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透明な容器にピーナッツが入っている

前回の記事『教授が解説!ピーナッツには便秘改善効果が大!その理由は…』で、ピーナッツが「便秘の解消」に効果があるという話を聞きましたが、ピーナッツにはまだまだいろいろな健康効果があるそう。そこで今回も、慶應義塾大学医学部 井上浩義教授にピーナッツの健康効果から、とくに女性にプラスの効果を教えてもらいました。

監修
井上 浩義

ポリフェノールたっぷりで抗酸化効果が大!

落花生の中身を見せたイメージ画像

「ピーナッツには抗酸化作用の高いさまざまな栄養素が含まれています。とくにピーナッツの薄皮にはポリフェノールがたくさん含まれているので、健康と美容にとてもいいんですよ」と井上教授。

「抗酸化作用」というのは、体の「酸化」を抑える働きのこと。「酸化」というのは切ったりんごを放置すると茶色に酸化するのと同じように、体がサビついてしまうことで、シワやしみなどの老化のほか生活習慣病などの病気を引き起こします。でもじつは、人間の体にはもともと抗酸化物質があって、若いときは酸化を抑えることができるのだそう。ところが20代をピークに加齢とともに体内の抗酸化物質が少なくなってしまうので、抗酸化作用のある食べもので補ってあげるといいのだそうです。

「ピーナッツを薄皮つきで食べたとき、ポリフェノールの量は、グラム当たりのアーモンドとあまり変わらないんです。でも、抗酸化の能力を調べると、ピーナッツのほうが酸化ストレスを下げる作用が大きいんです。さらにピーナッツの薄皮には長寿遺伝子を活性化させるレスベラトロールというポリフェノールも含まれていて、とても優秀なんですよ」

「薄皮」が重要で、薄皮がついたまま食べるのがポイントなのだそう。

「薄皮をとってしまったらダメです。バターピーナッツなど、薄皮をむいたピーナッツは、ポリフェノールはゼロになりますから。薄皮をつけたまま食べてくださいね」

肝臓の働きがよくなり、肌がキレイに!

鏡を見ている女性の画像

ピーナッツの抗酸化物質には肝臓の働きをよくする効果もあり、肝臓の働きがよくなることによって肌がきれいになる美容効果も期待できるといいます。

「なぜ肝臓かというと、肝臓は体中にエネルギーを供給したり、有毒物質を分解したりと生命を維持するうえで大きな役割を果たしていて、そのぶん、活性酸素が発生しやすい場所だから。ですから、肝臓が疲れている人は、分解されなかった有毒物質が体中をまわってしまうので、顔にブツブツが出たり、土気色になったりと肌が汚くなるんですね。肝臓を元気にすることで、体の中の悪い物質が分解され、肌がキレイになるというわけです」

肝臓は症状がかなり進行しないと自覚症状が現れず、“沈黙の臓器”といわれますが、夏は高温で体全体が疲れるうえに強い紫外線のために活性酸素がたまり、肝臓も疲れがちなのだそう。

「そんなとき、ピーナッツに含まれる抗酸化物質が肝臓を保護してくれます。ピーナッツに含まれる抗酸化物質は、先ほどお話ししたポリフェノールのほかオレイン酸とビタミンEもすぐれた働きをします。また、ピーナッツのポリフェノールと食物繊維は、大腸菌が作る毒が肝臓に運ばれるのを防ぎ、便として排出するという働きもあるんですよ」

肝臓といえばアルコールが思い浮かびます。アルコールは肝臓への負担を大きくするというのは知られていますが、じつはそれと同時に活性酸素を増加させ、大腸菌でできた毒をとり込みやすくして肝臓を傷つけているのだとか。

「ピーナツにはビタミンB1のチアミンが含まれていて、炭水化物や脂肪の分解・代謝を助けます。このチアミンにはアルコールから肝臓を守る効果があるんです。ふだん、深く考えることなくお酒を飲みながらピーナッツを食べていると思いますが、アルコールを飲むときにピーナッツを食べるというのは科学的な意味もあるんですよ」

書影

参考書籍
ハーバード大の研究でわかった ピーナッツで長生き!

取材・文/小高希久恵

井上 浩義

井上 浩義

医学博士、理学博士。九州大学理学部化学科卒業。同大学院理学研究科博士課程修了。専門は薬理学、原子力学、高分子化学。食と健康についての造詣が深く、企業や一般人向けのセミナーの講師を数多く務める。著書に『ハーバード大の研究でわかった ピーナッツで長生き!』(文藝春秋)『食べても痩せるアーモンドのダイエット力』(小学館)など。

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