手指の消毒を毎日何度もするようになった今の生活で、手荒れに悩む人が多くなりましたよね。なかには手荒れがひどくなりすぎて、皮膚科に通わざるをえなくなったという声も聞こえます。手荒れといえば、仕事柄避けては通れないのが美容師さん。たくさんの薬剤を使いこなす美容師さんの手荒れ対策は、今の時代とても参考になるはず! そこで今回は、数々のメディアでも活躍する美容師の木村旭宏さんに、対策法やケア法を教えていただきました。
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木村さんおすすめハンドクリーム
シャンプーなどの施術をすると手の油分がとれてしまうため、常に手指は乾燥状態。そんな僕がおすすめするハンドクリームのひとつは「N.(エヌドット)ナチュラルバーム」です。
これは主に仕事をしているときに使っているスタイリング剤なのですが、じつはハンドクリームとしてもとても優秀なんです。
34℃で溶けるシアバターのみを使用していて、最初に使うときは硬いなと思うかもしれませんが、手に取ってなじませるとオイル状になります。
髪の毛のスタイリングをするときは、ほどよいセット力と軽やかな動き、束感を作ってくれる優秀なヘアアイテムとして役立ってくれますが、使ったあとに手にそのままなじませると、ハンドクリームとしてしっかり保湿をしてくれるんです。
ワックスを使うことによる手洗いが、これを使うことでカットされるので手の乾燥も減らすことができ、非常によいなと思えるアイテムです。
美容師ご用達ハンドクリーム
続いてご紹介するのは「ロコベースリペアクリーム」。
これは、美容師の間で知らない人はいないと言われる、有名なハンドクリーム。シャンプーなどで手荒れが始まったら、まずはこれというくらい、美容師にとってはなくてはならない逸品なんですよ。
少し硬い質感は、防腐剤無添加を実現するために、水分量を極力減らしているため。硬めの油成分であるパラフィン(保湿)をナノ化して均一に配合しているのですが、このパラフィンが肌表面の微細な隙間に密着して、水にも負けない長時間の保湿効果を発揮してくれるので、手洗いをするたびにつけ直す必要がないんです。
美容師ご用達と聞くと、美容室専売品アイテムかな? と思うかもしれませんが、ドラッグストアでも買えるんですよ。手軽に買えるところもおすすめですね。
美容師さんのホームハンドケア
自宅で使っているのは、手だけでなく体にも使える大容量でポンプタイプの「ダイアンボタニカル ハンド&ボディミルク」。
今話題のうるおい乳酸菌“EC₋12乳酸菌”が配合されていて、スイスに生息する希少な黒い蜂のはちみつを発酵させた「黒はちみつ」が配合されているところに、うるおい力の期待感がもてます。
これを、お風呂上がりに手指にたっぷりと塗りこんで、100均ショップ等に売っている、使い捨てのビニール手袋をつけて、そのまま就寝します。
ビニール手袋をしていると、ハンドケアをしながら本を読んだり他のことができますし、寝ている間も寝具についたりすることも避けられて、朝までしっかりハンドケアができるのでおすすめです。
これからの時期ますます乾燥による手荒れが気になる季節。美容師さんのハンドケアをぜひやってみてくださいね。
取材・文/高田空人衣