靴のなかでは、足に合うものを選ぶことがむずかしいとされるパンプス。デザインが気に入って買ったのに、痛い、つらいなどの理由ではいていないパンプスが、靴箱に入ったまま常駐してたんすのこやしとして捨てきれない、ということは決して少なくありません。たんすのこやしシリーズ第11回目は、そんな多くの女性を悩ます「パンプス選び」についてお話します。
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たんすのこやしを作らない、パンプス選びとは
見ためとブランドだけで選ばないようにするだけでも、“たんすのこやし化予備軍パンプス”を買ってしまうという失敗を防げます。
パンプスだけに限りませんが、多くの人が、見ためのかっこよさやブランド(知名度)、最近はSNSで見る他人の持ちものを基準として「みんな(あの人が)持っているからこれがいいんだ」という先入観から選んでしまいがちです。
しかし、パンプスほど合う、合わないが正直なものはなく、合わないものは足がトラブルを起こして悲鳴をあげて「NO!」と言ってくれます。この悲鳴に耳を傾けず、ムリして合わないパンプスをはき続けると、外反母趾や偏平足、開帳足(かいちょうそく)などさまざまな足のトラブルを抱えることとなり、最悪の場合は歩行に支障をきたす生活を余儀なくされたり、医療用の装具をつけた靴しかはけない状態になることもあり得るのです。パンプスほど「外見は関係ない、中身が大事!」といえる靴はありません。
筆者の場合、足の甲が極端に薄いため、パンプスは原則ストラップつきと決めています。ストラップがついていないとすぐに靴から足が抜けてしまうのです。
パンプスの適正量って?
パンプスの適正量は、生活におけるパンプスをはく頻度によります。
例として、パンプスを毎日はく人でも、はいたら1日休ませるとして最低2足あれば十分でしょう。
あとは、裸足ではく用、靴下やタイツを合わせてはく用、ボトムの丈でヒールの高低差をつけたり、季節に合わせて素材や色でバリエーションをそろえたりすることで、数は変わってきます。
パンプスはメンテナンスをきちんと行うことで、すぐに捨ててしまう消耗品にはならず、長くはくことができる靴です。自分の足に合うパンプスとの出会いは、大変貴重です。ヒールが減ったらすぐに直す、目につく汚れがあったらすぐに落とす。この2点を徹底するだけでもかなり違いますのでぜひやってみてください。
色違い買いはOK? パンプス選びのお悩みにお応えします
パンプスも、パンツと同じく「色違い買いしてもいい?」という質問がよく寄せられますので、お応えします。
正解か不正解かでいうと、正解です。パンツ編では全色買いや多色買いはおすすめしませんでしたが、パンプスはどちらかというとおすすめします。
理由のひとつとして、靴はコーディネートの方向性を決めるものだからです。
どんなコーディネートでも、靴がイケていないと台無しです。靴の色で妥協をしてしまっては、非常にもったいないのです。
ふたつめの理由として、足に合うパンプスはとても貴重だということ。足に合わないパンプスで別の色をわざわざ買うよりもムダにならず、必ずはけるパンプスだからです。
パンプスを買うときは、適正量や自分の足に合うかどうかなどを考えて、流行りだけにとらわれない靴選びを心がけてみてはいかがでしょう。
次回は、スニーカーについてお話します。