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もっと、ずっと、ヘルシーな私

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47歳・バツイチ・年収400万円。管理職で、家も貯金もあり、子どもも独立し、不自由なく暮らしているのですが…。~私、ひとりでいてもイイですか?(12)~ 仙台在住の女性。婚活しているけれど結婚には踏み込めない。「自分でもどうしたらいいのかわからなくなっています」(本人提供)

本企画は、ひとりでいるのが好きな人も、ひとりでいるのが寂しいと感じる人も、“おひとりさま生活”について思いのたけを語るインタビュー連載。インタビュアーは、婚活・恋愛の記事を多数手がけ、さまざまなメディアで活躍中のフリーライター・大宮冬洋さんです。
今回登場するのは、長年保育士として勤務し、管理職に就いている47歳の女性。夫の自己破産が原因で離婚、今は子どもも独立し、母親と二人で持ち家の一軒家で暮らしているとのこと。今の生活に不満はないけれど、いざというときに頼れるパートナーは欲しい――そんなアラフィフ女性のリアルに迫ります。
※2020年11月末に取材をしたものです


何の不自由もない生活。貯金も増えている。でも、すぐそばにいて頼れる人がいない

職場まで自家用車で20分ほどの一軒家で母親と2人暮らし。家事の大半は元気な母親が担ってくれて、自分は安定収入の管理職。貯金額も順調に増えている。社会人として巣立った息子も2か月に一度は顔を見せに帰ってくる。何でも話せる親友もいる。愚痴を聞いてくれる男友だちもいて、昨年夏までは久しぶりに恋人もいた――。

仙台市在住の保育士である石井和美さん(仮名、47歳)は、はたから見ると恵まれた状況にある。息子が大学進学のために家を出るタイミングでギャンブル癖のある夫と離婚。18年間の結婚生活に終止符を打った。そのことに後悔はないが、今後も独身であることに寂しさや不安を感じることもある。
「先日、車同士のちょっとした事故を起こしてしまいました。そんなときにひとりで対応するのはしんどいです。電話で話を聞いてくれる男友だちはいます。でも、すぐそばにいて頼れる人、甘えられる人が欲しいなと思いました」

結局は自分で保険会社に電話をして迅速に処理したのだろう。石井さんは基本的にしっかり者だけど、精神的には男性に頼りたいのだ。能力ではなく、気分の問題である。石井さんのような「女の業」を抱えた女性は少なくない気がする。以下、ある日曜日の昼下がりに聞いた彼女の話だ。

***石井和美さん(仮名、47歳)の話***

夫がパチンコで作った借金を返済した私。甘やかしたのがよくなかったのかも

久しぶりにできた彼氏から、「あなたは結婚する相手ではないからダラダラと付き合わないほうがいい」とフラれたのが昨年の夏ごろです。息子も手元を離れた今、「あれ? 私はこのままひとりなのかな」としみじみ思っていたとき、この連載のタイトルをスマホで見つけました。まさに自分にフィットした言葉なので、大宮さんに話を聞いてもらおうと思ったんです。

生まれも育ちも仙台です。専門学校を卒業してからは2年間だけ東京にいたこともありますが、結婚して東北に戻ってきたんです。青森は夫の地元でした。
新婚直後から働き始めた保育園には家庭よりも仕事優先で尽くしていたつもりです。でも、私の離婚を知った園長から「保育士は離婚しちゃいけない。ここで働き続けるなら主任職からは降ろす」と言われました。ショックでしたね…。こんなところにはいられないと思って生まれ故郷の仙台に帰ってきました。

夫は子どもの面倒をよく見てくれる人でしたけど、頼りにはなりませんでした。例えば、青森でアパートを決めるとき。寒い土地なので慎重にならなくちゃいけないのに、夫は「家賃が安かったらいいでしょ」で終わり。私が何でも決めなくてはいけませんでした。
夫がパチンコで借金を作って、私が返してあげたこともあります。そうやって甘やかしたのがよくなかったのかもしれません。子どもが2人いる感じでしたね。

結局、夫は自己破産をしました。それが離婚のきっかけです。これから私のお金を使うとしたら息子のために使ってあげたいと思います。

いずれは母の面倒を見る立場。今だけは少し楽をさせてもらっています

今、生活には困っていません。仙台で見つけた保育園でも管理職になり、年収は400万円近くあります。実家は市内の一軒家です。
父は他界していますが72歳の母は元気で、家のことはしてくれています。私が家に入れているお金は月3万円。少ないですよね。でも、いずれは母との立場が逆転して、私が面倒を見てあげなくてはいけません。今だけは少し楽をさせてもらおうと思っています。

趣味はNetflixで韓国ドラマを見ることです。『愛の不時着』はもちろん見ましたが、青森にいた頃に好きだったドラマを見返しながら、「あのときは何をしていたかな、私」と考えたりしています。
青森時代は暇を見つけては温泉を巡っていました。サウナで一緒になったおばちゃんたちと韓国ドラマの話をするのが至福の時間だったんです。仕事や生活のストレス発散になっていましたね。
子どもの頃はエレクトーンの演奏者を目指していました。保育園でも子どもが作った歌詞に曲をつけてあげられます。今はピアノのほうに打ち込んでいて、先日は発表会がありました。

年上の頼れる男性に物ごとを決めてもらいたい。私が納得する形で

異性関係にも困ってはいません。たまに会う男性もいます。男女関係? はい、あります。じつは、結婚していた間にもそういうことはありました。
話を聞いてくれるだけの男友だちも4人ぐらいいます。青森時代からの知り合いなので楽ですね。出会いの場所はいろいろです。青森では保育園の前に運送会社で少しパートをしていて、そのときの同僚とも続いています。狭い町なので、遊びに行くと飲み屋で何度もあって仲よくなることもありました。

今でも婚活イベントに参加したりします。このあいだ別れた彼氏ともそこで出会いました。3か月ぐらいで別れちゃったけれど、彼が何を考えていたのかよくわかりません。私は別に結婚しなくても仲よくいられるタイプなのに…。
相続などのいろいろな問題があるので、(法律上の)結婚ではないパートナーがいることが理想ですね。ちょっとしたときに支えてくれる人がいるといいな、と思います。
若い頃は、「できなーい」「わからなーい」と言ったら、周囲の誰かしらが何とかしてくれていました。でも、今はすべて自分できるし稼げます。職場でも管理職で、常にちゃんとしていなければなりません。

本当の気持ちを言えば、年上の男性に私が納得する形で物ごとを決めてもらいたいです。私だって弱いときもあるので、それを埋めてくれる人が欲しいな。住む家があり、仕事があり、多少の貯蓄があり、子どもも独立していて、我ながら幸せだなあとは思います。これ以上の幸せを望むことはいけないのでしょうか?

実家にあるエレクトーンとピアノ。「発表会ではドビュッシーの『月の光』を演奏しました」。(本人提供)

***大宮より石井さんへ***

自分の欲望を客観視してコントロールする。自分も周囲も大切にするために

何かが欲しくてオギャアと泣きながら生まれてきた僕たち。安定していると刺激が欲しくなり、逆境の最中にはひたすらに安寧を求めてしまうものですよね。欲望は死ぬまでなくならないのだと思います。
若い頃は先のことを考えずに欲望のままに動き、周囲も自分自身も傷つける結果に終わったりしました。「男性に頼りたいのになぜか甘やかしてダメにする」傾向がある石井さんも痛感していることだと思います。人間は鏡のような一面があり、自分が依存したいと思うと逆に相手から自分が望まない形で依存されてしまったりするのでしょう。

自分の欲望を客観視して、周囲も自分自身も大事にできるようにコントロールすることが大切なのだと思います。例えば、石井さんが参加している婚活イベント。多くの人は「普通の結婚」を望んで参加しています。事実婚が悪いとは言いませんが、法律婚のほうが安定度は高いのが現実です。前の彼は石井さんと結婚して一緒に暮らしたかったのではないでしょうか。石井さんの「真剣度」の低さを見抜いて彼は去ったのかもしれません。

現在の生活は何も変えたくないけれど頼りがいのあるパートナーが欲しい、というのは欲望というよりも夢想だと感じてしまいます。本当に誠実で頼りがいのある男性は、そのような都合のよい関係は望まないと思うからです。自分が本当に求めているものを改めて考えると、相手にために何をしてあげられるのかが見えてくる気がします。

★出演者大募集!★

取材にご協力いただける方を募集します。「大宮さんに話を聞いてもらいたい!」「いまモヤモヤしているので話すことで頭を整理して何かヒントを得たい」「楽しいおひとりさまライフについて語りたい!」などなんでもOK! ご応募お待ちしております♪
<応募条件>
①現在、独身であること
②あごからウエストあたりまでのお写真をご提供いただけること
③Zoomなどのオンラインツールでお話を聞けること
④1時間程度の取材時間をいただけること
※顔写真やプロフィールなど、個人が特定される情報は掲載いたしません
<応募方法>
メールに応募理由を明記のうえ、fytte@one-publishing.co.jpまでご応募ください。
※取材をお願いする方には、編集部より直接ご連絡させていただきます。

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大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

フリーライター。恋愛・結婚に関するインタビュー記事を得意とし、最近は「お見合いおじさん活動」も勝手に遂行中。35歳以上で結婚した「晩婚さん」を160人以上取材した実績を持つ。2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。近著に『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)がある。

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