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ストレスで便秘になりやすい人は必見! 足裏刺激で感情のためこみをスッキリ解消する方法
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは「便秘」でお悩みです。足相診断から、意外な便秘の原因が見えてきました。ストレスで便秘になりやすい人は足裏をチェックしてみてください!
Contents 目次
足相から便秘の悩みは感情のためこみが原因だと判明
今回のモニターは40代半ばの会社員C.Kさんです。体調のお悩みは「便秘」だそうです。
C.Kさん:「ストレスからと思われる便秘を少しでも改善できればと思い、モニターに応募しました。最近、気力・体力ともに低下したと感じますし、暴飲暴食に走りやすくなったことも気になっています」
さっそく、きよみ先生の足相診断が始まりました。
きよみ先生:「足裏についた角質の状態から、じっとしていられないアクティブな方のようですね! よく動いているのではないですか」
C.Kさん:「ジムに行ったりランニングしたり、出かけることも好きですね」
きよみ先生:「今日は足裏の赤みが強いので、緊張からか少し興奮されているようですね。S状結腸や直腸、肛門のゾーンのあたりに横じわがはっきり出ているので、お腹の調子が悪いようです」
●足裏のゾーンマップ
C.Kさん:「3月に転職して在宅勤務がなくなってから、便秘をするようになってしまって。ストレスからかお腹いっぱいなのにジャンクフードを食べてしまうのです。よくないな、と思っているのですが…」
きよみ先生:「土踏まずの消化器のゾーンにも小じわがたくさんあるので、転職以前からもともと腸の調子はよくなかったのではないかと思います。また、腎臓・輸尿管・膀胱の働きもよくないので、むくみやすいと思います」
そして、腸の調子に加えて、さらに気になるのはC.Kさんの「感情」の問題だそうです。
きよみ先生:「足相をみると、何か感情をためこんでいるのでは、と思いますがいかがですか?」
C.Kさん:「思い通りにいかないことにイライラしやすく、もやもやっとした気持ちがあります」
きよみ先生:「左の足裏の真ん中に縦じわが多く集まっています。これは感情のためこみを表す足相なのです」
●感情のためこみを示す縦じわが多く集まる部分
C.Kさん:「本当は人と話すことが好きなのですが、今は人と会えない状況ですし、なかなか話せなくて寂しいな、という気持ちはあります」
きよみ先生:「感情を発散する場所がなく、エネルギーを内にためこんでいる状態ですね。そのようなときはストレスを癒すためにジャンクフードを食べたくなるのです」
さらにきよみ先生が注目したのは、C.Kさんの人さし指の先です。
きよみ先生:「便秘になっているのも感情のためこみが原因ですね。C.Kさんは人さし指のつま先に角質がついています。これは吐き出したい感情をガマンして力を入れている証拠なのですよ。『断腸の思い』『腹に据えかねる』などといった言葉があるように、東洋医学的な考えでは、感情のためこみは腸に影響を与えるのです」
C.Kさん:「靴のせいかと思って気にしていなかったのですが、気持ちの問題だったのですね」
感情と腸との興味深いお話は、まだまだ続きます!
感情表現に大きな影響を与えるのは、子ども時代の親との関係
大人になっても感情をためこみやすい人は、子どもの頃の親との関係性が大きく影響しているのだそうです。どういうことなのでしょうか?
きよみ先生:「子どもの頃にご両親のどちらかが厳しい方だった人は、感情を表に出せず抑えこむようになりやすいのです」
C.Kさん:「父親が厳しく、子どものときは理不尽に感じることがありましたね。今もそれはストレスに感じています」
きよみ先生:「誰でも赤ちゃんのときは、いつでもオギャーッと泣けるので、ストレスはないのです。ところが、歩けるようになってから小学校2~3年生までの間は、親とどのような関係だったかによって、素直な感情を出せるかどうかが決まってきます。特に父親が厳しい場合は『怒られたらどうしよう』という恐怖心が先に立つことが多いので、感情を表に出さないことがクセになってしまうのです」
C.Kさんは、きよみ先生のお話に納得するように、うなずきながら聞いている様子です。
きよみ先生:「C.Kさんの便秘は、宿便がたくさんたまって起きているのではなく、感情のためこみによるストレスで、自律神経バランスが乱れていることから起こっているのです。足刺激で、自律神経が整うと、考え方も変えることができ、腸の働きもよくなっていきますよ」
自律神経を整えて便秘を解消する足刺激テクニック
自律神経のバランスを整えて、便秘を解消するための足刺激テクニックを教えてもらいましょう。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。
オイルやクリームをつけ、指圧棒を使うとしっかりと刺激することができます。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【親指を刺激する】
足の親指には、脳のゾーンがたくさん集まっています。指の腹をしごくようにしてしっかりと刺激すると、自律神経バランスが整います。鉛筆を持つように指圧棒を持って、指の腹を上下に押しさするようにすると刺激しやすいです。
【大腸のゾーンを刺激する】
ツボ押し棒の先で、左足にある横行結腸、下行結腸、S状結腸・直腸のゾーンを、逆コの字を書くように、しっかりと刺激します。
●横行結腸、下行結腸、S状結腸・直腸のゾーン
これらの足刺激を行った前後の足裏を比べてみましょう。
C.Kさんの足裏は、最初は赤黒かった色が、全体的に自然なピンク色に変化しています。
きよみ先生:「自律神経のバランスが整うと、脳の働きが柔軟になって考え方も変わってきます。すると今までの思い込みの思考がなくなって、黄色っぽい緑色に感じていたものが、深い緑色にみえるようになってくるなど、ものの見方まで変化するのです。それと同時に、便秘もすぐに解消できるはずですよ」
C.Kさん:「それを聞いてなんだか希望が湧いてきました!」
きよみ先生:「ジャンクフードを食べるときも、『体に悪いもの食べちゃった!』と思うと、体に悪く働き便秘につながりやすくなります。毒をもって毒を制す、という考え方があるように、『自分が今抱えているストレスを、このジャンクフードを食べることで癒してあげよう』とプラス思考に捉えるようにしてみると、体にもプラスに働いてくれます」
C.Kさん:「罪悪感を持って食べると、食べものも可哀想だな、と思っていましたが、その発想はなかったですね」
きよみ先生:「考え方が変わると、今はストレスに感じるお父様との関係も客観視できるようになると思います。親指の刺激をしながら、そのような気持ちの変化も感じてみてくださいね」
C.Kさん:「こんなこと人に話していいのかな、と思うような話まですることができました。3週間自分の体を労わる気持ちで続けてみようと思います」
C.Kさんの足相診断は、まるで人生相談のような話にまで広がり、足相が表すことの幅広さを改めて知ることができた時間でした。C.Kさんの3週間後の足相の変化が楽しみですね! 次回記事でくわしくレポートします。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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『すべての不調は足裏を見ればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)