まだ5月だというのに暑い日が続いて、早くもバテ気味...。そんなときにこそとりたいのがオクラ。管理栄養士の安中千絵先生にお話をうかがったところ、あのネバネバにはキレイを導く要素がたっぷり詰まっているそう。さらに、簡単にできるお料理レシピも紹介していただきました。おいしく食べて、お腹も体もすっきり美人を目指しましょう。
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食物繊維と糖たんぱく質が血糖値の上昇を抑えて、脂肪のたまりにくい体に
「オクラのネバネバ成分には血糖値の上昇を抑える、お腹の調子を整える、コレステロール値を下げる、といった作用があります」(安中先生)
では、その作用を効果的にとり入れるにはどんな食べ方をしたらいいのでしょうか?
「食事のときにはまず、オクラから食べ始めましょう。血糖値の急上昇を抑制する効果からインスリンの過剰摂取を防ぎ、体に脂肪が蓄積されにくくなります。ダイエット中にはぜひ意識してとりたい野菜です。
また、胃腸の調子を整えてくれるので夏バテして食欲のないときにもおすすめ。便秘解消に役立ちますから、美肌効果も期待できます」
ネバネバ素材の合わせ技で整腸効果がアップ!
「オクラと酢を合わせると、血糖値の抑制効果はより高まります。酢のものやピクルスなどにして食べましょう。また、納豆やめかぶなど、ほかのネバネバ素材と一緒にとると、血糖値抑制効果に加えて整腸効果もアップします」(安中先生)
ぜひオクラを買い置きしておきたくなりますが…。
「残念ながらオクラは日持ちしません。買ったらなるべく早めに使うことを心がけて。保存するなら、ネットのまま冷蔵庫に入れると乾燥してしまいます。冷蔵の場合は切らずに、濡らした新聞紙に包むかポリ袋に入れて野菜室で保存を。冷凍の場合は塩で軽く板ずりしてまわりの毛を取ってから水洗いし、水気を切ってそのまま冷凍するか、熱湯で30秒ほどさっとゆでて冷凍します」(安中先生)
簡単&さっぱり! オクラのヘルシーレシピ
<1>オクラのピクルス
常備菜として毎食の付け合わせにするとよさそう。
材料
オクラ……2袋
塩
☆ピクルス液
酢……1/4カップ
水……1/2カップ
はちみつ……小さじ1
塩……小さじ1/4
白こしょう……少々
作り方
- オクラは塩をまぶして軽く板ずりし、まわりの毛を取り、よく洗う。
- ピクルス液は材料を全部合わせて火にかけ、ひと煮立ちさせたら冷ましておく。
- 1リットルの水に大さじ1の塩を入れて沸騰させ、オクラを約1分ゆでてざっと粗熱を取る。
- オクラとピクルス液を密閉容器などに入れて漬け込む。2時間後くらいから食べられる。
<2>オクラのなめたけ和え
食欲のないときにもおすすめです。
材料
オクラ……1袋
大根おろし……大さじ2
なめたけ……大さじ1~2
作り方
- 1リットルの水に大さじ1の塩を入れて沸騰させ、オクラを約2分ゆでたら水にとり、熱を取ってから小口切りにする。
- オクラに大根おろしとなめたけを和える。
文/Masuda Yuka