ピラティスのインストラクターの資格を持つタレントの優木まおみさんが、ピラティスを始めたきっかけや、ピラティスの基本のワークなどを紹介している本連載。7回目の今回は、ピラティスを始めてからの日常生活での立ち居振る舞い、意識の変化などについて教えていただきました。
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ピラティスを始め、脚組みやほおづえをしなくなった
「脚を組んだり、ほおづえをついたり、壁に寄りかかったりしなくなりました。せっかくピラティスで、体のバランスを整えたのに、『もったいない』と感じてしまうんですよ」と、ピラティスを始めてからの意識の変化について話してくれた優木まおみさん。
自分の体に敏感になり、自然とバランスを崩しにくい姿勢に
「そう感じるのも、ピラティスを始めて、自分の体に敏感になったからだと思います。たとえば、どういう姿勢でいたらバランスが崩れるのかがわかるようになってきて、自分の体にマイナスになることはしたくないな、と感じるんだと思います。いまでは、自然とバランスを崩しにくい立ち方や座り方をするようになりました」
今回は、ピラティスの考えに基づいた正しい立ち方と座り方を教えていただきます。毎日の生活のなかで、かなりの割合を占める「立つ」「座る」という動作。バランスを崩しにくく、見た目にも美しい姿勢を身につけて、美バランスボディを手に入れましょう。
◇立ち方
正しい立ち方をすることで、自然とバランスをキープするための筋肉が使われます。体重が増えたわけではないのにボディラインが崩れてきた、たるみが気になるようになってきたという人は、立ち方をチェックしてみましょう。
横から見たときに、耳、肩、腰の中心、ひざの横、くるぶしが縦一直線になるように立ちます。体重を、「つま先に3、かかとに7」乗せるイメージで立つと、前後のバランスが整いやすくなります。
◇正しく立つ感覚をつかむには
お腹に手を当てて立ち、体を前後にゆすってみましょう。かかとに体重が乗ると、自然とお腹に力が入ります。一方で、太ももの前側はよけいな緊張がない状態に。
<これはNG!>
つま先側に体重が乗っていると、太ももの前側は張り、力が入りにくいお腹はゆるんでしまいます。
◇座り方
座っているのに疲れがたまるという人は、座り方やイスの高さを見直してみましょう。骨盤が傾いたり、背骨が丸まったり反ったりするのを防ぐには、座ったときにひざが90度になる高さのイスがベストです。
左右の坐骨が、上から座面に垂直に刺さるようなイメージで、イスに座ります。骨盤は前にもうしろにも倒れていない、ニュートラルな状態にします。座っているときも、立っているときと同様、耳、肩、腰の中心のラインは縦一直線に。
<これはNG!>
仙骨が座面につくような座り方はNG。骨盤が立ち上がらないため、猫背になり、お腹はゆるんだ状態に。
姿勢の良し悪しは見た目の印象だけでなく、バランスのよい体を作るうえでも重要。正しい姿勢の作り方をマスターしましょう。次回は、美尻を作るピラティスのワークを教えていただきます。
撮影/山上忠 ヘアメイク/山形栄介 取材・文/馬渕綾子