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世のなか、若々しくあるメソッドはたくさんありますが、本当に必要なものは何か違う気がしませんか。「美人に見える人は、時間をかけて魅力を育んでいるもの」と美容ジャーナリスト・松本千登世さん。新著『いつも綺麗、じゃなくていい。50歳からの美人の「空気」のまといかた』では、年齢の壁をふわりと乗り越える美の哲学を紹介しています。大人の女性は、造作よりも雰囲気が大事。美人の雰囲気をまとう方法とは?
- 監修
- 松本 千登世
心のときめきが、メイクを超える、スキンケアを超える
大人の女性が集まったら、必ずといっていいほどあがる話題。子供の話? 仕事の話? シミが気になる、シワが気になる、美容医療はどうなの? そんな話題に集中しがちです。
「久しぶりに大学時代の友人と集まりました。もちろんそれらの話題にもさらりと触れながら、何より驚かされたのは“夢”の話。肌にも目にも表情にもその心が現れていたから、みな存在ごと輝きを放っていたのだとあらためて思いました」(松本さん)
彼女たちのメイクもファッションも思い出せないけれど、輝いていたことだけが残像としてはっきりと刻まれていたそうです。
「大人になったら、メイク力より、会話力。美容力より人間力。メイクや美容は会話力や人間力を支えるもの。大人のキレイはここにある気がしてならないのです」
個性はコンプレックスとエイジングで研ぎ澄まされる
大人の女性に知ってほしいのは、コンプレックスやエイジングを怖がらない女性はいないということ。
しかし、「メイクアップアーティストやフォトグラファーなど、美人と接している人たちは、その女性が好きではないと感じているような、弱点だと気にしているようなところに美しさを見出している気さえします」と松本さん。
コンプレックスやエイジングとの向かい合い方が大人の女性を素敵にしていきます。
「スキンケアやエクササイズを続けてできる限り、自分が思う理想を追求するのもあり。またはコンプレックスやエイジングを逆手にとって、だからこそピタリとはまるファッションやメイクを見つけるのもあり。いずれにせよ、向かい合うことにまた、個性が現れる。こうして工夫を重ねることで、唯一無二の自分ができ上がっていく」
美人に見えるために心がけたい7つのこと
年齢を重ねるごとに、まといたいのは「美人の雰囲気」。最後に松本さんが心がけたいと思う7つのことをまとめます。
1 心地よい声であること
2 おしゃれ欲があること
3 おいしく食べること
4 生活音がしないこと
5 上機嫌であること
6 相手の目を見ること
7 プロフェッショナルであること
美人に見える人は、時間をかけて魅力を育んでいるもの。年齢とともに減っていくものに気をとられてしまいますが、じつは育んでいく意識が大人のキレイにつながるのですね。
文/庄司真紀
参考書籍
『いつも綺麗、じゃなくていい。50歳からの美人の「空気」のまといかた』(PHP研究所)
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松本 千登世
まつもと ちとせ 美容ジャーナリスト・エディター。1964年鳥取県生まれ。神戸女学院大学卒業後、航空会社の客室乗務員、広告代理店勤務を経て、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に勤務し、編集作業に携わる。その後、講談社で専属エディター&ライターとしての活動を経て、フリーランスに。女性誌や単行本など美容や人物インタビューを中心に活躍中。幅広い知識と穏やかな人柄が人気。『GLOW』(宝島社)、『My Age』(集英社)、『クロワッサン』(マガジンハウス)などの女性誌でコラムを連載中。著書に『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる 「いい加減」美容のすすめ』『もう一度大人磨き 綺麗を開く毎日のレッスン76』 (以上、講談社)などがある。
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