最近見かけることが多くなった「ヘアパック」。これってトリートメントとはどう違うの? そんな疑問を徹底的に解決するべく、美容師の木村旭宏さんが応えてくれました。
Contents 目次
ヘアパックとは
ヘアパックとは、パックをすることで髪内部までダメージ補修成分やケア(栄養)成分をじっくり浸透させて、うるおいやまとまり感を与えてくれるものになります。顔のパックを想像していただくとわかりやすいです。
特徴としては、ヘアパックはカラーやパーマなどでダメージが気になる場合、集中的にケアするために開発されている商品が多く見られます。そのため、トリートメントと混同されやすいですが、違いをこれからお話しします。ちなみに、ヘアマスクとヘアパックはほぼ同じ分類です。メーカーによっては、ヘアパックをヘアマスクと呼称することがあります。
トリートメントと何が違うの?
髪の内部に補修成分や栄養成分を浸透させて、キューティクルを整えるという部分だけを見ると、ヘアパックとトリートメントに大きな違いはありません。
しかし、同じメーカーからトリートメントとヘアパックが出ているとき、「何が違うんだろう?」と疑問に感じるはず。今回はこのことについてお話しします。
ヘアパックとトリートメントを比較すると、ヘアパックのほうが高濃度の成分を使用していることが多く見られます。また、推奨する“使用回数”や“効能”がまったく違っている点も見られます。
例えば、トリートメントは毎日使用することが効果的とされますが、ヘアパックは週1回の集中ケアとして使用するほうが効果が高いということ。
ここで間違った解釈をしてしまいがちなのが、ヘアパックがトリートメントよりも優秀だと思ってしまうこと。髪にとってはとても有効的な成分であっても、適切な使用回数を超えて使用したり、洗い残しがあると頭皮に負担がかかってしまいます。それぞれの製品に記載されている使用回数をしっかり守ることが大切です。
ヘアパックの効果的な使い方
ヘアパックの効果的な使い方は、メーカーが推奨する使用回数と使用量をしっかり守ることに加えて、洗髪後の髪の水気をしっかり取ってから塗布することです。タオルでしっかり髪の水気をふき取り、水分でヘアパックが薄まらないようにしましょう。
あとは、お風呂に浸かっている間シャワーキャップなどを被り放置すると、ただ塗布するより成分が浸透して効果が期待できます。そして、最後にこれがポイント! 仕上げに浸透させた成分を閉じ込める形で、トリートメントやコンディショナーを使って表面を整えるといいですよ。
おすすめヘアパック
最後に、ドラッグストアやバラエティストアで買える、手頃な価格で高品質のヘアパック(ヘアマスク)をご紹介します。
「ダイアンビートゥルー ヘアパック ディープリペア」は、髪に本来備わっている成分に似た、エンドウ豆由来の高保湿ビーガンケラチンが配合された90%天然由来成分のヘアパック。2種あるうち、今回おすすめする「ディープリペア」は、アボカドオイルなどオーガニックオイルがたっぷりと配合されていて、毛先までうるおいで満たしてくれます。
「アミノメイソン プレミアムモイスト クリームマスク」は、オーガニックシアバターと3種のケラチンを配合した濃厚なヘアマスク。しっとり感が強めのため、髪のダメージがひどい人や、うねりやクセが強い人におすすめです。
どちらも週に1~2回程度の使用、放置時間1分程度でよいため、長風呂が苦手、早く済ませたいという人にもおすすめです。
週に1回程度の使用が適切なのがヘアパック。トリートメントと合わせてぜひお試しくださいね。
取材・文/高田空人衣