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以前はなんと刑務所! おしゃれに大変身したドイツのデザインホテルをレポート

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牢獄ホテルの入り口

海外在住ライターが、みなさんの次の旅におすすめしたいスポットをお届けする本コーナー。今回は、なんとドイツで元刑務所だった建物が、今ではとってもラグジュアリーな4つ星ホテルになっているというので、行ってみました。

監修 : ホリコミュニケーション/編集者 (編集者)

ホリコミュニケーションLLC
2007年より海外企画編集会社を設立。ハワイにオフィスを設ける。アメリカ、イタリア、イギリス、スペイン、アジアなど50名ほどのライターを登録、世界の情報を日本の雑誌、ウェブマガジン等へ提供している。www.horicomm.com

Contents 目次

歴史あるオッフェンブルク刑務所の、第二の人生

牢獄ホテルの外観 ドイツの南西部にオッフェンブルクという街があります。フランスとの国境に近く、フランス・アルザス地方にあるストラスブールの街まで、車や列車で30分ほどの距離です。

そんなオッフェンブルクで、昔からずっと刑務所として使われていた建物が、新しくおしゃれなデザイナーズホテルとして、2017年秋にオープンしました。華麗な転身を遂げた新しいホテル『リバティ(Liberty)』は、元々の刑務所としての歴史がかなり古く、自由改革を求めてドイツ各地で多くの蜂起が起きていた時代の、1843年から1845年の間に建てられたものなのだとか。

つい10年ほど前まで現役の刑務所だったのですが、長い年月を経て建物が劣化、また古い施設であったため、設備そのものも時代にそぐなわなかったり、監房も狭すぎたりと刑務所としての役割を果たせなくなっていきました。そこで、2009年春に完成した新オッフェンブルク刑務所へ服役者を移送した後、旧刑務所は同年にその役目を終了したのでした。

その後、何年も計画と改築に時間を費やし、2017年10月、ついにスタイリッシュな4つ星ホテルとしての再出発が叶います。刑務所時代は、ふたつのレンガ造りの建物が、中庭を挟んで両端に建っていたのですが、そのふたつの建物を大きなガラス窓でつなぎ、中間部の中庭であった場所は、レセプションとレストラン&バーエリアに変わりました。2階部分がバーになっており、地下にはワインセラーもあります。

牢獄ホテルのエントランスカフェ
レストランはオープングリルのある、広々とした雰囲気。ミシュランを獲得するほどクオリティーの高いその料理は、地元でも人気となっています。

牢獄ほてるの廊下

そして宿泊するホテルの部屋が並ぶグレーの廊下は、かつて監房があったところ。牢屋の扉の高さが1.7mと低くて小さいものだったので、現在は新しく大きなドアが横に並んでいます。ホテルの部屋数が38室と少ないので、その分一部屋一部屋がゆったりと大きく作られており、リラックスできる空間となっていました。

ホテルの室内

ユニークなドイツの高級牢獄ホテル、ちょっぴり“収監”されに来てみてはいかが?

お部屋の鍵

◆HOTEL LIBERTY◆
住所: Liberty Betriebsgesellschaft mbH & Co. KG
Grabenallee 8, 77652 Offenburg, Germany
TEL: +49 781 289 530 00
https://www.hotel-liberty.de/

写真・文/小島瑞生、ホリ・コミュニケーション

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