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医師が教える!  「サプリメント」の危険性と正しい飲み方

サプリメント、女性は好きですよね。最近では健康志向の高まりで、男女年齢問わずサプリメントをとっている人が多くなりました。しかし、サプリメントにも危険性があるということを知って飲んでいますか? 今回は丸田佳奈先生に、サプリメントと上手に付き合う方法について教えていただきました。


「サプリメント」本来の目的とは?

サプリメントの語源は、英語のsupplement、意味は「補助」です。日本語では栄養補助食品とも呼ばれます。つまり、もともと足りない栄養分を補うのが目的です。
しかし、実際には、足りているかいないかを考えずに、「○○によいから」といううたい文句だけに惹かれ、飲んでいる人がほとんどです。

病院や学会では、そうしたサプリメントで起こった健康被害が数多く報告されています。日本国内の調査においても、サプリメントや健康食品の利用が原因と思われる体調不良経験者は約3%と報告されており、他人ごとではありません。

そこで、上手にサプリメントとつき合う方法について考えてみましょう。

まず、基礎知識として、サプリメントは目的の成分だけではないということを理解しましょう。たとえばビタミン剤でも、剤形にするために、ビタミン以外に強化剤、製造用剤、増粘剤などの食品添加物が入っていることが多いです。「酸化防止剤、防腐剤、着色料不使用」と書いてあっても、それ以外の食品添加物が入っている可能性はあります。栄養素は食品からとるのが一番です。まずは食品からとることを最優先に考え、それでも足りないものをサプリメントで補うようにしましょう。

摂取されたサプリメントが代謝・排泄されるのは主に肝臓と腎臓です。過剰なサプリメントは肝臓や腎臓に負担をかけ、実際に健康被害も報告されています。また、ほかにも不整脈やショック、アレルギーなど多数の報告がありますので、サプリメントだからといって過信は禁物です。

「サプリメント」服用時に気をつけたいこと2つ

(1)サプリメントを服用する際は、必ず成分表示を確認しましょう。

特に、単一栄養素のサプリメントではなく、『○○よくな~る』など、栄養素以外を名前にしているサプリメントは成分がわかりにくいです。病院受診時に問診表にサプリメントを書くのは大切ですが、医師でもすべてのサプリメントに入っている成分を把握しているわけではありません。自分が何の栄養素のサプリメントを摂取しているのかは把握しておきましょう。

サプリメントの中には効果が医学的に証明されていないものもあります。「なぜ体によいのか」をしっかり理解した上で、自分が納得のいくサプリメントを選ぶようにしましょう。

(2)複数のサプリメントを摂取している場合は、成分が重複していることも多いです。

栄養素は過剰に摂取しても問題ないものと、過剰摂取で健康被害が出るものがあります。過剰にとっても余剰分が尿や便で出てしまう水溶性ビタミン(ビタミンB, C)などは、たくさんとってもムダになりますので、サプリメントの種類を減らすことで節約にもなります。
健康被害が起こることで有名なのは脂溶性ビタミンであるビタミンA, D, E, Kです。これらは必要摂取量以上はとらないように、現在飲んでいるサプリメントを今一度確認しましょう。

「サプリメント」は毎日飲まなくても大丈夫です!


サプリメントは抗菌薬などの薬と違い、毎日とらなければ効果が期待できないというものではありません。私は、食生活を振り返って足りない成分だけをその都度補うようにしたり、体調に合わせてサプリメントの種類を変えたりしています。
たとえば、乳製品が不足しているなと思えばカルシウムを、野菜や果物が不足しているなと思えばビタミンCなど。また、体調に合わせて、口内炎のときはビタミンBを意識して摂取したりしています。

自分が何を食べてどんな栄養素がとれているのかを知ることで、より食事にも興味を持ち、健康的な食生活になります。それでもとれていないなと思うときはサプリメントの力を借りましょう。使い方次第でよいパートナーとなってくれますよ。

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丸田 佳奈

丸田 佳奈

産婦人科医
日本大学医学部医学科卒業。都内の産婦人科クリニックで診療にあたり、女性特有の病気の悩みなどに精通している。また、タレントとしても活動。現役医師という立場を生かし、テレビ・雑誌を通して医療情報を提供している。MXTV『バラいろダンディ』木曜コーナー「無病息災!バラいろ健康学会」などに出演中。著書に『キレイの秘密は女性ホルモン』(小学館)、『間違いだらけの産活』(学研パブリッシング)などがある。

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