新型コロナウイルスの感染対策で、ますますマスクが手放せなくなりましたが、マスクをしているとベースメイクが崩れやすいという声をよく聞きます。これは肌とマスクがこすれる「摩擦」と、マスクの中が蒸れる「湿気」が原因だそう。それでは、マスクを着用しても崩れないベースメイクのやり方はあるのでしょうか。コスメコンシェルジュの牧内夕子さんに伺いました。
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マスクをしていると摩擦や湿気でメイクが崩れやすい
メイクの上からマスクをすると、マスクと肌がこすれてメイクが崩れてしまいます。いつも通りにファンデーションを塗ったら、マスクに肌色がべったりとついていたということもよくあります。こうした摩擦によるメイク崩れはベースメイクでしっかりと対策すれば、ある程度防ぐことができます。
また、密閉空間であるマスク内は、自分の呼気で蒸れやすくなっています。マスクをしていると口もとが暑くなり汗をかくこともありますね。まるで夏場のように多湿な状態なので、ファンデーションが崩れやすくなります。
つまり、マスクをするときのベースメイクのポイントは、摩擦と湿気によるメイク崩れをどう防げばよいか、にあるといえます!
マスクメイクの前には保湿をしっかりと
メイク崩れを防ぐためには事前のスキンケアが大切です。保湿が足りないとファンデーションのつきが悪くなり、肌との密着感が下がるので崩れやすくなってしまうのです。
メイク前のスキンケアでは、乾燥しやすくマスク崩れをしやすいほほを重点的にしっかり保湿をしてあげましょう。カンタンにできるコットンパックがおすすめです。
【コットンパックの方法】
1.ローションを手にとり、顔全体になじませます。先になじませたローションが誘い水のような働きをして、パック中のローションの浸透を助けます。
2.厚手のコットンにローションをたっぷりと浸し、2枚に割いて左右のほおに乗せます。マスクでこすれやすい部分を中心にパックしましょう。
3.約1~3分後、コットンが乾く前にはがすようにします。ローションのタイプによって乾くまでの時間が変わりますので、パック時間は調節してください。
4.肌に残ったローションをしっかりとなじませてから、美容液や乳液をつけます。
2のステップでローションを節約したいときは、コットンをあらかじめ精製水で濡らしてからしぼり、そのあとローションをコットン全体に行き渡るようにつけると使用量を減らせます。
ベースメイクは密着感が重視ポイント
さっそくベースメイクをしていきましょう。
1.皮脂崩れ防止効果のある化粧下地を使用
春夏用のタイプに多い、皮脂崩れやテカリ防止効果のある化粧下地を使います。配合されている粉体がよぶんな皮脂を吸着してくれるので、マスクに湿気がこもってもサラリとした感触を保ち、ベースメイクを崩れにくくしてくれます。
2.リキッドファンデーションを少量ずつなじませる
パウダーファンデーションではなく、リキッドファンデーションのほうが肌への密着感が高くおすすめです。ただし、使用量はごく少量にし、薄く伸ばしてから指で軽くたたくようにしてしっかりと肌になじませます。マスクから出ている目もとが暗いと疲れて見えてしまうので、目の下にもしっかりなじませて明るくなるように仕上げましょう。
3.色のつかないルースパウダーで仕上げる
ベースメイクの最後に、色のつかないパウダー(粉おしろい)をブラシやパフで重ねて仕上げます。粉おしろいには、粉状のルースパウダーや粉が固められたプレストパウダーがありますが、どちらでもOKです。マスク用のベースメイクでは、マスクに色がつくのを抑えるため、色がつかないルーセントタイプを選びましょう。
パウダーをつけると肌表面のべたつきが抑えられファンデーションの密着感が高まるので、マスクとこすれてもリキッドファンデーションが落ちにくくなります。
4.ハンドプレスで粉浮きを抑え密着感を上げる
最後に手のひらで顔全体を包み込み、やさしくハンドプレスをします。手のひらで肌上に残ったパウダーを落ち着かせ、肌にベースメイクをなじませます。
このベースメイク方法だと、パウダーファンデーションを使ったときと比較して、マスクを外してもファンデーションの色がつきにくくなります。
顔の左側に通常メイク(パウダーファンデーション)、右側をマスク用ベースメイクにしてマスクをつけ、摩擦を再現するように10回ほどつけはずしをしたマスクがこちら。
左側はマスクの上部にパウダーファンデーションの汚れがついていますが、右側には汚れは見られませんでした。
外出時にマスクが欠かせない日々はまだまだ続きそうですので、崩れにくいマスク用ベースメイク方法をお試しくださいね!
次回は、マスク映えするポイントメイクの方法をお伝えします。