なんだか頭がぼーっとして、鼻はムズムズ。目は常に充血してウサギ目状態。そんな花粉症に悩まされているみなさんへ、今回ご紹介するエクササイズは、体の不調が連鎖的に起こりやすい今の時期に、花粉症特有のだるさを解消しながら気分転換もできるエクササイズです。バレエダンサーの武田亜希子さんに教えていただきました。
Contents 目次
花粉症対策エクササイズ ステップ<1>
だるさ解消の第一歩! まずは血流の滞りをスムーズにしてくれるエクササイズです。
<1>立った状態で行います。両足を肩幅に開き、ラクな姿勢で両腕を前方に出したら力を抜いて手首を振ります。力を抜く感覚がつかめたら、体の横に手をつけて振ります。このとき、手首を振ることで腕のつけ根、体全体、足もとに振動が伝わればOK。
<2>次に、首をゆらします。意識して振るよりも、方向を決めずにゆらすようなイメージ。
ふだんから首に力が入りやすい人や、体の力を抜くのが慣れない人は、この動きが難しく感じるかもしれません。意識的に力を抜くことに集中してみてください。首をゆらすことで、上半身全体がつられて自然にゆれてしまうくらい力が抜けるとベストです。
この動きを適度にくり返してください。立っているのがツライ人は、イスに座って行ってもかまいませんよ。
花粉症対策エクササイズ ステップ<2>
次に、鼻づまりに効果的なエクササイズをご紹介します。
<1> 立った姿勢で行います。両足を肩幅に開き、両腕を前方、ななめ下へと伸ばし、クロスさせたら左右の手のひらを合わせます。
<アップで見ると…>
手の合わせ方はこのようにクロスさせるのがポイントです。
<2>肩は前に丸めるようにして、首を前に倒して左右の肩甲骨を離すように伸ばしましょう。この動きは、肩甲骨を伸ばすことが最も重要。腰と背中を必要以上に丸めないように気をつけてくださいね。
<3>両手をほどいて、体のうしろで両手を組んだら、胸から上を反るようなイメージで胸と両肩を開いて伸ばします。肩甲骨を中央に寄せましょう。両腕は上半身から少し離して、ななめ下方向へ向かって伸ばしてください。”寄せる”を意識しながら、気持ちよく伸ばせたら肩甲骨を離します。
首は前後ともゆっくりとした動きで、しっかり伸ばすことを忘れずに行ってくださいね。
花粉症対策エクササイズ ステップ<3>
最後は、花粉症による頭痛やだるさを、すっきり改善してくれるエクササイズです。
<1>両ひざを直角に曲げて床につき、腰を上げてお尻を上に突き出すような姿勢をとります。腕は前方へと気持ちよく伸ばし、背中のストレッチをしている体勢です。余裕がある人は腕のつけ根を床に寄せると、よりしっかりとストレッチができます。
<2><1>の体勢のまま、腕に体重をのせて上半身を起こし、気持ちよく伸ばします。このときは背中ではなく、お腹が伸びている感覚があると正解です。
<3>骨盤を持ち上げて正座の姿勢をとり、上半身は前に倒してリラックスさせましょう。両手を重ねて少し遠くへ置くことで、腕のつけ根から伸ばすことができます。
一連の流れをそれぞれ1回ずつ行いましょう。慣れてきたら回数を増やしてもかまいません。リラックスした状態で行うことが重要ですので、ムリなく行うことがポイント。
花粉症がツライと思ったら、悶々とするよりこちらのエクササイズをぜひ試してみてくださいね!
取材・文/高田空人衣