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巷で流行ったあの美容法を美容研究家がジャッジ! ホントによかったのはどれ? #40代お悩み
美容に関するテクニックから、ときには人生について、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は、巷で流行ったあの美容法、岡江さん的にはどうだった…!? なる話題で盛り上がりました!
Contents 目次
本当によかったのはどれ?巷で流行った美容法3つをジャッジ!
オイル美容やヨガのサブスク、かかりつけ皮膚科に最新マッサージャー。いつでもキレイでいたい! と願う女性たちの間では、いつでもいろいろな美容法が話題に上がっています。特におうちで過ごす時間が多い今は、じっくり取り組む時間ができたという人も多いでしょうか?
そこで今回は「そういえばあの美容法はどうだった?」と、ちょっと前に流行ったアレコレについて振り返ってみたいと思います。「あるある!」とうなずいたり、「私の場合は…」と思い返してみたり、もう一度やってみようかなというきっかけになったり。美肌づくりの参考にしていただけるとうれしいです。
フェイスマッサージ編
まずは私の美容にも欠かせない、マッサージ系からお話しましょうか。圧を加えてリンパを流したり、血行を促し、めぐりを整えるマッサージは、肌の健康に保つのにとても効果的です。その手法はいろいろありますが、私が「手を出さなかった」のは専用のプレートを使う「カッサ」でした。
摩擦が強く、顔がたれやすくなる…! と思ったからです。YOUTUBEの美容動画を見ていると、ユーチューバーが「コロコロやったら顔が変わるか!?」なんてやっているのを見かけますが、カッサは筋肉に強い刺激を加えて、一時的にリフトアップさせているだけだと思います。いわゆる、筋トレで一時的に筋肉が大きくなる「パンプアップ」と似た状態。しかしそれは、必ずもとに戻ります。そして、上げて戻って、上げて戻って…をくり返していれば、たるむのは必須。
マッサージはリンパを流す程度の、ほどほどの刺激が大切です。押し流すという動きがカッサと似ているマッサージャーでは、一世風靡した「リファ」もありますが、これは摩擦の負荷が少なくてしっかり流せてとてもいいですね。私も使っていますよ! ただし、リファの売りである「マイクロカレント」については…正直、効果を実感していません(笑)。そして結局最後に残るのは、手でのマッサージと、シンプルなスティック状のツボ押しグッズなのでした(笑)。
スキンケア編
次は、スキンケアについて。何を塗るか? という一般的なケアとは逆方向の「肌断食」について聞かれることが度々あります。肌断食とは、一時的もしくはずっとスキンケアもメイクアップも、一切肌に塗らない美容法のこと。それらを提唱している人たちによると「肌断食で肌を休ませることができ、本来の機能をとり戻す」なんですって。しかし私の考えは、「乾燥して大変なことになる」です。老化が早まるので、せめて化粧水だけは塗ってほしい。
あんなにきれいな肌の赤ちゃんだって、スキンケアが必要なのに(子どもは水分量が多く、油分が足りません)、大人が必要ないはずがありません。肌断食を推奨する界隈では、何も塗らないでいると自分の皮脂でうるおうようになるという意見もあるようですが、果たして40代以上でそれが実感できるのかしら。う~ん、砂漠化するだけだと思うわ~。
40代に突入すると、ビューラーを使っているときに目周りのシワに気づいたり、写真でおでこの小じわに気づいたりして、衝撃を受けてしまう瞬間って多々ありますよね。でもそこでスキンケアをリセットしても解決しません。毎日コツコツ保湿して、たんぱく質をしっかり食べ、適度な運動と良質な睡眠を続けるしかないのです。少し過激なことをすると、修業感から満足度が得られる場合もあるかもしれません。でも肌のダメージは加速するでしょう。
美容家電の定番「スチーマー」
最後は、美容家電である定番の「スチーマー」についてお話しましょう。スチーマーは、蒸気を肌に当てることで毛穴の汚れを浮き出させる、クレンジング機能が優秀です。化粧水ミストで保湿ができるタイプもあるようですが、基本は肌をやわらかくしたり、汚れを浮かせる機能がメインだと思ってください。つまり、蒸気で肌がうるおった感じがするからといって、保湿できているわけではありません。使い終わったら、必ずいつものスキンケアを。それさえ守れば、スチーマーは美肌づくりの強い味方になってくれるはずです。
今日はひとまず、こんな感じで! これから先も、どんな美容法が話題にあがるのかを楽しみつつ、またの機会にぜひ検証していきますね。
取材・文/木下 頼子