たんすのこやしを作らないシリーズ第8回目は「パンツ」について。お店で試着して、買ったときはたしかに気に入っていたけれど、いざ家に帰って着てみたら、なんらかの理由で気に入らず、たんすのこやしになっているパンツはありませんか? 今回はそんな失敗パンツを買わないための方法や、毎日パンツファッションをしたくなるような、たんすのこやしになり得ない“スタメンパンツ選び”についてスタイリストの筆者がお話しします。
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たんすのこやしを作らない、パンツ選びとは
パンツは、とくに幅や丈にトレンドが出やすいアイテムです。
そのトレンド感たっぷりのパンツが、着た人の体型をキレイに見せてくれるものであれば着用する価値がありますし、トレンドがある程度落ち着いても、体型をキレイに見せてくれるという付加価値がありますから、着る機会がぱたっとなくなることはないんです。
しかし、体型が変わって着られないパンツやくたびれたパンツならともかく、そういったトレンド感たっぷりのまだ新しいパンツが、すぐにたんすのこやしになってしまうのはなぜでしょう。
それは、自分から見ても他人から見ても、明らかに着た人の体型を悪く見せるパンツだからです。そんなダメパンツをなぜ買ってしまうのかというと“流行っているから”なんですよね。流行りを理由に買ったパンツは、トレンドが過ぎ去ったというわかりやすい理由だけでなく、自分が冷静になって「そのパンツが自分にとってマイナスである」「体型を悪く見せている」ことを理解したら、すぐにたんすのこやし行きになります。
たんすのこやしにならないパンツを選びたいなら、体型をキレイに見せてくれるパンツであることは“絶対条件”です。
パンツの適正量って?
ひとつの目安として、ふだんパンツしかはかないという人なら“1週間、毎日違う服を着る”とすると7本です。パンツもスカートも両方はく人、ときにはワンピースを着るという人など、パンツだけじゃない人も当然いますから、こういった人はふだんパンツしかはかない人より、断然少ない本数で事足りることがわかると思います。
冬素材で冬だけしか着られないパンツなのか、レギンスなどをはいてオールシーズン着られるパンツなのか。はいていたいパンツによって量は変わります。そのため明確な量はここではあえて言いませんが、いずれにしても今までの回でお話ししたように、限られた収納スペースに入れられる量であることは死守しましょう。
イロチはOK? パンツのお悩みお応えします
パンツ選びにおいて、よくある質問の「色違い買いって正解?」についてお応えします。
正解か、不正解かでいうと正解。ですが、プチプラパンツでありがちな全色買いや多色買いはおすすめしません。多くて2色です。
なぜなら人生は限られていますし、ほかの服もありますから、たくさんの色を持っていたところで着用しきれないですよね。
体型に合うパンツは、運命の出会い。わざわざ似合わないパンツをほかで買うより同じデザインのものを色違いで買うほうが、断然たんすのこやしを防ぐことにはなりますが、だからといって大量買いはまったくの無意味です。
色違いではなく、色・柄・デザインまったく同じパンツを2本というのもおすすめです。靴のヒールの高低に合わせて2本、春夏秋と比べトップスがかさ張る冬用にサイズ違いを2本といった感じです。色違いだと、合わせやすさや好みで使用回数がどちらかに偏りがちになりますが、これならどちらもたんすのこやしにならず、スタメンパンツになりますよ。
次回は、靴下についてお話します。