FYTTEフィッテ

もっと、ずっと、ヘルシーな私

  • Diet

    ちくわやカニカマがキレのある体を作ってくれる?! 今、注目したいスケソウダラの速筋たんぱく質

  1. Share

  2. お気に入り

    13

ちくわやカニカマがキレのある体を作ってくれる?! 今、注目したいスケソウダラの速筋たんぱく質

体を動かすときに欠かせない筋肉。筋肉には「遅筋」と「速筋」という2種類があるのをご存じですか? スピードはないけれどもスタミナがある「遅筋」と、瞬発力を発揮するときなどに使う「速筋」。歳をとっても数にさほど変化がない「遅筋」に比べて、「速筋」は40歳を超えると歳とともにやせ細り、数も減っていくそうです。そんな「速筋」にフォーカスし、「速筋」を作ってくれるような食材があったら…? APP研究会・日本水産株式会社主催の「食べるだけで筋肉がつく スケソウダラの速筋たんぱく質の最新研究」で、スケソウダラの速筋たんぱく質の驚きの効果を聞いてきました。


「速筋」は、すばやい加速やブレーキ動作を司る筋肉

筋肉を形成する「遅筋」と「速筋」について教えてくれたのは、東京大学教授でスポーツ先端科学研究拠点・拠点長の石井直方先生です。

「筋肉は筋線維からできています。速筋を作る速筋線維は収縮速度が速く、糖を活発に代謝します。大きな力を発揮するときや、すばやい加速、走っている状態からストップしたり階段を降りたりなどブレーキ動作にも関わる筋肉です。安静にしているときに熱を産み出すたんぱく質が多く含まれているのも速筋です。

速筋は、40歳を超えると年々細く弱くなり、数も減っていきます。速筋が衰えるとすばやい動作が苦手になり、つまずきやすくなり、冷え症になることも…。運動で速筋を増やすには、筋トレなど、強い筋力を発揮する必要があります。」(石井先生)

こちらは石井先生が紹介してくれた「速筋チェックリスト」です。
みなさんは、いくつ、あてはまりますか?

□二の腕やお腹・お尻のたるみやボディラインの崩れが気になる
□体の冷えを感じやすくなった
□食べる量は変わらないのに太りやすくなった
□朝食は抜くか、スムージーなどのドリンクで済ませることが多い
□カロリーが気になるから、肉、卵、乳製品はあまり食べない
□最近よくつまずいたり、転ぶようになった
□若い頃より速く歩けず、信号を渡り切れない
□階段を急いで降りるのが怖い
□最近、重いものを持てなくなった
□階段を上るだけで太ももが張るようになった

当てはまったチェックの数が0個なら「“今は”セーフ」、1~4個なら「キケン信号点滅」、5個以上だと「ピンチ!」。石井先生は「40歳になる前から、速筋を増やす意識をすることが大切。逆に、97歳でも筋トレの効果はあります」と言っていました。

スケソウダラのたんぱく質は「速筋」を増やす!

スケソウダラのたんぱく質について教えてくれたのは、愛媛大学大学院・農学研究科生命機能学専攻、応用生命化学コース栄養科学教育分野教授、APP研究会幹事の岸田太郎先生です。

「スケソウダラのたんぱく質は、ほぼ速筋からできています。このたんぱく質を1週間ラットに与えたところ、ラットの腓腹筋(8割が速筋、2割が遅筋でできている筋肉)が増加しました。速筋そのものの数は増えていないものの、太さが1.4倍になり、筋肉量が増えたのです。しかもほかのたんぱく質を与えたときと比べて、増加率が著しく高いという結果から、スケソウダラの速筋たんぱく質を食べると、特に速筋が増加する、という結論にいたりました。

スケソウダラは、ちくわやかまぼこ、かにかまなどのねり製品や白身魚フライの原料に利用されています。スケソウダラの速筋たんぱく質は、そのほとんどが人間の体内のたんぱく質合成に使われるという、良質なたんぱく質。私たちがスケソウダラの速筋たんぱく質を食べて効果を得るためには、1日4.5g摂取するのが望ましいです」(岸田先生)

今回紹介されたのは、シニア世代に対して行われた研究でしたが、65歳以上の女性がスケソウダラの速筋たんぱく質を1日4.5g、3か月間食べることで、特別な負荷運動をしなくても下肢筋肉が増えたとのこと。また、60代以上の男女が6週間、負荷運動とスケソウダラの速筋たんぱく質4.5gの摂取を併用して行った結果、負荷運動のみ行った場合の半分の期間で筋力の効果を発揮したことが確認されたそうです。

つまり、スケソウダラの速筋たんぱく質は、私たちの速筋を増やすだけでなく、運動の効果を短期間で高めてもくれるというわけですね。APP研究会事務局、日本水産株式会社食品機能科学研究所の内田健志さんによると、現在、高齢者だけでなく、アスリートの食育の場や給食、高地トレーニング施設の食堂、自衛隊などで「速筋たんぱく」食の提供が予定、開始されているとのことでした。

1日4.5g、スケソウダラの速筋たんぱく質を食べるだけで、貴重な速筋が増えていくとなれば、ぜひ今日からでも始めたいところですが、何をどのくらい食べれば「4.5gのスケソウダラの速筋たんぱく質」を摂取したことになるのでしょうか。

スケソウダラが主原料なら、ちくわ1~2本で4.5gのたんぱく質がとれる!

食事におけるたんぱく質摂取の大切さと、スケソウダラの速筋たんぱく質を手軽にとれるレシピを教えてくれたのは株式会社しょくスポーツ代表取締役で公認スポーツ栄養士のこばたてるみ先生です。

「たんぱく質は1食で20gとるのが大切です。動物性たんぱく質を摂取するとき、以前は魚介類からとる割合が肉類よりも高かったのですが、近年は逆転し、魚介類からのたんぱく質摂取は年々減少している状況です。じつは魚介類には日本人が不足しがちな種類の油脂が含まれています。積極的に食べたほうがよいでしょう」(こばた先生)

魚介類からたんぱく質をとる重要性を教えてくれたあと、スケソウダラを使ったレシピを紹介してくれました。ここで紹介されたレシピはどれも、1品でスケソウダラの速筋たんぱく質が4.5gとれるだけでなく、ほかのたんぱく質源とあわせると、たんぱく質量が20gとれることが特長。加工食品を使っているので調理が手軽で、あわただしい朝でも食べやすいものばかりです。一部、ご紹介します。

やさしい味わいで朝ごはんにぴったり! 「かにかまミルク雑炊」

【材料】2人分
A
溶き卵…2個分
ねぎ…1/2本(みじん切り)
顆粒和風だし…小さじ1
塩…少々

かにかま(棒タイプ)…10本
ご飯…360g
牛乳…200ml
ねぎ(濃緑部分の小口切り)…少々

[作り方]
(1)ボウルにAとほぐしたかにかまを入れ、混ぜ合わせる。
(2)鍋に水で洗ったご飯と牛乳を入れて火にかけ、沸騰直前に弱火にし、約5分加熱する。
(3)ご飯がやわらかくなったら中火にして(1)を回し入れ、卵が半熟状になったら火を止め、器に盛り、ねぎをトッピングする。

手軽なワンハンドフードで朝にパクッ!「魚肉ソーセージのキャンディサンド」

【材料】2人分
魚肉ソーセージもしくはかまぼこスティック…2本
食パン(サンドイッチ用)…4枚
マーガリン…小さじ4
サラダ菜…4枚
スライスチーズ…4枚
梅肉…小さじ1

[作り方]
(1)ラップの上に食パンを置き、手で押してパンを伸ばしてから、マーガリンをぬる。
(2)(1)に半分にちぎったサラダ菜、スライスチーズ、手前に梅肉、半分の長さに切った、魚肉ソーセージもしくはかまぼこスティックを順に乗せ、ラップごとしっかり巻き、キャンディ包みにして中心を斜めに切る。

ピザの生地がちくわに?! ささがきごぼうとも相性抜群な「ちくわでマヨコーンピザボート」

【材料】1人分
ちくわ…2本
ミニトマト…2個
ゆで卵…1個
コーン(缶詰)…15g
マヨネーズ…大さじ1/2
冷凍ささがきごぼう…10g
冷凍アスパラ…10g
ピザ用チーズ…25g
パセリ(乾燥)…適量

[作り方]
(1)ミニトマト・ゆで卵は5mm幅にスライスする。
(2)コーンは水気をきって、マヨネーズを混ぜる。
(3)ちくわをたて半分に切り、アルミホイルの上にぴったりくっつけて並べる。
(4)ちくわの溝に(2)を詰め、冷凍ささがきごぼう、冷凍アスパラ、(1)を並べ、全体にピザ用チーズを散らす。
(5)オーブントースターで7~8分、焼き色がつくまで加熱し、パセリをふる。

食べごたえ満点! 子どもにも人気の「白身魚フライのフィッシュサンド」

【材料】2人分
白身魚フライ…2個(120g)
ロールパン…4個
スライスチーズ…4枚
レタス…1枚
トマト…1/4個
マヨネーズ…小さじ2

[作り方]
(1)ロールパンに切り込みを入れる。
(2)油で揚げた白身魚フライを斜め半分に切る。
(3)(1)に半分に折ったスライスチーズ、ちぎったレタス、スライスしたトマト、(2)をはさみ、お好みでマヨネーズをかける。
*ロールパンをイングリッシュマフィンやバンズに替えてもOK。

魚肉の加工食品は塩分が多いイメージがありますが、「加工食品に含まれる塩分を考えて、ひかえめに味をつけるといいですよ」とこばた先生は言っていました。

スケソウダラは、代表的なすり身の原料とされています。とはいえ、スーパーで魚のすり身や練り製品の原材料名を見ても、「魚肉」としか書いていないものが多いのも現状。でも、よーく目をこらすと、「スケソウダラ」と明記してある商品もあります。スケソウダラの速筋効果がもっと知られるようになれば、「魚肉」の内訳がもっと書かれるようになるかもしれませんね。

これからも、スケソウダラに要注目!です。

 

 

FYTTE 編集部

FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

//
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Share

  1. Share

  2. お気に入り

    13
  1. たんぱく質のとり方

関連記事

  1. Dietリバウンドを防ぐカギは「高たんぱく質・低炭水化物」!? 研究でわかったことは…

    リバウンドを防ぐカギは「高たんぱく質・低炭水化物」!? 研究でわかったことは…

    3
  2. Dietたんぱく質が簡単にとれる! カップスープ「きちんとチキン」を食べてみた #Omezaトーク

    たんぱく質が簡単にとれる! カップスープ「きちんとチキン」を食べてみた #Omezaトーク

    27
  3. Dietおいしく食べて、たんぱく質・鉄分チャージ! “おやつサプリ”2つ #週末よもやま

    おいしく食べて、たんぱく質・鉄分チャージ! “おやつサプリ”2つ #週末よもやま

    2
  4. Diet栄養バランスが気になるときに!1本で1食分の野菜とたんぱく質を効率よく摂取 #Omezaトーク

    栄養バランスが気になるときに!1本で1食分の野菜とたんぱく質を効率よく摂取 #Omezaトーク

    14

あわせて読みたい

Pickup