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【アス女飯】バトントワーリング世界大会で優勝した双子アスリートの食事管理

アスリート女子。彼女たちは栄養素をバランスよく摂取しながら、食事量をうまく調整して体づくりを行い、競技に臨んでいます。そんなアス女の皆さんに健康的な食生活を送る秘訣を教えていただこうという企画『アス女飯』。第5弾にご紹介するのは双子アスリートの池田遥香選手、栞利選手です。

監修
青柳 愛

芸術的なスポーツ「バトントワーリング」とは?

双子アスリートと青柳さん
(左)双子姉 池田遥香選手(真ん中)双子妹 池田栞利選手(右)青柳愛

今回、ご紹介するのは双子アスリート。バトントワラーズフェリーチェ所属・池田遥香選手、栞利選手(23)ペアです。
第4弾・ホッケー日本代表の山田明季選手の記事はこちら。『【アス女飯】忙しない生活の中で効率よく栄養摂取するための食事法

みなさんはバトントワーリングというスポーツをご存じですか? バトントワーリング(バトンを空中に投げて演技を行うスポーツ)は、20世紀初め、アメリカで行われた音楽隊によるパレードの指揮が起源で、このパレードの指揮から高度な技術が追求されて現在のスポーツ競技として発展しました。じつは日本人に非常に適しているスポーツで、日本人特有の性格と言われる、繊細さ、緻密(ちみつ)さ、根気強さがバトントワーリングを習得するうえで必要な要素だと言われており、日本バトントワーリングは世界でもトップの実力をほこっています。昨今、地域教育や学校教育の場でも注目を集めています。
「バトントワーリングは、魅せるという面が重要になってくる芸術スポーツだと思います。アスリートにとって華やかさも大切なので、自然とだらしない体型になってはいけないという意識がありました」(双子姉・池田遥香さん)
この体づくりのために食事管理もしっかりしており、大会3か月前くらいから大好きなアイスクリームやお菓子類は食べないそうです。どうしても食べたいお菓子には、置いてある場所に目標体重と期日を書いてなんとか食べないようにしていたそうです。体づくりにおける意識が非常に大切なスポーツなのですね。

ターニングポイントを経て勝ち得た世界の頂点

双子アスリートの池田遥香選手、栞利選手

池田姉妹は昨年8月、フランスで開かれたバトントワーリング世界大会『WBTFインターナショナルカップ』で優勝を果たしました。2人が演技した種目「アーティスティックトワール」は、1分半の課題曲に合わせて縦6メートル横9メートルのスペースで、可能な限りバトンテクニックと身体表現を総合し、得点を競い合うものです。

「私たちは、密集した演技を得意としています。双子ということもあり、体型や体質が似ていたことも競技に活きたと思いますが、より美しい演技をするためのこだわりやセンスが共通していたことが結果につながったと思います」(双子妹・池田栞利さん)

そう話す栞利選手ですが、じつは1年半ほど遥香選手とのペアを解消し、バトントワーリング の世界から離れた時期がありました。

幼稚園のころから習いごとで始めたバトントワーリング。そこから14年余りの間、2人は常に一緒に過ごしてきました。中学3年生で日本代表に初めて選出され、世界大会にも挑戦し、高校3年時には世界大会でペア3位に。この大会後、栞利さんは高校卒業と同時にそれまで住んでいた福井県を離れて兵庫県の大学に進学し、遥香さんと離れ離れの生活を始めました。

「大学進学と同時に一度バトンを辞めましたが、このときに遥香の演技を“外”から見て、こんなにも人の心を動かすことができるのだということを知りました。自分もあの“中”にいる存在になってまた感動を与えられるようになりたいと思ったのです。初めて離れてバトンの世界を見たことで意識が変わりました」(栞利さん)

栞利さんはバトントワーリングを辞めて1年半後、改めて遥香さんとペアを組むことを決意。物理的な制約を抱えながら、もう一度ペアとしてタグを組み“世界一になる”という目標をかかげ、限られた時間の中で効率よく練習するために何をするべきかを考え抜くようになったそうです。

「春休みや夏休みの短期間に集中して演技を追求しました。どうしたらムダな時間を作らず練習できるのかを事前にスケジュールを立てて練習に取り組みました。離れたからこそお互いの存在の有難さを痛感しましたし、離れているからこそわかったことがたくさんありました」(遥香さん)

“距離”という大きなハンディを抱えていましたが、むしろこの距離こそが2人の集中力と精神的な強さを育て、練習の質を高めました。

2人の現役生活を支えた家族の存在

2人の演技の一番の理解者であり応援団は家族でした。

「わが家は昔ながらの3世代で生活しています。祖父、祖母、父、母、私たちの6人家族で、練習の送り迎えには祖父、父、母が協力してくれましたし、祖母と母は栄養バランスを考え抜いた食事を徹底してくれました。家族全員でつかみとった優勝でした」(遥香さん)

今回は食生活を支えたお母さま・真喜子さんにどのような食事を心がけていたのかを伺いました。
「娘たちが一緒に生活していたころは朝晩しっかりと家で食事をとっていました。わが家は一品に多くの食材(10種類くらい)を使っています。朝食は雑穀米の入ったご飯、具だくさんのおみそ汁、焼き魚、納豆、大根おろしといったメニューを基本にし、週末は食パン、目玉焼き、牛乳、フルーツといったメニューです。おばあちゃんが作ってくれる特製スムージー(小松菜、バナナ、リンゴ、豆乳)も朝よく飲んでいます」(母・真喜子さん)

また、朝食メニューに関して遥香選手にも伺いました。
「朝から練習のときは糖分が欲しくなるので、通常メニューのほかにサンザシドリンク(バラ科の植物で、さくらんぼより大きいりんごのような果実)をバナナとヨーグルトにかけて食べていました。朝起きてサンザシをお湯で割ったものを飲むのは日課で続けています」(遥香さん)

サンザシドリンクとバナナヨーグルト

糖分補給は非常に大切だったようで、栞利選手も次のように話しました。
「競技の特性上、高い集中力が求められるため、糖分は欠かせません。練習の直前にブドウ糖90%の森永ラムネを食べていました。あめやチョコレートより食べやすくサイズもちょうどよいのです」(栞利さん)

多くの食材から栄養をしっかりと摂取することや、体を動かす前に糖分を補給する方法など、私たちも大いに参考になりそうですね。

それでは池田家では夕食にはどういったメニューが作られているのでしょうか?
ここである日の池田家の食卓から『サバと野菜たっぷりみそ炒め』をご紹介します。

栄養満点!さばと野菜たっぷりのみそ炒め

サバと野菜たっぷりみそ炒め

<材料(1人分)>
・さばの切り身 一切
・塩
・小麦粉 適量
・サラダ油 適量

・れんこん  1/4個
・ごぼう  1/4本
・水     50cc
・酢     10cc
・ブロッコリー 1/3個
・かぼちゃ 1/5個
・さつまいも 1/2本
・パプリカ 1/3個

(A)
・みそ  15g
・水   20cc
・料理酒 適量
・砂糖  5g
・みりん 小さじ2

・バター 12g

<作り方>
1.さばをひと口大に切り、塩と小麦粉をまぶし、170度のサラダ油で2〜3分ほどきつね色になるまで揚げる。

2.水50ccに酢10ccを入れ、乱切りしたれんこんとななめ切り切りにしたごぼうを入れて5〜10分おき、灰汁をとる。

3.ごぼうとれんこん以外の野菜を切っていきます。ブロッコリーはひと口大、かぼちゃは角切り、さつまいもは輪切り、パプリカは角切りにしておき、すべての野菜を皿に盛り、ラップにかけて電子レンジ(500W)で約2分かける。

4.(A)を混ぜ合わせてフライパンに入れ、沸騰したらバターを入れてよく混ぜる。

5.(4)に(1)と(3)を入れて混ぜ合わせたらでき上がり。

ちなみに、さばはビタミンDも多く含まれています。このビタミンDは、れんこんやごぼうに含まれるカルシウムの吸収を促進させると言われているので、一品に多くの食材をとり入れることでより相乗効果が生まれ効率よく栄養を吸収できます!

新たに芽生えたそれぞれの将来の夢

池田姉妹はバトントワーリング世界大会『WBTFインターナショナルカップ』での優勝を機に16年間の現役生活に幕を下ろしました。2人はこれまでの競技生活を生かして新たな道を進もうとしています。

双子の姉である遥香さんは「理学療法士」の資格取得を目指すため、大学卒業後、専門学校へ進むことを決意。世界大会の代表選考のときに肉離れで苦しんだ経験から、同じようにアスリートとしてがんばっている人を支えたいと考えるようになりました。

双子の妹である栞利さんも大学卒業後、スポーツ品メーカーへの就職をすることが決まっており、それぞれスポーツに携わる仕事を志しています。

最後に2人の大好きな言葉を聞くと2人とも同じ言葉を教えてくださいました。
「自分にしか乗り越えられないから、今ここに試練がある」(栞利さん)
「試練は強くあるためにある」(遥香さん)

お母さま・真喜子さんがいつもお二人に対して大切な局面で話してくださった言葉だそうです。

力強い言葉を胸に今春からまたそれぞれの新たな道を力強く進んで欲しいです!

双子アスリート
(右)池田栞利選手 (左)池田遥香選手

【取材協力】双子アスリート 池田遥香選手・栞利選手
福井県出身。県内のチーム「バトントワラーズ フェリーチェ」所属。6歳でバトンを始める。2013年、WBTFインターナショナルカップ オランダ大会Jr.部門に初めて日本代表として出場。2014、年全日本バトントワーリング選手権大会U18部門で優勝。2015年、WBTFインターナショナルカップ カナダ大会ではJr.部門第3位、銅メダルを獲得。大学進学を機に一度ペア解消するも、夢を捨てきれず再結成し2019年、WBTFインターナショナルカップ フランス大会Ad.部門で悲願の金メダルを受賞。

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青柳 愛

青柳 愛

ホリプロ所属フリーアナウンサー。野菜ソムリエプロの資格を取得。日本テレビ系列静岡第一テレビ時代に農業番組を担当したことから「食」に興味を持つ。フリー転身後、約10年間スポーツジャーナリストとしてBSフジ、スカパー!、ラジオ日本などで数多くの取材を経験。現在はイベント司会業、アナウンス業を引き続き行いながら、スポーツ取材の経験を活かしライターとしても活動中。著書『監督たちの高校サッカー』(東洋館出版)。
https://www.instagram.com/aoyagiakayagi/?hl=ja

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