秋になると食べたくなるもののひとつに栗がありますね。特に女性は「栗ごはん」や「栗のおやつ」に目がないのではないでしょうか。でも、ちょっと甘さが気になってダイエットにはNGかな?なんて思ったあなた。薬膳の考えでは、栗はじつはエイジングケアにも約立つ優秀食材なのだそう。
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「腎」をケアすることで、いつまでも若く美しくいられる
11月に入ると、二十四節気では「立冬」。暦の上では早くも冬に入ります。朝晩の寒さが徐々に増してきて、手袋やマフラーが欠かせない季節がやってきます。キレイを目指す女性にとって、冬はエイジングケアの季節。寒さによって血液循環が悪くなり、外気の乾燥で肌の水分量も低下。美肌、美ボディを維持するために、運動やスキンケアをしっかり行うことを意識したいですね。
薬膳のもとにある中国医学では、冬は五臓の「腎」が活発に働く季節。「腎」は腎臓の腎なのですが、中国医学ではここに体のもつ生命力の源が蓄えられていると考えます。つまり冬は、「腎」が貯蔵しているエネルギーが漏れないように、きっちり収めておく季節。「腎」が弱ると大切なエネルギーが減少してしまい、成長、生殖など命の根本に関わる機能が低下すると考えられています。
命の根本に関わる「腎」は、エイジングケアにとって最も重要な場所。いつまでも若く、美しくありたいと願うなら、「腎」の働きを助け、健やかに保つことが大事です。特に、「腎」が活発に働く冬は、「腎」が消耗しやすい季節。まずは毎日の食事で、「腎」に力をつけてあげましょう。
黒い食べ物や豆類もおすすめ
では、どんな食材をとっていけばいいのでしょう。今回おすすめしたいのは、秋冬シーズンのスイーツに欠かせない「栗」です。
薬膳において、栗は生命活動のエネルギーとなる「気」を補う食材。体を温めてくれる性質があるので、寒い冬にはピッタリの食材です。さらに注目したいのが、老化防止と関係の深い「腎」に作用するとされる点。消化機能を助けながら、この時期に疲れやすい「腎」をサポートしてくれるので、おいしく食べながら、お腹と若さのケアがかなうのです。
スーパーにも栗が出回り、おいしい時期。コンビニやケーキ屋さんには、栗を使ったお菓子やスイーツがいろいろ並びます。女性が大好きな栗は、エイジングケアにも役立ちますから、食事に、ティータイムに、栗の薬膳パワーを取り入れてください。
栗以外に、インゲン豆(キドニービーンズ)にも、消化機能を元気にして「腎」を助ける作用があります。また、黒い色には「腎」に作用する性質があるので、黒豆などもおすすめ。煮豆をつくって常備菜にしたり、市販のものをストックしたりするとよいでしょう。
ただし、栗も豆も食べ過ぎるとお腹が張り、ガスがたまりやすくなります。おいしい時期ではありますが、食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください。