明日のためにしっかり眠りたいのに、寝つきが悪くてなかなか眠れない…。そんな人におすすめしたい枕が登場! 日本一予約が難しいといわれているドライヘッドスパ専門店の『悟空のきもち』が開発した枕『睡眠用たわし』を、さらに改良してパワーアップさせた『熟睡用たわし』が発売中。すでに約2万個近くも売れ、じつは現在予約待ち状態です。そんな『熟睡用たわし』の人気の秘密を東京・原宿店セラピストの磯貝麻里さんに教えていただきます!
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眠りを誘うには、頭を少しだけいじめることが理想⁉
日本初の頭ほぐし専門店として開店以来、施術を受けたほとんどの人が約10分で寝てしまうという、手技だけで快感の絶頂で眠りに落とす「絶頂睡眠」が話題の『悟空のきもち』。京都本店のほか、大阪心斎橋店、東京原宿神宮店、東京銀座店の4店舗ある全店が、3か月先まで予約がいっぱいという超人気店です。
この『悟空のきもち』が寝具メーカーから枕づくりを依頼され、施術にある「すぐ眠くなる感覚」を再現するべくたどり着いたのが“たわし”だったといいます。というのも、これまでの施術の経験で、頭は守るよりも少しいじめるくらいの頭皮への刺激があったほうが、入眠をサポートしてくれるといいます。そこで最初はブラシの枕を考えていたそうなのです。しかし、ブラシの毛は垂直に立っているので圧が分散せず、刺激が強すぎました。そこでたどり着いたのが“たわし”。たわしは放射線状に生えているので圧がうまく分散しやすく、刺激がちょうどよかったそう。
ただし、メッシュ状の「たわしの毛」素材は、縫い合わせることが非常に難しく、約100社に依頼して、唯一引き受けてくれたのが、群馬県桐生で1000年以上の歴史を持つ繊維産業の職人さんたちだったといいます。しかも、職人歴10年以上の腕がないと縫い合わせるのが難しいのだとか。そのため、製品づくりにも時間がかかり、お届けに時間がかかっているとのこと。しかし、待ってでも手に入れたいという人が多いのが『熟睡用たわし』です。
『睡眠用たわし』から進化した『熟睡用たわし』
2017年3月に発売された『睡眠用たわし』は、たわしを枕にするという斬新な発想とこれまでにない使用感が話題となり、予約が殺到。多くの反響を得る中、さらに「もっと心地よい眠りを」と追求し、2018年3月にこの改良版『熟睡用たわし』が誕生しました。
一番にこだわったのは毛の刺激。前作よりも頭になじみつつ、理想の刺激を表現できるよう以下のポイントを改良したといいます。
改良ポイント1:毛の長さ
前作よりも毛の長さを3㎜長くし、しなやかな刺激を表現。弾力性を持ちつつ、疲れにくいたわしに進化しました。また、長くしたことで、冷却性能もアップ。「頭寒足熱」といわれるように、頭は冷やしたほうがよく眠れ、健康につながります。たわしの毛を長くしたことで通気性がさらによくなり、頭の熱を逃がしてくれます。頭を温めすぎる枕は、起床後、ぼーっとしがちですが、この『熟睡用たわし』はすっきりと目覚めさせてくれます。
改良ポイント2:形
前回のたわし型から、左右対称にするためドーナッツ型を採用。また、寝返りを考慮して横幅を前作より横に8㎝広くなっています。これによって、より頭にフィットして、耐圧分散しやすい枕になりました。
改良ポイント3:高さ調整ができる!
『熟睡用たわし』では、上質仕様の中空材を使用しています。これによって、より頭がふんわりと沈み込み、ソフトに頭を包み込んでくれます。また、中材を出し入れできるチャックつきで、好みの高さに自由に調節できるようになっているのも大きなポイントです。
このほかの特徴として、たわしなので水通しがよく、毎日洗えることが挙げられます。通常、枕を2年使うと、その重さの3分の1以上が生きたダニやダニのフン、死骸、老廃した皮膚といわれています(※)。しかし、『熟睡用たわし』は、透過性があるので、シャワーや水洗いでじゃぶじゃぶ洗うことができ、朝洗って干せば、夜にはしっかり乾いて眠れます。その清潔性も人気の秘密。発送までに時間がかかっているだけに、早めにチェックを!
(※)ロンドン・セントバーツ病院 アート・タッカー氏の発表より。
取材協力/磯貝麻里 Mari ISOGAI
悟空のきもち
東京・原宿店 セラピスト
取材・文/奥沢ナツ 撮影/我妻慶一