シャンプーのあとに使うものといえば、トリートメントやコンディショナー。みなさんはこの2つの違いをご存じでしょうか? 「違いを知って使い分けてこそ、ケアにかなりの差が出てくるんですよ」とおっしゃるのは、美容師の木村旭宏さん。今回は、トリートメントとコンディショナーについて徹底解剖していきます!
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例えるなら、美容液と乳液
トリートメントは、髪の内部に成分を浸透させ補修し、髪の状態を整えるもの。髪の質感をよくすることに優れている機能をもっています。対してコンディショナーは、髪の表面をなめらかに整え、すべりをよくすることでキューティクルの傷みを防ぐ機能をもっています。化粧品で例えるなら、トリートメントは美容液、コンディショナーは乳液といったところでしょうか。
髪のダメージ改善や髪質改善が目的の人は、トリートメントを。キューティクルを整えて、指通りをさらさらにしたいという目的なら、コンディショナーが適しているというわけです。
トリートメント・コンディショナーの選び方
髪の成分はもともと80%以上をたんぱく質で占めています。
髪にダメージが掛かってくると髪の内部バランスが崩れてしまい、パサつき、切れ毛、枝毛といわゆる“傷んだ状態”になるんです。
トリートメントは、この傷んだ部分を補修してくれる栄養分として、たんぱく質や保湿成分などが配合されているものを選ぶのがおすすめです。一例として、加水分解ケラチン、ブラシシルイソロイシンエシレート、γ-ドコサラクトンなどがあります。
コンディショナーの場合、ノンシリコンにこだわらないこと。シリコン配合とノンシリコンとありますが、一概にノンシリコンがよいとは言えないんです。
まとまり感、しっとり感を出すためにひと役を買っているのはシリコンのおかげでもあります。とくにロングヘアでダメージが気になる人は、シリコン配合のものがおすすめです。逆にショートヘアの方や髪の細さが気になる人は、ハリを出してふんわり仕上げるために、ノンシリコンを使うというやり方もあります。
成分に着目し過ぎず、こういった使い分けもあるということを知っておいてほしいです。
ちなみに、シャンプーと同じラインで使ったほうが、香りの統一感はありますが、合うトリートメントやコンディショナーは、お話ししたように目指したい髪質や頭皮環境によって変わってきますので、必ずしも同じラインである必要はありません。
おすすめの市販トリートメント・コンディショナー
夏に受けた髪のダメージのケアにぴったりのトリートメントとコンディショナーの市販品をご紹介します。
トリートメントでおすすめは「エイトザタラソ ユ―」。
髪を保水しながら、ダメージによるごわつきをケアしてくれる海洋由来の美髪成分がふんだんに使われているところがポイント! 詰め替え用もあって経済的です。
コンディショナーのおすすめは「ベルアージュ」。
髪を修復してくれる作用や強い毛髪を生み出してくれるタウリンが配合されていたり、肌の保湿成分でおなじみのセラミドや、主にトリートメントに配合されている加水分解ケラチンなども配合されているところがポイントです。
ぜひこれらの違いを知って、じょうずに使い分けしてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣