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35歳・役員秘書、年収700万円台。結婚願望はあるものの自分より年収の低い人とは難しいかも…。~私、ひとりでいてもイイですか?(26)~ 都内の優良企業で役員秘書をしている太田さん。女優の国仲涼子や永作博美に似ていると言われることがあるそうです。(本人提供)

本企画は、ひとりでいるのが好きな人も、ひとりでいるのが寂しいと感じる人も、“おひとりさま生活”について思いのたけを語るインタビュー連載です。インタビュアーは、婚活・恋愛の記事を多数手がけ、さまざまなメディアで活躍中のフリーライター・大宮冬洋さん。
今回登場するのは、TOEIC910点という語学堪能、35歳で年収700万円台という役員秘書の女性。結婚願望はあるものの、スキンシップをとれる対象の男性が少なく、相手の年収もネックで結婚に踏み切れないと言います。そんな30代のリアルを大宮さんが深掘りしていきます!


仕事には充足、趣味と人間関係も満足。でも、結婚と出産には焦りが募る年頃

<定期的に飲みに行く男性もおりますが、ふと寂しくなります。結婚したいとは常日頃思っているのですが、どうやって「この人だ!」と思うかがわからなくなってしまいました。正直、自分より年収の低い人と結婚するメリットもわからず。なので、それ以上にこの人!と思える何かを模索中です。一度くらい結婚して(離婚してもいいので)みたいです。>

本連載の出演申し込みフォームに上記のようなメッセージが入った。東京出身の太田こずえさん(仮名、35歳)は、都内での仕事にも人間関係にも恵まれた生活を満喫している。年収はすでに700万円台に達し、23区内の1LDKのマンションでひとり暮らし。ただし、結婚や出産には焦りを覚えていて、だけど「この人!」と思える相手がいないようだ。贅沢と言えば贅沢な悩みだが、そんなことは本人がよくわかっているだろう。

人それぞれの立場で「よりよく生きたい」「幸せになりたい」と願うのは自然なことだと思う。その意欲がなくなったら枯れて死ぬときなのかもしれない。仕事もスポーツもお酒も大好きだという太田さんの話を聞いてほしい。

***太田こずえさん(仮名、35歳)の話***

新卒入社の損保は面白くなかった。転職先の役員秘書が私の天職です

大学を卒業してから損害保険会社に入りました。私は英語を使った海上保険の仕事をしたかったのですが、新卒では配属先を選べません。エリア総合職として代理店営業をしていました。英語を使う機会はゼロです。

営業成績はいいほうだったと思います。でも、正直言って面白くありませんでした。男性の先輩を見ても、国内の地方都市を転々として代理店を支援する仕事を続けています。正直、自分らしいキャリアは見えませんでした。
周囲の反対を押しきって会社を辞めて、カナダに行ったのは27歳のときです。ワーキングホリデーの制度で働きながらTOEICを受験し、910点をとりました。

帰国後は、海外とのやり取りも多い会社で役員秘書として採用されました。簡単に言えば、担当役員をコマのように使う仕事です(笑)。彼がスムーズに仕事できるように段どりよくスケジュールを決め、必要な資料は作成しておきます。起こりそうな問題は先読みしてクリアしておくのです。ロールプレイングゲームをしている感覚で、すごく楽しく毎日を過ごせています。

コロナ前までは、海外から社員や顧客を迎えたり、海外でのカンファレンスやイベントに役員が参加したりすることもありました。その企画・運営や準備も私の仕事です。日本語と同じぐらいの割合で英語を使えています。
いずれは外国人経営者の秘書をやってみたいと思っています。今の担当役員は60代で、外資系企業を渡り歩いてきた方です。引退するときに私を次のポジションにパスしてくれることを期待しています。

東京23区内の1LDKでひとり暮らし。趣味はワイン。家賃は13万円です

実家も東京にありますが、カナダから帰って来てからはひとり暮らしを続けています。昨年、1Kのマンションから1LDKに引っ越しました。家賃は13万円です。これぐらいはかかるだろうと思っていました。

私は果てしなくお酒を飲むタイプです。特にワインが好きなので、5、6本を自宅に置くだけに留めています。ワインセラーを買うのは我慢しています。家事をすませて、海外ドラマを見ながらワインを飲む時間が至福です。
家族仲は普通だと思いますが、もう実家に住みたくありません。母や実家近くに住んでいる母方の祖母から結婚をネタにいじられるからです。「あなたは男を選びまくっているから結婚しない」なんて言われています。私の男性関係の何を知っているというのでしょうか(笑)。

定年退職した父と母は仲がいいというわけではありませんが、離婚はせずになんとかやっています。父はゴルフが好きなので、夫婦で別行動をするのが普通のようです。
4歳下の妹とはよく会っています。コロナ禍なので家飲みをすることが多いですね。

ダイエット目的で始めたボクシング。今では朝練にも参加。好きな人もできました

エクササイズとして始めたボクシングにハマっています。毎朝、6時半からの朝練に出てシャワーを浴びてから仕事しているほどです。ダイエットだけでなくストレス発散にもなっているし、今は「もっとうまくなりたい」という気持ちがあります。

ジムのメンバーはほぼ男性ですが、仲よくやっています。そのうち1人とは今年の初めからお互いの家を行き来する仲になりました。男女関係、ですね。31歳の彼は韓流系の顔でガタイもよく、大手メーカーで働いています。会話のテンポが合うし、ボクシングジムという共通の話題もあります。一緒にいてとても楽しいです。

関係が始まってから私は好きになって、ちゃんと「好き」と言いました。モヤモヤした気持ちのままでいるのは嫌だったからです。でも、彼はボクシングだけでなくサーフィンにも打ち込んでいて、つき合ったりする時間は割けないそうです。前の彼女ともそれが原因で別れたと言っていました。フラれた、ということですね。

それでも月に1、2回は会っています。お互いの家で鍋パをしたり。コロナ禍の今は新しい人とは会いにくいので、寂しさを埋めるために一緒にいる、という側面はあります。彼への気持ちはゼロではありませんが、今後何かあるとは期待していません。

オンライン婚活パーティーで知り合ったバツイチのITエンジニア。年収は3千万円

ほかにも会社の同僚とワインスクールで知り合った男性の2人とはときどき食事をしています。全員が独身の30代です。私に好意があるかどうかはわかりません。
先日は、ハイスペックの男性が登録している婚活サイト主催のオンライン婚活パーティーに参加しました。年収が高い男性ばかりで、そのうちのひとりとは連絡先を交換しました。40代のITエンジニアの方で、3千万円ぐらい稼いでいるようです。バツイチでお子さんがいるのが少し気になりますが…。
いつもニコニコしている私と「会話が成り立つ」と喜んでくれて、食事に誘ってくれています。3回ほどお会いして真面目そうでいい人だなとは思っているところです。でも、お酒はあまり飲まない人ですし、今のところは一緒にして気疲れをしてしまいます。

基本的に満ち足りた生活を送っている私ですが、SNSで友だちが子どもの写真をアップしていたりすると気持ちがザワザワします。結婚して養ってほしいとは思っていません。でも、子育ては私がイニシアティブをとることになるはずなので、自分よりも年収が低い人が家事をやってくれなかったらしんどいです。

スキンシップを受け入れられるタイプの男性が少ない私。それが原因で別れたことも

もうひとつ、私が結婚から遠ざかっている理由があります。スキンシップを受け入れられるタイプの男性が少ないこと。(セックスを)してみないとわからないことが多いです。ITエンジニアの人とは手をつなぎましたが、それだけでは何とも言えません。

昨年末まで半年間、つき合っていた男性がいました。合コンのような飲み会で知り合った人です。ジムの人と同じく31歳でした。年収も私と同じぐらいだったと思います。直接聞いたわけではありませんが、ふるさと納税の話になって納税額から逆算して推測できました。

彼は結婚願望があり、会話もできてお酒も飲めます。私を「すごく好き。一緒に住みたい」と言ってくれていたのですが、夜のスキンシップがどうにもつらくて…。彼は胸板が薄くて腕も細かったので男性に見えなくなってしまったのが原因だと思います。
この話を誰かに聞いてもらって自分を客観視したくて、「私、ひとりでいてもイイですか?」に出演を申し込みました。大宮さんと話してみて、やっぱりジムの人との関係は終わらせなければといけないと感じています。一緒にいて一番楽しいし、スキンシップも心地よい人だけど…。

太田さん宅のワイン在庫。「果てしなく飲むタイプ」なのでワインセラーは置かないようにしているとのこと。(本人提供)

***大宮より太田さんへ***

「ドキドキはしないけれど一緒にいて自然で、好きな自分でいられる」という感覚

営業担当者としての成績もよかったので、表に立とうと思えば立てると自任している太田さん。一方で、いろいろ考えすぎてストレスをためやすい性質も自覚しています。経営者を「コマのように」動かす秘書役がピッタリなのでしょう。秘書というよりもマネージャーや参謀、という表現のほうが合っているのかもしれません。

太田さんは仕事運に恵まれすぎたために恋愛運が下がっていると自嘲しています。でも、役員秘書という転職に巡り合えたのは「運」だけではありません。待遇が保障された損害保険会社をわずか5年で退職し、退路を断った状態で海外に渡って自活力と英語力を磨いた結果です。
だからこそ、「ジムの人」との関係を終わらせたあとの太田さんにアドバイスがあります。婚活の幅を広げることです。

高学歴・高年収のエリート男性が集まりやすい業界で働く女性には、男性に求める基準が自然と上がってしまう傾向があります。特に、商社や広告など営業系が強い会社では会話やエスコートも上手な男性ばかり。それが「基準」になってしまうと、本当の意味での人生のパートナーを見つける幅が狭くなりやすいのです。

太田さんは「自分よりも年収が低い人が家事をやってくれなかったらしんどい」と言いますが、「男性は家事をあまり分担しない」という固定概念があるのではないでしょうか。仕事にも遊びにも忙しいエリート男性には確かに比較的その傾向があるかもしれません。妻が専業主婦というケースも少なくないでしょう。

でも、太田さんは結婚しても企業社会で働き続けることを望んでいるのですよね? ならば、「ドキドキはしないけれど一緒にいて自然で、好きな自分でいられる」という感覚を優先して男性を見つめてみたらいかがでしょうか。条件面では「ごく普通」の男性と意外と惹かれ合うかもしれません。
そんな相手とちゃんと話し合えば、仕事も家事も問題なく支え合えます。燃えるようなことはなくても、穏やかなスキンシップが毎日できるはずです。オンラインも活用しながら、オープンな気持ちでいろんな男性と会ってみることをおすすめします。

大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

フリーライター。恋愛・結婚に関するインタビュー記事を得意とし、最近は「お見合いおじさん活動」も勝手に遂行中。35歳以上で結婚した「晩婚さん」を160人以上取材した実績を持つ。2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。近著に『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)がある。

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