アスリート女子。彼女たちは栄養素をバランスよく摂取しながら、食事量をうまく調整して体づくりを行い、競技に臨んでいます。そんなアス女の皆さんに健康的な食生活を送る秘訣を教えていただこうという企画『アス女飯』。第二弾は水上スキーの津田薫選手をご紹介していきます!
Contents 目次
体重をコントロールしながら筋力アップ!
スポーツリポーターとして10年以上取材を続け、プライベートで食に興味を持ったことから野菜ソムリエの資格を取得したフリーアナウンサー青柳愛が、気になる女子アスリートを取材し「アス女飯」として紹介していきます。
第二弾は水上スキー・津田薫選手。
健康的に焼けた肌と笑顔が印象的でパワフルな女性をご紹介します!
第一弾 トライアスロン・飯田桃子選手の記事はこちら
体重変動は命とり!体幹が基本の水上スキー
水上スキーと聞いてイメージがわいても、競技としてどのようなスポーツかわからない人も多いのではないでしょうか。
水上スキーはモーターボートにロープを設置し、船後部でロープを握った選手を曳航(えいこう/船がほかの船、荷物、人を引いて航行すること)しながら30~60km/h前後で水上を航行します。競技は、ブイ(水上に設置された目印)をいくつとれるかをポイントに換算して合計点を競うスラローム、制限時間内でどれだけの技が決められるかを競うトリック、飛距離を競うジャンプの3種目があります。
水上スキーの魅力を津田さんはこう話します。
「何と言っても鏡のような水面上を滑走する爽快感! 夏は特に気持ちいいですよ。On the water!それがいちばんの魅力です」(津田さん)
手脚で自らの体重を支えるという競技の特性から、筋力トレーニングと体重コントロールは必須。今年55歳を迎え、現役生活37年目を迎える津田選手は、ここ5年ほどは年齢的にも減量が難しくなってきたのを感じ「レコーディングダイエット」をとり入れ、朝昼晩食べたものは欠かさずメモし、毎朝体重と体脂肪を測って記録しています。
また、安定しない水上でバランスをとりながら滑走するため、体幹を意識した体づくりをするために10年前位からパワー系の筋トレよりも、「柔軟性」と「体幹強化」をメインとしたトレーニングを行ってきました。
「体幹が重要なスポーツなので、サッカー、バスケットボール、ダンス経験のある人は水上スキーも上達しやすいという印象がありますね。私は体幹を鍛えるためにヨガを始めたらかなり効果的!バランスをとるためのインナーマッスルが鍛えられ、関節の可動域も広がるため、ヨガはトレーニングには欠かせないものになりました。ヨガをしているときも、常に水上での姿勢をイメージしながら行っています。逆に水上では、ヨガの体幹の意識や姿勢が自然ととれるようになり、滑走中の安定感が増しました」(津田さん)
意外な事実!夜の野菜スープが合わない!?
過去のダイエットの失敗談を伺うと、夜の野菜スープが合わなかったと言います。
「夕食に野菜スープを食べることを1か月続けたのですが全然ダメでした。液体だから吸収が早く血糖値が急上昇しやすいのです。私がよく飲んでいたのがミネストローネ。赤パプリカ、トマト、ニンジン、じゃがいもといった野菜は糖質が多い…今振り返ると朝だったらよかったのかな、と思います。
積極的にとる食材は肉、卵、野菜、きのこ類です。朝、昼はがっつり食べます。夜はできるだけ胃腸を休めるため、豆腐やサラダなど軽いものにしています」(津田さん)
糖質をとる際は朝または昼の時間帯に摂取し、夜の時間帯には食べるのを控えているそうです。朝昼夜でトータルして食材を食べることで偏りすぎない食事ができるのですね。これは参考になりそうですね!
次のページでは、津田薫選手のおすすめレシピをご紹介します。