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ベッキーさん「30代は楽しい! 20代のがんばりは30代の自分にきっと返ってくる」キレイ習慣<後編>
個性と才能、美しさを携えながら、第一線で活躍する女優、タレント、モデルのみなさん。彼女たちはふだんどのようなセルフケアやメイク、食生活、フィットネスなどを実践しているのでしょうか? 外見はもちろん、内面もキレイでいるための“メソッド=方法”を教えてもらう本企画。
ゲストは、前回に続き、タレント、女優として活躍するベッキーさん。長年第一線で活躍してきた彼女にとって、絵を描くことは「心が自由でいられる時間」だと言います。
20代のころより30代、30代よりもさらに40代が楽しみだという、つねにポジティブでハッピーなベッキーさんのキレイの源に迫ります!
※記事は2020年1月末に取材したものです
Contents 目次
絵を描くことで得た、心が自由でいられる時間
絵を作品として描くようになったのは、3年ほど前。知り合いの放送作家の方に、アート展への出品のお誘いいただいたのがきっかけです。絵を描くことは子どものころから好きだったのですが、それまでちゃんと作品として残したことはなく、このとき初めてちゃんと描きました。それがとっても楽しくて、すっかりハマってしまいました。近年では、雑誌の連載で挿絵を描かせていただいたり、個展も2回ほど開催させてもらいました。
テレビのお仕事は、ある意味正解・不正解があって、正解を求められているんですよね。それが窮屈というわけではないのだけれど、どう見られているかはやはり気になるし、評価も受け流せない。でも絵は、好き嫌いはあっても正解というものがないので、私にとってはどこまでも自由なものなんです。たとえ批判されても、「私の作品は、こうなの」って堂々と思えます。アイディアは泉のように湧き出てくるし、特にうれしいことがあると筆が止まりません。
こんな気持ちで描けるのは、何の縛りもなく自由に筆が持てるからなのかもしれません。プロはたくさんの制約があって、その範囲のなかで描かなくてはならない。それは、私のテレビの仕事と一緒なのかもしれないですね。趣味の延長だからこそ楽しめる絵ですが、私にとっては今は無くてはならない存在になりました。自分を思いっきり開放できる、この時間がとても大事です。
現場では一人ひとりを尊敬し、話しやすいと思える空気をつくりたい
私は、できるだけ年下の人にも敬語を使うようにしています。例えば、年下のマネージャーさんに、少し厳しいことを告げる場面があったとき、ふだんからいわゆる“タメ口”で話していると、そういうときも敬語ではなくなり、キツく聞こえてしまう気がするんです。
でも、ふだんから敬語を「基本設定」にしておけば、少々厳しい内容の話も言葉が乱暴にならないし、ていねいに伝えられると思います。
それから、言葉の語尾にも気をつけています。例えば、何かをお願いするときに、「~してください」ではなく、「~してもらえますか」と言ったほうが、やさしく聞こえますよね。「~して」は、やはり乱暴な印象になってしまうような気がして。
現場にいる一人ひとりを尊敬することも、ふだんから心がけていることのひとつ。演者が偉いとか主役ということは絶対にないですし、私も当然スタッフのひとり。たまたま、テレビに映る担当なだけなんです。
だから、自分の映り方とかイメージがどうこうではなく、番組が面白くなることがいちばん大切。ひとつの作品を一緒につくっている仲間であり、私はその一員なんだってことを忘れないようにしています。
30代は楽しい! 20代のがんばりは、30代の自分にきっと返ってくる
30代になって感じるのは、20代のころより肩の力が抜け、呼吸がしやすくなったということ。20代のときは、「元気でハッピーなベッキー」でいることに夢中で、今振り返ると、意外とがんばりすぎていたかもしれません。知らず知らずのうちに、ストレスも溜まっていたと思います。
それでも今、20代のころに出会った人たちがやさしく手を差しのべてくれたり、アドバイスをしてくれたりするのは、当時全力で仕事をしてきたからだと思うんです。がむしゃらにがんばった20代は、間違いじゃなかったんだなって、今改めて実感しています。
20代後半のころって、心も体も揺るぎやすい時期で不安を感じている人も多いんじゃないかな。でも、そのトンネルを抜けた先にある30代は、息苦しさもすっと消え、気持ちがラクになるはず。そして、20代のがんばりは、必ず30代の人生に反映されるから、きっと素敵な30代が待っていますよ!
それから、つい人と比べて悩んでしまう人も多いけど、それほど意味のないことはない。一人ひとりが違う人間なのだから、他人と比べられるものではないですよね。もし比べるのであれば、他人じゃなくて、「昨日の自分」と「今日の自分」です。
以前、とあるカメラマンさんに、「どの年代の女性がいちばんキレイですか?」と質問したことがあるのですが、そのときに「40代」という答えが返ってきたんです。30代も楽しいけど、40代はもっと楽しいってことですね! 年代ごとに新たな楽しみが待っていると思うと、人生ワクワクします。
託していただける役があれば、何でも全力で挑戦したい!
私は欲張りなので、一度の人生、さまざまなことに挑戦してみたい派なんです。レストランのビュッフェに例えたら、1種類だけしか食べないなんて、もったいない! いろいろな料理を味わってみたい、っていうタイプ(笑)。だから、バラエティはもちろんですが、お芝居もしたいし、いろいろな役にも挑戦してみたい。
映画『初恋』(2月28日公開)では、ヤクザの恋人を殺されて、復習の鬼と化する女性を演じました。一度キレたら、もう止まらない。歌舞伎町で雄叫びをあげたり、血を流しながら裸足で走ったり。これまでの「ベッキー」のイメージとはガラッと違いますし、かなりクレージーな役。でも、すべてをぶつけたって感じで、とても爽快でした(笑)。
改めてお芝居の楽しさを感じましたし、これからも私に託したいと思っていただける役は、何でもやってみたいという思いは強いですね。
30代後半も40代も、お仕事の幅を広げて、たくさんのことを吸収していきたいです。そして、くよくよしない強い女性になりたいな。
今は、意外とくよくよしがちなので(笑)。いちいち悩んでもしょうがない、進むしかないって、吹っきれる強い心を持ちたいですね。
ベッキー profile
1984年、神奈川県生まれ。
「おはスタ」(テレビ東京)でデビューし、バラエティ番組を中心、ドラマ、映画、ファッション誌などで幅広く活躍。アートでは、2度の個展を開催。また、映画『初恋』(Blu-ray&DVD発売中)では、恋人を殺されて復習に燃える女性、ジュリを熱演。鬼気迫る演技も話題に。
撮影/臼田洋一郎 メイク/AIKO スタイリスト/永田彩子 取材・文/柿沼曜子
KIREI NOTE キレイノート|キレイを求めて旅するノート