本格的な暑さが到来すると、夏ならではの悩みも増えてきますね。アロマテラピーでおうち時間を充実させる方法をご紹介する企画、今回は涼しい気分になれて、「汗のニオイ」や「虫よけ対策」にもおすすめのアロマオイルとその使い方をアロマライフデザイナーの小田ゆきさんにお聞きしました。
Contents 目次
暑さをクールダウンさせる香り
夏の蒸し暑さを香りで涼しく感じさせてくれるアロマオイルにはどんなものがあるのでしょう? ご紹介する香りには汗のニオイを防ぐ効果もあるので、前回ご紹介したアロマスプレーを作って洋服に吹きかけて使うのもおすすめです。
1.体感温度を下げるアロマオイル
・ペパーミント
歯みがき粉やガムの香りづけなどに使われるペパーミントには、メントールという成分が含まれていて、とてもスッキリとした香りです。香りをかぐと体感温度が4℃ほど下がるというデータが確認されているので、夏場に涼しく過ごしたいときにぴったりです。実際の体温を下げるわけではないので、水分補給や体を冷やすことも忘れずにしてくださいね!
2.清涼感でリフレッシュ効果のあるアロマオイル
・ユーカリ・グロブルス
ユーカリはツーンと鼻に抜けるような爽快感が特徴の香りです。暑さでだれてしまったときに気分をリフレッシュしたり、集中力を高めたりするのに役立ちます。強い香りが苦手な人や子どもがいるご家庭では、香りがよりマイルドな「ユーカリ・ラディアータ」がおすすめです。
※注意点
ペパーミントやユーカリ・グロブルスは刺激の強い香りなので、直接肌にはつけずアロマスプレーで空間や洋服などに吹きかけて香らせましょう。小さな子どもの使用はなるべく避けたほうが安心です。
香りつきマスクで着用時も涼しく
現在、外出時の必需品になったマスク。とはいえ、夏の炎天下の中マスクをするのはかなりツラいもの。そんな夏場のマスクの暑苦しさも、香りで和らげることができます。
【アロマスプレーを使って】
アロマスプレーをマスクの外側(肌に触れない面)に1~2プッシュ吹きかけます。また、スプレーした直後にマスクをつけると香りが強すぎてむせてしまう場合があるので、マスクを軽くふって、よく乾かした後に着用しましょう。
【香りつきティッシュとジッパー袋を使って】
アロマオイルを1~2滴含ませたティッシュを、マスクと一緒にジッパー袋の中に入れて数時間おいておくと、ほんのり香るマスクができ上がります。そのまま持ち歩けるので、外出先にとり換え用マスクを持参するときにも便利です。
虫よけ対策に効果的な香り
夏場に必要な虫よけ対策も、アロマオイルの得意技です。刺されるのを避けたい場合は、ご紹介する香りで虫よけボディスプレーを作って肌に香りをまといましょう。
1.蚊が苦手な香りのアロマオイル
・シトロネラ
・ユーカリ・レモン
・レモングラス
・ゼラニウム
・青森ヒバ
これらは人間にとってはいい香りなのですが、虫が嫌う香り成分が多く含まれているので、虫を寄せつけない効果が期待できます。部屋の虫よけをしたいときは、アロマストーンなどにしみ込ませ、窓際などに置いておきましょう。
青森ヒバは少し主張のある香りなので、直接肌につけるよりはアロマスプレーにして空間に香らせるのがおすすめです。香りも比較的長持ちします。
2.コバエが苦手な香りのアロマオイル
・ヒノキ
日本人になじみの深いヒノキは、清々しい森の香りで癒し効果も高いアロマオイルです。ゴミ箱に直接ヒノキのアロマオイルをたらしておけば、コバエを寄せつけない防虫効果が期待できます。
虫よけボディスプレーの作り方
【準備するもの】
・アロマオイル:10滴(敏感肌の人は5滴に減らす)
・ホホバオイル:5ml
・水:45 ml
・スプレー容器(ガラス製かアロマオイル対応のプラスチック製)
・ビーカーなどの計量できるもの
【作り方】
スプレー容器にホホバオイルを5ml入れ、アロマオイルを5~10滴加えて軽く混ぜます。その中に水を45ml入れてよく混ぜれば完成です。
※注意点
直射日光のあたらない涼しい所で保管し、1週間以内に使い切りましょう。
【使い方】
体に直接スプレーして使います。ホホバオイルが入っているので、肌の保湿にもなります。香りがしなくなったらこまめにつけ直しましょう。
涼し気な香りを楽しみながら汗のニオイや虫よけ対策を行えば、夏を快適に過ごすことができますよ。ぜひ、自分が心地よいと感じる香りを選んでみてくださいね!
取材・文/ 牧内夕子
画像提供:AROMA LIFESTYLE https://aromalifestyle.tokyo/