スタイリストの筆者がお伝えする、たんすのこやしシリーズ第14回! 今回は、たんすのこやしとは無縁な出番が多いスカート選びのコツをご紹介します。スカートの知って得する、意外な魅力についても必見です。
Contents 目次
スカートの適正量って?
スカートは、ニットスカートなど一部の素材をのぞき、基本は吊りで収納する服ですので、適正量はクローゼットにおいての使用スペース、それにプラスして、クリーニングなどのランニングコストを考慮するとよいです。
スペースとランニングコスト、この2つをできるだけかけないためには、ホームクリーニングが可能で、シーズンレスの素材のスカートを意識して選ぶようにすると、使用頻度が年間を通して多くなり、少ない量で済みます。
吊りではなく畳み収納でよいスカートを意識して選ぶこともひとつの策です。
それから、スカートをふだんはかないという人が、“いざというとき用”に、たんすのこやし化したスカートを持っていることも見られますが、これが意外と収納スペースを使っています。“いざというとき”は、思ったよりも“やってこない”ですし、今の時代、仮に至急スカートが必要になっても、いろいろな場所で安価で買えるスカートが売っています。
こういった、ふだんの自分は使わないけど、“いつか使うかも”という服は、今すぐクローゼットから消えても実際はなんら困りませんので、活かすスペース確保のためにも早々に処分するとよいです。
スカートの意外な魅力と落とし穴
スカートは、年齢と共に合う丈というのが変化していきます。これは、自身のスタイルの良し悪しとは関係ありません。
例えば、ミニスカートの場合。いくら美魔女と言われるキレイな人でも、ミニスカートをはくと余計に老けて見えてしまいます。これはなぜなのか。理由は、筋肉のつき方や肌のハリが、若かりし頃とは異なるからです。
これを聞いて、スタイル美人さんはショックを受けるかもしれませんが、この現実を逆手にとりましょう。パンツより若々しく見せるのにすぐれているのがスカート。この利点を活かしましょう。
例えば、足首がしっかり見える程度のミモレ丈のスカート。
年齢が出やすいひざまわりの肉、ふくらはぎをしっかりカバーしてくれますし、スカートは腰まわりのラインをパンツより拾いにくいので、体型のアラをしっかりカバーしてくれることから、若々しく見えるのです。あとは、その時々のトレンドをおさえたり、適度に旬を感じさせるスカートを選べば完璧です!
スカートは、正しく選べば七難隠すすぐれものアイテム。今の自分に合わない丈のスカートを、クローゼットから追い出すことも忘れずに。そして、なんだか最近スタイルが悪く見える、老け見えが気になる…そんな悩みのパンツ派さんは、年齢と共にスカート派にシフトしていくのもおすすめです。
たんすのこやしを作らない、スカート選びとは
最後に、気に入っているけれどあまりはかない、でも捨てられない。そんなたんすのこやしスカートとばっさり縁を切る方法をお伝えします。
ずばり、スカートをはくときの「足もと」を考えてみてください。これを基準にすると、自分がよくはくスカートが明確になりますし、たんすのこやし化するスカートを新たに買うこともなくなります。
例えば、スカートをはくときは生足主義で、ストッキングやタイツは苦手という人。
生足で平気な気候のときにスカートをはくことが現実的ですから、肌寒い季節に防寒のためにストッキングやタイツをはく必要があるスカートは、その人にとってはたんすのこやしになるスカートです。
ほかには、合わせる靴がないパターン。靴をはくとなんだかスカートがダサく見える…こういった手持ちの靴との相性の悪さもたんすのこやしスカートを見極めるための目安になります。
自分にとって心地のいい足もとはなにか、ハッキリさせておきましょう。
次回は、これからの季節に大活躍、Tシャツの選び方をお届けします。