秒で十二指腸に流れてしまいます。つまり、胃にとどまって満腹感を得るということは、実際にはなし。さらに、血糖にも影響しないので、脳が満腹感を感じることもありません。糖分を含む飲み物は、血糖値を上げるので、満腹中枢を刺激することもありますが、糖分のとり過ぎに注意が必要。温めた牛乳や豆乳などで、胃を落ち着かせるのがいいでしょう」(土田先生)
ほかにも、ダイエット中の食欲や食事のとり方について知っておきたいポイントがあるのだそう!
食事中の水分、メニューにスープやみそ汁があればとらなくてOK?
正解は、食事中も水を飲むのがやせる!
みそ汁やスープはあくまで水分。代謝に必要なのは“水”です!
「水と水分は別物と考えて。体のめぐりをよくして、代謝アップに働くのは“水”。みそ汁やスープは塩分が多く、食欲を刺激してしまう一面も。水分で満腹感を得る場合も、みそ汁やスープのとり過ぎは塩分やカロリーオーバーになることが。一緒に水を飲んで血中の塩分濃度を調節すれば、むくみ予防にも効果的です」
食欲をセーブするなら歯磨きは食事の前? 後?
正解は、前がやせる!
歯磨きで一時的に味覚障害の状態をつくると食欲ダウン!
「歯磨きの後は一時的に舌が味覚障害を起こしている状態。食事がまずく感じるし、食欲そのものが起きにくくなります。さらに、歯磨き粉や水が口の中に入って口を動かした感覚を、脳が食事をしたと捉える“疑似食事”状態もつくられるので、満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎをセーブできるんです」
夕食軽めで朝食しっかり食べる? それとも夕食は自由に食べて朝食は軽め?
正解は、朝食しっかり食べがやせる!
3食のバランスは5:4:3。活動モードに入る朝にしっかり食べるのがやっぱり正解!
「睡眠中に代謝を上げて体脂肪を燃やすためには、就寝前に消化活動を終えていないといけません。つまり、寝るまでの時間が短い夕食時にガッツリ食べるのは、ダイエットには当然NG。また、夜に食べ過ぎて朝を抜き、昼にドカンと食べるというのも、急激に血糖値を上げて肥満を招く、最悪のパターン。朝:昼:夕の食事量や摂取カロリーを、5:4:3の比率でとるようにするのが、理想です」
甘いものを食べるなら食事の前? 後?
正解は、間 がやせる!
食間に食べれば血糖値の急上昇を抑制!
「血糖値の急激な上昇が肥満につながるというのは、知っている人も多いはず。一度の食事で大量に糖質をとると、体が糖を脂肪としてため込もうとするんです。食事+甘いデザートこそ、これを招く典型的なコース。やせたいなら、一回の食事で上がる血糖値を低く抑えるのが基本。どうしても甘いものが食べたいなら、食事と食事の間にしましょう」
汁気のあるメニューがあると、水をのんだら水分のとりすぎなんじゃないか、って考えてしまうけれど飲んだほうがいいんですね。歯磨きは食前がおすすめ、などは今日から早速実践できるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
文/FYTTE編集部