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    水分補給のコツって? 暑さに負けないナチュラルセルフケア 〜ホリスティック薬剤師の処方箋〜

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水分補給のコツって? 暑さに負けないナチュラルセルフケア 〜ホリスティック薬剤師の処方箋〜

長梅雨の間にためこんだエネルギーを発散するかのように、ギラギラと太陽が照りつけ、酷暑に見舞われている今年の8月。この厳しい暑さは10月ごろまで続くという予想もあり、心身ともに“暑さ疲れ”を感じている人も多いでしょう。熱中症への注意が呼びかけられていますが、やみくもに体を冷やすと、かえって健康を害してしまう危険も。厳しい暑さの中で健やかな日々を送るには、どのようなケアが有効なのでしょうか。「体の内側から健康で美しく、ハッピーに」をコンセプトに、自然療法・予防医学・栄養学などをバランスよくとり入れた発信を行う、ホリスティック薬剤師の佐々木貴美さんに、漢方や自然の力をとり入れた、暑さに負けないナチュラルセルフケアについて伺いました。


心にも影響を及ぼす「暑邪」に注意!

厳しい暑さが続くと、元気が出ない、何もしたくないなど、体調だけでなく気持ちの面でも不調を感じやすいもの。よく熱中症や夏バテに注意といわれますが、東洋医学では、暑さによる倦怠感や食欲不振、発汗による脱水症状、エネルギー不足などを総じて“暑邪(しょじゃ)”と呼びます。

「“暑邪”は文字通り暑さが悪さをすることを示す未病のひとつで、とくに心と小腸に影響を及ぼすといわれています。
“心”は循環器と精神の両方を指し、動機や息切れ、イライラ、不眠などを感じやすくなります。また、消化機能の低下による食欲不振やエネルギー不足の原因ともなるため、免疫力低下や肌トラブルなどにも注意が必要です」(佐々木さん)

では、“暑邪”に打ち勝つためには、どのような対策が有効なのでしょうか。

ポイント<1> カラフルな夏野菜で、体にこもった熱を冷ます

佐々木さんによると、“暑邪”に負けないためのポイントは大きくふたつあり、ひとつは体にたまった熱を冷ますことだといいます。

「熱を冷ます方法というと、冷房で部屋を冷やす、冷たいものをとることを思い浮かべるかもしれませんが、体を冷やしすぎることは消化機能、代謝、免疫力などの低下を招く原因となり、かえって夏バテしやすくなってしまいます。
もちろん、暑さをガマンせずに冷房を使うことは必要ですが、体が冷えすぎないようにうまく調節することが大切です」

体の熱を冷ますには、夏野菜も効果的だと佐々木さん。

「苦味のあるゴーヤやトマト、スイカ、きゅうりなど、夏に旬を迎える野菜は水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、体にこもった熱を逃がし、不足しがちな栄養を補ってくれるというメリットがあります。
色鮮やかな野菜は食欲も刺激してくれますし、色が濃い野菜は抗酸化作用も高いので、紫外線によるダメージを受けがちな夏の肌ケアにも有効です」

暑いときにはついついキンキンに冷えた飲みものを欲してしまいますが、冷たいもののとり過ぎに注意して、栄養豊富な夏野菜を意識的にとり入れることが、美容と健康の近道といえそうです。また、ねぎ、しょうが、ミョウガ、大葉などの薬味は、冷えによる胃腸の機能低下を防ぐ効果があるそう。夏場は飲みものに限らず、食べものも冷たいものを口にする機会が増えるので、適度に涼を求めながら、冷えには十分に気をつけていきたいですね。

ポイント<2> 水分とミネラルを補給して脱水を防ぐ

“暑邪”に負けないためのもうひとつのポイントは、脱水状態を回避すること。

「大量の汗をかく夏は、きちんと水分を補給しないと脱水状態になってしまいます。また、汗と一緒に塩分やマグネシウム、鉄などのミネラルも流出してしまうので、水分だけでなくミネラルを補うことも大切です」

また、夏場はのどの渇きから清涼飲料水や炭酸飲料などのどごしがよい飲みものを飲む機会も増えがちですが、そういった飲料には糖分が多く含まれています。糖分のとり過ぎはかえって脱水になりやすくなるというから注意が必要です。

「緑茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲料を飲むよりも、ノンカフェインでミネラルを含む麦茶やルイボスティーがおすすめです。また、酸味をプラスすると、収れん作用によって余計な発汗を防ぐことができるので、スッキリしたものを飲みたいときには、炭酸飲料にレモンをしぼって飲むのもいいですね。また、一度にガブガブ飲むのではなく、こまめな水分補給を心がけるのがポイントです」

厳しい暑さが続く日々では、気力も体力も消耗してしまいがち。体にこもった熱を冷ます、脱水に気をつけることのほかにも、自分の体の声を聞きながら十分に睡眠をとり、休養することも大切だと佐々木さんは言います。
また、体調がすぐれないときには、漢方の力を借りてみるのもひとつの方法。

「“暑邪”には、暑さを逃して気を養う『清暑益気湯』。食欲が出ない場合は『六君子湯』、疲労感が取れない場合には『補中益気湯』などの気を補う漢方が有効です。
また、動物性の漢方には即効性があり、熱を冷まし、心臓の負担を減らす『牛黄』は動悸を抑えたいときなどにも役立ちます」

今年は新型コロナウィルスの影響で夏休み中も思うように旅行や避暑を楽しむことができず、余計に疲れやストレスを感じやすい状況といえます。アロママッサージで疲れた心と体をほぐしたり、冷えを感じたときには足浴をしたり、まだしばらく続く暑さに負けないように、ていねいなセルフケアを心がけたいですね。

文/野田美香

佐々木貴美

佐々木貴美

薬に頼りすぎず、自然療法・予防医学・栄養学などもバランス良く取り入れ、「体の内側から健康で美しく、ハッピーに」をコンセプトに発信する、ホリスティック薬剤師。
電子書籍「健康美を手に入れて自分を輝かせるための15の処方箋」著者。
ブログ「Holistic Beauty Pharmacy」
https://ameblo.jp/holistic-life-design

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