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室内でストレッチする女性

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で運動不足になりがちな昨今。おうちエクササイズやジョギングに取り組む人が増加中ですが、運動は少なすぎてもやりすぎても、体だけでなくメンタルにもよくないという報告が。まれなケースとはいえ、うまく運動の結果が出たり気分がよくなったりすることで、かえってデメリットの部分までエスカレートしてしまう「運動中毒」になる危険もあるそうなのです。


ほかの依存症とも関連

トレーニングを終え休憩する人

ダイエットが成功して、さらにシックスパックも目指してトレーニングに励もう。そんなふうにエクササイズに熱を上げる人も多いはず。そこにはデメリットもあるのですが、盲点になっているのかもしれません。今回、米国の全国的な非営利組織「メンタルヘルスアメリカ」が運動をしすぎる問題について報告しているのです。

そもそも運動にはメリットがあるのはたしかです。今回の報告でも運動は身体的にも精神的にも明らかに有益と指摘しています。米国疾病管理予防センター(CDC)の調査によると、米国人の80%が政府の推奨している運動量を満たしていないそう。運動不足は体重増加や心臓と血管の病気などにつながるとしています。このように運動をしないことは問題だと説明したうえで、“しすぎの問題”について解説しています。

あまり知られていませんが、運動過剰が問題になっているのです。米国人では3%と少ないものの、「運動中毒」(「エクササイズ依存症」などとも呼ばれます)が見られ、体の調子はよくても、メンタル面で問題があるそう。シェイプアップして気分がよくなり、まわりの人々からもほめられるために、さらに運動依存が進むのだとか。同じ行動をくり返すなど異常な不安やこだわりがぬぐえなくなってしまう「強迫性行動」と似たところがあり、カフェインや買い物依存症、さらには摂食障害までが、運動中毒と密接に関係しているという研究結果もあるそうです。

早めの認識を!

室内で運動に励む女性

では、どこからが「運動中毒」と考えられるのでしょう? 報告では次のようなサインを挙げています。
●ほぼムリなレベルまで運動を続ける
●病気やケガがあっても運動する
●気分を変えるためにさらに多くの、あるいはさらに激しい運動が必要になる
●体を回復させるために休む日をとらない
●周囲の人との関係や仕事などによくない影響があっても、厳密な運動スケジュールを守ろうとする

結果として病気やケガなどがあれば、精神的だけでなく、身体的にも悪影響を受ける可能性があるでしょう。ほかの精神的な問題と同様に運動中毒もひどくなる前に対処をすれば、重大な精神障害につながらずに済むとして、早期に認識することが大切だといいます。運動にハマりすぎていないか、チェックしてみるとよいかもしれません。

<参考文献>

The Risks Of Exercise: Too Little And Too Much May Affect Psychological Health
https://www.mhanational.org/blog/risks-exercise-too-little-and-too-much-may-affect-psychological-health

星 良孝 <ステラ・メディックス>

星 良孝 <ステラ・メディックス>

ステラ・メディックス代表取締役社長/編集者 獣医師  専門分野特化型のコンテンツ創出を事業として、医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの領域の執筆・編集・審査監修をサポートしている。代表取締役の星良孝は、東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BP社において「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年に会社設立。https://stellamedix.jp

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