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脂肪燃焼力を高める、筋肉の中の「サルコリピン」って何?

やせやすい体を作るには、脂肪を減らして筋肉を増やすことが基本。脂肪は熱を生みませんが、筋肉は熱を多く生み出すことが科学的にも証明されています。とはいえ、女性は筋肉をつけることに抵抗がある人が多いですよね。そこで、筋肉をつけることのメリットと、注目のたんぱく質「サルコリピン」について、コンディショニング・トレーナーの桑原弘樹先生に解説していただきました。

監修
桑原 弘樹

女性ならではの美しさは筋肉で表現できる!

女性だと、ムキムキになりたくないと敬遠されがちな筋肉。ですが、理想的な体を作るためには筋肉は必要不可欠、と桑原先生。

「人類は太古から飢餓の歴史をくり返してきたので、体に脂肪をため込もうとする機能が備わっています。そのため、カロリー消費の多い筋肉は遺伝子的にもつきにくくプログラムされています。さらに女性はホルモンの関係で男性より筋肉がつきにくいので、そうそうムキムキにはなりません。しかし女性の皆さんがダイエットなどで努力されている脂肪燃焼は、筋肉量が多いほど燃焼力が高まります。女性の皆さんがやりがちな食事を減らすだけのダイエットでは、この熱を生み出す重要な筋肉が減少してしまいます。敬遠されがちなウエイトトレーニングこそが、筋肉量アップと脂肪燃焼に効果を発揮してくれるのです」

筋肉の中にあるサルコリピンで発熱力アップ

筋肉が熱を生み出すことはわかりましたが、最近さらにその大きな熱を生み出すとして話題なのが、筋肉の中にしかない特殊なたんぱく質、サルコリピン。

「人間は寒いときに体がブルブルとふるえますよね? このふるえによって生み出される熱で体温を上げていくのですが、長時間ふるえ続けることは難しいもの。そこで、ふるえずして恒常的に熱を生み出しているのが、肩甲骨周りにある褐色脂肪細胞(非ふるえ熱産生)。しかし残念ながら、褐色脂肪細胞は加齢とともに減少していきます。ところが近年、筋肉の中にあるサルコリピンというたんぱく質にも非ふるえ熱産生があることがわかってきました。サルコリピンはふるえではなく、カルシウムポンプという箇所に働きかけ、熱を生み出します。褐色脂肪細胞は増やすことができませんし、年々減っていってしまいます。一方、筋肉はいくつになっても増やすことが可能なので、脂肪を燃やすには筋肉を増やすことが有効、ということは一目瞭然です」。

手早く脂肪を燃やす裏テク

ここまで筋肉の重要性をお話しいただきましたが、筋肉は急激に増やせるものではありません。そこで、ウエイトトレーニングと並行して、脂肪燃焼効果を高める裏テクを教えていただきました。
「脂肪が一番燃えるのは、実は寝ているとき。ただし、寝ている間に空腹であることが燃焼力を高めるカギとなります。夕ご飯は就寝2時間前、できる人は3時間前までに終わるようにしましょう。また食べる量も少し控えめにすると効果アップ! 寝ている間に脂肪をどんどん燃やしてくれますよ」

ウエイトトレーニングと空腹睡眠ダイエットで、筋肉量を増やしながら脂肪を燃やしていきましょう。

文/大石結花

桑原 弘樹

桑原 弘樹

〈桑原塾〉主宰。100名以上のトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイク指導を行うほか、15年以上にわたってスポーツ・サプリメントの開発にも携わる。著書『サプリメント健康バイブル』(学研プラス)など多数。
桑原塾

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