ドライシャンプーといえば、災害時といった非常時に使うものというイメージがありますが、それはもう古いかもしれません。美容師の木村旭宏さんによると、最近では、ヘアカラーやパーマをしたあと、カラー剤やパーマ剤を定着するために洗髪を控える際、ドライシャンプーを利用する人が増えているそうです。ほかにも、汗や皮脂でボリュームダウンした髪を復活させたり、ニオイを防ぐためにも日常的に使用している人が多いアイテム。というわけで、身近になりつつある、ドライシャンプーについて、木村さんに使い方と選び方を教えていただきました。
Contents 目次
ドライシャンプーの使い方
ドライシャンプーの種類としては、「スプレー&ミスト」「ジェル」「パウダー」「シート」と大きく分けて4種類あります。
どのタイプも頭皮全体に行き渡るように、髪の毛を持ち上げながら塗布し、なじませるために指でしっかりマッサージするのが使用時のコツ。ものによっては白浮きしてしまうことがあるため、念入りにマッサージを行うことが必要です。
最後に、ブラシやくしを使って、髪全体になじませましょう。粉や水分が気になるときには、タオルやティッシュで抑えてください。
ドライシャンプーの選び方
続いて、ドライシャンプーのタイプ別に、それぞれのメリットとデメリットについてお話します。
まずは、「スプレー&ミスト」。個人的に最もおすすめするのがこのタイプです。
手軽に使えてひんやり感を得やすく、香りもしっかり香るものが多いのが特徴です。とくに、ミストタイプは液体なので、清涼感が強いタイプが多くドライシャンプーを使いたくなる夏には最適。
ミストタイプの「ダイアンボヌール ドライシャンプー」は、スプレータイプにありがちな粉の白浮きの心配もないので気にせず使うことができますし、ミストタイプは水分量が高いため、よりさっぱりしやすいという利点があります。
スプレー&ミストタイプのデメリットとしては、エタノールの含有量が多く、人によってはアルコールかぶれを起こしやすいところです。とくに、スプレータイプは勢いよく出る分、注意が必要です。
次にジェル。シャンプーで洗髪したようなすっきり感に近いのがこのタイプです。
液状なので、ミストと同じように白浮きを心配することなく使うことができます。ジェルタイプの「ツバキ ドライシャンプー」は、ノズル式で頭皮にしっかりつけやすくなじませやすいです。
デメリットとしては、ジェルタイプもエタノールが多く含まれるため、やはり肌が弱い人は注意が必要です。
パウダータイプは、皮脂を吸着してくれる成分が配合されているため、余分な皮脂をとってくれるところが特徴。デメリットとしては、粉なので白浮きしやすく、人によっては頭皮が荒れて湿疹ができやすいところです。
シートタイプは、軽量で持ち運びが便利。白浮きの心配もありません。デメリットとしては、ほかのタイプと違ってピンポイントで拭き当てることができないことでしょうか。また、髪が多い&長い人には、1枚では足らず、結果的にコスパが悪くなってしまうこともあります。さっぱり感も、スプレー&ミストやジェルと比べると、どうしても劣ってしまいますね。
1種類に決めるのではなく、さまざまなシーンに合わせていろいろなタイプのアイテムを用意しておくのもおすすめですよ。ぜひ、日常でも使ってみてくださいね。
監修:木村旭宏…名古屋市の人気美容室『美容室Hair&Make Liel』オーナー。美容師としてサロンワークを行う中、雑誌等メディアで活躍するヘアメイクアーティスト。http://hair-make-liel.com/
取材・文/高田空人衣