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少ない服でおしゃれ! たんすのこやしを作らないジャケット&ブルゾンの選び方<基礎編>

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少ない服でおしゃれ! たんすのこやしを作らないジャケット&ブルゾンの選び方<基礎編>

気温がどんどん上がって、コートがすっかりいらなくなると、ジャケットやブルゾンのような軽アウターの出番! たんすのこやしシリーズ第13回では、スタメンジャケット&ブルゾン選びのコツと、必要な枚数のそろえ方についてスタイリストの筆者がお話します。

監修 : 高田 空人衣(くにえ) (パーソナルスタイリスト)

スタイリスト・ライター。日本を代表するパーソナルスタイリストとして、TV『サタデープラス』ほか、「着痩せ」「高見え」「エイジレス」ファッション企画に多数出演、監修を担当。2011年創業、一般男女へのパーソナルスタイリングサービスを主宰。広告、芸能人・要人のスタイリング、執筆、講師、講演と、多方面で活動中。プライベートでは、ジャズダンス歴20年以上。着たい服がいくつになっても似合う体づくりに、日々取り組んでいます。
http://onnamind.net/

Contents 目次

ジャケット&ブルゾンの適正量とは

ジャケットとブルゾンは、コートと同じく吊りで収納するのが基本の服。
クローゼットの占有面積において、どれだけスペースを使用できるのかを考えてベストな枚数を割り出すとよいです。
コートと比較すると、一般的にジャケットやブルゾンは厚みがないので、一枚あたりの占有面積はせまいですが、クリーニングを要するのが基本という点は、コートと同じ。そのため、維持するためのランニングコストにいくらかけられるのかも、しっかり考えておく必要があります。

たんすのこやしを作らない、ジャケット&ブルゾン選びって?

ジャケットやブルゾンを着る機会が、ライフスタイルのなかでそもそもあるのかというところも、ぜひ考えてみてください。
軽アウターは、買うときのコストもまあまあかかるのに、ライフスタイルの変化に大きく左右されやすいところが特徴です。
よくある例として、ジャケット必須の仕事柄、上質なジャケットを所持していたものの、職種が変わったことにより、ジャケットを着る機会がまったくなくなってしまった。日常生活において、もう着ることがないにもかかわらず、クローゼットには現在も常駐している…というパターン。
コストがかかった、かつ、傷んでおらず衣類としては使える場合はたとえ着なくても手放すことをためらいがち。ですが、残念ながらライフスタイルが変わってしまった以上、いわゆる役目を終えた服なんです。
ライフスタイルの変化と共に、軽アウターはアップデートしていきましょう。たんすのこやしになるジャケットやブルゾンを作らない、ためないために大切なことです。

※筆者のスタメンジャケットは、ネイビーカラーの裏地無しダブルジャケット。オーバーサイズ過ぎず、タイト過ぎないため、オンオフどちらも活躍。ホワイトボタンが今っぽい(マッキントッシュフィロソフィー)。

使えるアウターは、2つの相性で見極められる

ファッションのジャンルが何であれ、ライフスタイルに合うこと。これをベースとしたら、あとはこれからお話しする2つの相性が合うかどうかを見極めて、ジャケットやブルゾン選びをしましょう。

ひとつめの相性とは、「そで」です。
これまで別の回でも触れていますが、ニットやカットソー、ブラウスなど…今売られている服の多くは、そで幅が広く、ボリュームのあるものが特徴です。これを例とすると、こういった服のそでが通りにくいタイトな軽アウターは、着てもそでが引っかかり通すことができないため、結局着る機会がなくなってしまいます。つまり、手持ちのトップスと相性が悪いということなのです。丈や色、素材うんぬんよりも、まずは手持ちのトップスのそでとの相性を見極めて。

※筆者のスタメンブルゾンは、ナイロン製のショート丈。そでがゆったりとしていて、厚手の袖でもストレスフリー。Aラインシルエットは、よく着ているロング丈スカートとのバランスが◎(モンクレール)

ふたつめの相性は、ボトムです。
ふだんよく着ているボトムと合わせたときの丈。これがバランスよくまとまっているかを鏡でよく見てみてください。軽アウターは、ボトムと丈のバランスが、今っぽさとダサさを決めます。また、似合うか似合わないかも左右します。

この例でいうと、今のトレンドは、ボトムがすべて隠れるくらいの長さ、もしくは中に着ているトップスと同じくらいの長さの軽アウターがバランスがいい(=今っぽい)んです。
逆にバランスが悪い例(=古っぽい)をこの例で当てはめると、ひざ丈や太ももが半分隠れるくらいの丈の軽アウターを着た場合です。ボトムと丈のバランスのよさというのは、トレンドによって変わるため、体にフィットしたものが正解なわけではありません。
軽アウターは、そでとの相性を見極めたら、あとは軽いアウター単体で見るのではなく、全身のコーディネートで見るのがポイントですよ。

次回は、スカートについてお話します。

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