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栄養豊富な「ごま」はまさに現代のスーパーフード。セサミンのもつ抗酸化・抗糖化作用が病気や老化を遠ざけるほか、多くの女性が悩む貧血にも効果的だそう。予防医学の伊藤明子先生が考案したのは、ごまと健康食材を合わせた「抗酸化ごま」。今回は桜えびを合わせた「抗酸化えびごま」について著書の『医師がすすめる抗酸化ごま生活』(アスコム)よりお伝えします。
- 監修
- 伊藤 明子
女性に多い貧血の悩みもごまで解消!
病気や老化を遠ざけるごま。女性が陥りやすい貧血にもごまが効果的です。疲れやすい、元気がない、イライラするというのもじつは鉄分が不足しているからかもしれません。
「鉄欠乏性貧血は女性全体の4割が高リスクといわれます。貧血からくる疲れやすさやイライラの解消にも、造血に役立つミネラル豊富なごまがオススメです」と伊藤先生。
鉄は血液細胞のひとつである赤血球をつくる役目を果たし、この鉄から赤血球がつくられるのを助けるのが銅です。
ごまのなかには、鉄も銅もたっぷり。ごま30gで、鉄は1日必要量の4分の1、銅は1日の必要量に充分な量をとることができるそうです。
「抗酸化えびごま」の作り方
女性にうれしい栄養豊富なごまですが、伊藤先生はさらにほかのヘルシー食材を合わせた6種類の「抗酸化ごま」を考案しました。
そのうち、桜えびパウダーと合わせた「抗酸化えびごま」は現代人が不足しやすいカルシウムを補給。女性が弱りやすい骨の健康にもつながります。
桜えびパウダーとすりごまを1:2の割合で混ぜます。すりごま大さじ2杯分を含む量を目安に毎日食べましょう。桜えびパウダーはネット通販などで購入するのが便利ですし、ミキサーを使って桜えびをパウダーにしても作れます。
「桜えびは殻ごと食べられるのでカルシウムたっぷり。 骨を強くしてくれるうえに高たんぱく・低脂質のヘルシー食材です。たんぱく質を合成しているアミノ酸由来の豊かなうま味が料理に風味を与えます。赤色はアスタキサンチンという抗酸化物質で、ごまの抗酸化力を補強してくれます」
栄養アップの「えびごま卵焼き」を作ろう!
いつもの卵焼きも「抗酸化えびごま」を加えるだけで、簡単に栄養アップ。お弁当にもオススメです。
【材料】(2人分)
抗酸化えびごま 大さじ1
卵 3個
白だし(希釈したもの) 大さじ1
オリーブ油 適量
大根(おろす) 3cm長さ分
【作り方】
(1)ボウルに卵を割りほぐし、白だしと「抗酸化えびごま」を入れてよく混ぜる。
(2)卵焼き用のフライパンにオリーブ油を入れて中火で熱し、キッチンペーパーで余分な油を拭きつつなじませ、(1)の1/3〜1/4の量を流し入れ焼く。表面が半熟状になったら、奥から手前に卵を折り畳み、全体を奥へ移動させる。
(3)フライパンの空いたスペースにオリーブ油をなじませ、卵液を流し込み(奥に寄せた卵焼きの下にも流す)、(2) の作業を繰り返しながら焼いていく。焼き終わったら熱いうちに、ラップをした巻きすで巻いて形を整えておく。
(4)粗熱がとれたら巻きすから外し、切って器に盛りつけ、大根おろしを添える。
2週間のモニターテストでは、最大で酸化ストレスが14%減、糖化年齢がマイナス5歳という結果に。実感は人それぞれですが、ほとんどの人がお通じの改善を実感したそうです。
120歳まで元気で長生きするために「抗酸化ごま生活」、始めてみませんか。
文/庄司真紀
参考書籍
『医師がすすめる抗酸化ごま生活』(アスコム)
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伊藤 明子
いとう・みつこ。小児科医、公衆衛生専門医。同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業。東京大学大学院医学系研究科卒業。東京大学医学部附属病院小児科医師。赤坂ファミリークリニック院長。NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。東京外国語大学在学中から同時通訳者として活動。米国大統領など国賓の通訳にも従事した。2人の子どもを出産後に医学部に入学。診療のほか、研究、執筆、講演、メディア出演など幅広く活動。
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