お湯につかれば体がポカポカに温まるけれど、浴室に入ったときは寒くてツラい…。これでは、快眠のための入浴手順なんて二の次に! 生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんにうかがう、【睡眠のお悩み解決】。今回は、冬の浴室の寒さ対策について教えていただきました。
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<お悩み>
家が古くて冬になると浴室が寒く、まずは湯船にゆっくり入って体と浴室を温めてから、髪や体を洗います。そのあと快眠のために“40℃の湯に15分”入ろうと思うのですが、疲れてしまってギブアップ! 最初に15分、湯につかっているからOKですよね!?
小林先生のお答え
そもそも寒さを感じないよう、入る前に浴室をしっかり暖めて!
入る前に、シャワーでミストサウナ状態に
冬は湯冷めしやすいですし、よく眠るために40℃の湯に15分つかるのは、入浴の後半がベストです。そのために入る前に浴室をしっかり暖めて、最高の状態にしておきましょう。なにより、お風呂は快適で気持ちがよいものなのに、浴室に入って「寒い!」と感じるなんてストレスになってしまいます!
まず、浴室の換気扇は止められるはずなので、浴槽にお湯を入れるときにはオフにします。24時間換気のご家庭は、入浴時刻だけ換気の元栓を消しましょう。
そして、お湯をためるときは、お湯が冷めないようにフタは閉めておいてください。服を脱ぐ前にシャワーを床に向けて出しっぱなしにして、浴室を湯気でモクモクにしておきます。ミストサウナ空間を作るようなイメージですね。
浴室がこのような状態なら、入った瞬間に湯船につかったような気持ちよさを感じるはず。メイクは洗面台で落としている人が多いと思いますが、クレンジングフォームを顔になじませながら熱々の浴室に入って、シャワーの勢いを少し弱めてから、手でお湯をすくって顔を洗い、全身にシャワーを当てていく。これならミストサウナの中でシャワーを浴びていることになるので、しっかり体が温まるでしょう。
足湯をしながら髪を洗って、ずっとポカポカ
モクモクの湯気に包まれながらシャワーを浴びて体が温まったら、そのまま髪を洗っても寒さは感じません。そのあとに15分、ゆっくり湯船につかりましょう。もし先にお湯に入りたいなら5分程度にしておいて、髪を洗ったあとに改めて15分入って下さい。
ただし、浴室をいくら湯気でモクモク状態にしていても、古いお家であれば足もとから冷えてくるので、髪を洗っている間は足湯をして温めましょう。
足湯用の桶も売っていますが、足裏全体がすっぽりと収まるサイズで、洗面器としても使える軽い容器がおすすめです。いま使っている洗面器を処分して、買い換える形にするとジャマになりません。軽い洗面器タイプは湯が冷めやすいので、こまめに熱い湯を足すことを忘れずに。
また、浴室が寒いとなれば浴槽の湯温も下がりやすいので、必ず水温計を用意して、つねに40度になるように調整しながら入ることも大切です。
文/宮下二葉