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「デブ腸」から「やせ腸」になれば太らない! ドクターが伝授、「やせ腸」になれるちょっとした体の使い方
ほかの人と比べて太りやすいのは、腸内に“デブ菌”が多いからかも⁉︎ 「腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があり、その日和見菌のなかにデブ菌とやせ菌が存在するのです。やせたいなら“やせ菌”がいっぱいの“やせ腸”をつくるのが早道」と医師の工藤孝文先生。“やせ菌”を増やすには、体の使い方にも意識を向けてみましょう。今回は工藤先生の『 “デブ腸”を“やせ腸”に変える50の法則』(学研プラス)から、“やせ腸”に変わる体の使い方をご紹介していきます。
Contents 目次
1. 家でゴロゴロするときは…
【×デブ腸】横向き寝でスマホ&テレビ鑑賞
【◯やせ腸】うつ伏せでゴロゴロしてくつろぐ
家でゴロゴロするときは、うつ伏せの姿勢で腸を刺激。小腸内や大腸にたまったガスを速やかに出すことで腸内環境を整えます。
「腸のなかには食事と一緒に飲み込んだガスが、正常時でも200mlほどたまっています。腸内環境が悪化すると、悪玉菌が出すガスが増え、お腹が張ったり、おならが出やすくなります。ガス腹の解消にはかたい床でうつ伏せ寝するのがオススメ。左右にゴロゴロ転がることで、腸のガスだまりを刺激できます」(工藤先生)
横向き寝で、長時間スマホやテレビ鑑賞をすると、小腸内や大腸の曲がり角にガスがたまりやすくなります。
2.毎日の運動習慣は…?
【×デブ腸】 毎日キツめの筋トレをしている
【◯やせ腸】 1日15分程度の軽いウォーキングをしている
ストレスになるほど運動する、またはまったく運動しない、これはどちらも“デブ腸”になる原因に。
「クタクタになるようなハードな筋トレやジョギングをすると、交感神経が優位に。ストレスがあるときも交感神経優位なので、それが加速され腸の動きが悪くなって便秘になりがち。副交感神経が優位のリラックス状態になる運動なら、ウォーキングがオススメです。
息切れしない程度の早足で15〜20分歩くことを習慣づけましょう」
3.よく着るボトムスにも注意が必要
【×デブ腸】 体に密着するスキニーパンツ
【◯やせ腸】 お腹を温める腹巻+スカート
腸には冷えが厳禁です。冷えることで腸の動きが悪くなってしまいます。
「スタイルアップの味方、スキニーパンツは、締めつけることで下半身の血行が悪くなり、腸を冷やしてしまいます。さらに、締めつけによるストレスで交感神経が高まり、腸の動きも悪化。腸のためには、お腹まわりを温める腹巻+体を締めつけないふんわりシルエットのスカートが◯」
このように食べものだけでなく、外側からの働きかけも腸に大きく関係してきます。やせ体質をつくるやせ腸には、ガスだまりを防ぐこと、そしてゆったりと副交感神経をアップさせることが大切。また腸活には、冷え対策も欠かせませんね。
参考書籍
『医師が教える“デブ腸”を“やせ腸”に変える50の法則』(学研プラス)
工藤孝文(著)
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院などを経て、現在は工藤内科副院長。糖尿病・ダイエット治療、漢方治療を専門とし、NHK「ガッテン!」ほかTVや雑誌などでの指導も多数。
工藤あき(監修)
医師。消化器内科医として、腸内細菌・腸内フローラに精通、腸活×菌活を活かしたダイエット、美肌、エイジングケア治療に力を注いでいる。NHK「ひるまえほっと」ほかテレビや雑誌でも活躍。日本内科学会認定医。
文/庄司真紀