「大麦ってなに?」と疑問を持つ人も多そうですが、大麦は約1万年前から栽培されていた世界最古の作物で、ごぼう、さつまいも、玄米などと比べてもダントツの食物繊維量を誇ります。
その食物繊維量はなんと玄米の約3倍!(精白米では約19倍)
大麦ご飯の摂取により、内臓脂肪や体重ダウンなどの効果も研究結果で確認されている、世界の研究者が注目する“スーパー穀物”なのです。
便秘解消やダイエット効果のやせ理由を勉強したあとは、食べ方&レシピをチェックして、ペタンコおなかをめざしましょう!
Contents 目次
【やせ理由1】血糖値コントロール
朝食に大麦を食べると1日中太りにくい状態に!
「食後に血糖値が一気に上がると、余ったブドウ糖は脂肪に変わります。朝食で食物繊維が豊富な大麦をとれば、昼食、夕食も食後の血糖値上昇の抑制効果が続くという研究論文が発表されています」(大妻女子大学名誉教授・池上幸江先生)
【やせ理由2】便秘解消
2種の食物繊維で腸スッキリ!
「大麦のβ-グルカンは、水溶性食物繊維の一種で、便の水分量を増やします。さらに、大麦からは便のカサを増やす水溶性食物繊維もとれるので、Wの作用で便通がスムーズに。便秘によるポッコリおなかを防ぎます」
【やせ理由3】満腹感の持続
粘性があり、胃・小腸をゆっくり移動
「大麦に含まれる水溶性食物繊維のβ-グルカンは、粘性が高く、食物と合わさってネバネバとした状態になります。胃・小腸をゆっくり移動して消化吸収するため腹持ちがよく、自然と食べ過ぎも防げるでしょう」
大麦はどうやって食べるの?
食物繊維が多い大麦は、白米と混ぜて大麦ごはんにしたり、ゆでていろいろな料理にプラスするのがオススメ。今回は「ゆで大麦」とそれを使ったレシピをご紹介!
基本のゆで大麦
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら好みの量の大麦(押麦、またはもち麦)を洗わずにそのまま加える。
- ときどきかき混ぜながら中火で15~20分ゆでる。大麦の中心が透明になるまでゆでたらざるに取る。
- 水で手早く洗ってぬめりを軽く取り、水けをしっかり切る。
ゆで大麦を使ったレシピはコチラ!
監修/池上幸江、取材・文/掛川ゆり、撮影/岡本真直、対馬一次