いちごのような鼻まわりの黒いプツプツ毛穴をなんとかしたい! という悩み。じつは、気になっている人ほど「間違ったスキンケア」をしていることも多く、なかなか改善されないという声も多いですね。
今回は、毛穴の皮脂づまりや黒ずみなど「いちご鼻」をケアする方法をエステティシャンである筆者がお教えします。
Contents 目次
いちご鼻(毛穴の黒ずみ)になる原因をきちんと理解しよう!
肌には毛穴があり、それぞれの肌質によって毛穴が目立ちやすい人と目立ちにくい人がいます。
毛穴からは毛が生えるだけでなく、肌が乾燥しないように皮脂が分泌されています。
この皮脂や、日々のメイク汚れによって、毛穴に汚れが蓄積し皮脂づまりを感じたり、空気にふれることで酸化して黒くなります。
皮脂づまりや黒ずみが気になるからと言って、ゴシゴシと力強く洗顔したり、毎日のようにスクラブをして肌に摩擦やダメージを与えるのはNGです。スキンケアのベタつきで皮脂が詰まってしまうからとスキンケアを少量しかつけなかったり、頻繁に指でさわったり、ピンセットなどでムリに押し出すのも肌を傷つけて炎症の原因にもなるのでやめましょう。
1日の終わりに、正しい洗顔によって皮脂や外気、メイク汚れをきちんと落とし、古い角質をため込まない、肌の土台環境を整えるためにスキンケアをする、ターンオーバーを乱さないように規則正しい生活習慣を送ることが美肌作りのポイントです。
いちご鼻(毛穴の黒ずみ)を解消するスキンケア法
(1)正しいクレンジングでメイク汚れを落とそう
クレンジングや洗顔は、ゴシゴシと力強く洗うと落ちるのではありません。
まず、クレンジングはメイクなどの油性汚れを落とす役割があります。
クレンジングの量が少ないと摩擦の原因になるので、ケチらず少し多めの量を手にとり、肌に広げてやさしくクルクルとメイクを乳化させるようになじませます。
メイクが浮き上がってきたら、ぬるま湯(32℃くらい)で洗い残しのないように流します。
乾燥肌や脂性肌タイプの人は乾燥しにくく、きちんとメイク汚れが落ちる水分ベースでできた「ジェルクレンジング」がおすすめです。敏感肌タイプは、刺激が少ない「ミルククレンジング」または「クリームクレンジング」がおすすめです。
(2)週2回ケア!蒸しタオルで毛穴を開き、汚れを浮かせやすくする
クレンジングでメイク汚れを落としても、皮脂づまりや黒ずみが残っているときは、クレンジングを肌になじませたあと、鼻と口は開けてラップをのせ、その上から蒸しタオルをのせて5分ほど置きます。
蒸しタオルの作り方は、水でぬらしてしぼったタオルをラップに包み、レンジで50秒ほど温めます。顔にのせるときはタオルを少し冷ましてからにしましょう。
蒸しタオルをのせることで、毛穴が開き、毛穴の奥の汚れまでクレンジングが入り込み汚れが浮きやすくなります。
その後、ぬるま湯(32℃くらい)で洗い残しのないように流します。
(3)週2回のケア!オイルでクルクルマッサージをして汚れを浮かせる
年季の入ったガンコな黒ずみ汚れは、毛穴にこびりついている状態です。
蒸しタオルによって毛穴を広げたところにホホバ、アルガン、ココナッツオイルなどの植物オイルを鼻周りに塗り、指の腹もしくは綿棒でクルクルとやさしくマッサージします。
オイルのすべりによって硬い角栓や黒ずみ汚れがにゅるっと浮き出てきやすくなります。
ムリに押し出したりせずに、週に2回の蒸しタオル&オイルマッサージをくり返すうちに自然に浮き出るまで待ちましょう。
(4)正しい洗顔クレンジングで皮脂汚れを落とそう
クレンジングをしていても、目には見えない汚れが残っていることもあるので洗顔で落とします。
洗顔フォームまたは石けんを泡立てネットなどでしっかり泡立てます。
キメ細かな泡が毛穴に入り込み、汚れを吸着するのでしっかり泡立て、泡をつぶさないようにやさしく洗うことがポイントです。
起床後も、寝ている間に出た皮脂汚れや肌に付着したほこりを落とすのにも洗顔を行うのがおすすめ。
洗顔したら、ぬるま湯(32℃くらい)で洗い残しのないように流し、最後に冷水でさっと洗い流して毛穴を引き締め、タオルで水分を吸いとるようにふきとりましょう。
(5)スキンケアで肌を整えるのが重要!
皮脂づまりや黒ずみをとることばかりに意識がいき、べたつくのが皮脂づまりの原因だと勘違いしてスキンケアを少量しかつけていない、スキンケアは適当になっている人も多いです。
スキンケアの量が不足すると、肌が乾燥して乾燥から守ろうと皮脂が過剰に分泌し、毛穴がつまりやすくなったり、ターンオーバーが乱れて不要になった角質を押し出す力が弱くなっていることもあります。
スキンケアによって水分と油分をおぎなうことで毛穴もやわらかくなり、汚れが浮きやすくなりますよ。
コットンに化粧水をたっぷりとり、さっと顔全体に広げ、化粧水を追加しながら、やさしくおさえるように浸透させます。
毛穴が気になる場合は、皮脂の分泌を抑えたり、毛穴を引き締める働きのあるビタミンBやビタミンC誘導体が配合された化粧水や美容液を選びましょう。
皮脂づまりや黒ずみ毛穴が気になる部分にたっぷりなじませます。
最後に、乳液をなじませてうるおいを与え、水分を逃さないようにクリームでフタをしたらスキンケア完了です。
皮脂づまりをため込まない、毛穴の黒ずみをなんとかしたい場合は、日々の洗顔を正しく行うこと、スキンケアをケチらないことが重要です。
毛穴汚れを浮かせやすい環境作りのために、週に2回の蒸しタオルとオイルマッサージで毛穴をほぐし汚れを浮かせてみてくださいね。