見れば見るほど気になる毛穴。夏場は特に目立つ気がしますね。スキンケアやメイクも大切ですが、毛穴を目立たせないためには、生活習慣もおおいに関係してきます。今回は、『毛穴道 もう一生悩まない。』(著:毛穴道研究会、 監修:皮膚科専門医 亀山孝一郎)から“毛穴にいい暮らし”をお伝えします。
Contents 目次
毛穴にいい暮らし1 ストレスはためない
仕事を頑張っているとき、いつもより毛穴が目立っている気がする…? その通り、ストレスは毛穴に悪影響があります。
「ストレスを感じると皮膚の毛細血管の血行が悪くなり、それによって肌は栄養不足に陥ります。すると、皮脂分泌が増えて毛穴を広げたりふさいだり、コラーゲンやエラスチンが減少して、たるみ毛穴が発生したりします」(亀山先生)
皮脂分泌の増加には、女性ホルモンの減少が深くかかわっているのですが、20〜30代の女性でも、大きなストレス状態にある女性は、女性ホルモンが少なくなっていることがわかっています。
一人で抱え込まず、体を動かしたりして発散しましょう。ストレスを長引かせないよう、オンオフの緩急をつけた生活がいいですね。
毛穴にいい暮らし2 食事は腹八分目
腹八分目や野菜の摂取も毛穴レスの肌に欠かせません。
「満腹になるまで食べたり、高脂質や高糖質の食事をとると、細胞内にあるミトコンドリアから皮脂の合成を促す指令が出て、毛穴の開きや炎症につながります。また、脂質や糖質を分解するのにビタミンB群が使われ、体も肌もビタミン不足に陥ってしまいます」(亀山先生)
野菜やたんぱく質で満腹感を得るようにし、少しずつ食事の量を減らすように心がけて。
毛穴にいい暮らし3 ビタミンをとる
どんな毛穴目立ちにもきくのがビタミン。
「過剰な皮脂による毛穴詰まりや炎症を起こさないためには、まずビタミンCは必須です」と亀山先生。ビタミンCに加え、ビタミンAとビタミンB群を一緒にとり入れると効果がアップします。
「ビタミンAは、肌の代謝を促して新しい細胞を作るアンチエイジング成分として知られ、使い続けることでたるみ毛穴に効果を示します。ビタミンB群は一般的に『補酵素』と呼ばれ、肌のさまざまな活動をサポートすべく働きます。ビタミンAとB群もそれぞれ、ビタミンCがもつ皮脂分泌抑制作用、抗炎症作用、代謝促進作用を併せもっています。3つを一緒に肌に塗ることでビタミンCのパワーが大幅に上がります」(亀山先生)
食べ物、化粧品、サプリメントなど、内からも外からもビタミンを補給するのがポイントです。
毛穴が目立つ原因には生活習慣によるものもあるということ。スキンケアだけではなく日々の仕事や食生活も見直してみるといいでしょう。
文/庄司真紀 書籍『毛穴道』取材・文/大塚真里
参考書籍
『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)
【プロフィール】
毛穴道研究会
毛穴を敵とせず、毛穴を慈しむことで、“自分にとっての最高な毛穴状態”に導く「毛穴道」を追求する会。毛穴研究の第一人者である皮膚科医・亀山孝一郎、スキンケアの取材歴20年以上の美容エディター・大塚真里、女優やタレントの信頼も厚いヘア&メイクアップアーティスト・AYA、そして毛穴に悩む一般女性9名で結成されている。