いろいろなことがスタートする4月。心機一転がんばるぞ! なんて思っていたのに、出鼻をくじくかのように肌がガサガサ…とお困りの声がたくさん聞こえてきます。季節の変わり目は、お肌も体調も不安定になりがち。ところが美容研究家・岡江美希さんは、「通年肌のコンディションは変わらない」と語ります。その秘訣とは?
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春の肌トラブル対処法で大事なことは「保湿」
みなさまごきげんよう。ミステリアスな年齢不詳美女を目指す、美容研究家の岡江美希です。「季節の変わり目は、肌が荒れる」なんてお話をよく耳にするのですが、実は私は…もう10年も、それを実感する機会がないんです。
多分その理由は、これでもか~! とばかりに、肌の内外から水分をしっかり与えているからだと思うのよね。肌トラブルを起こす人の多くは、お肌の表面も内側も乾燥しているのでは?と思います。
なぜなら、お肌がしっかりうるおっていればバリア機能が正常に機能して、多少の刺激や乾燥をはねつけてくれますから。とくに、冬の間クリームに頼ってきた肌は、乾燥に弱いという印象もありますね。ですから何はともあれ、ローションパックをおすすめします。
お肌がヒタヒタになるまで、化粧水や美容液など「水溶性」のスキンケアでしっかりうるおいを与えてあげてくださいね。クリームを使うのは、顔全体ではなく、目元や口元など、部分的に少し、という基本をお忘れなく!(岡江流基本のスキンケア)
体と肌のコンデションを整える美容法
季節の変わり目の体とお肌は、一斉に芽吹く植物のように、代謝をどんどん上げていくことができると、コンディションが整うんです。そのために取り入れたいのは、まずは顔のリンパの「ゴミ(老廃物)」を流しておくこと!
私が欠かさず行っているのは、歯をグッとかみしめたときにぽこっと盛り上がる部分(咬筋)を指でグリグリッともみこむケア。咬筋はエラ張りと関係している筋肉であごを動かすときに使われます。口を閉じて強くかみしめると耳の前あたりから下あごの外側あたりにかけて盛り上がる部分です。ここをグリグリグリーっともみほぐすと、普段お手入れしていない人はそこそこ痛いはず。
私は普段からほぐしていますから、まったく痛くありません(笑)。咬筋まわりにたまるゴミをしっかり流してあげると、顔の色むらが均一になるから、美肌度が高まりますわよ!
血流が滞るとすべての肌トラブルにつながります。血流促進のために、私がしていることは44~45度くらいの熱めのお風呂に10分はつかること。足元を冷やさないように足湯も取り入れます。何はともあれ血流絶対主義なんです。水分補給と血行促進。これが季節の変わり目にも負けないお肌づくりの鉄則ね。
食べものなら、代謝アップに役立つビタミンB12が豊富なものを選びましょう。私は今の時期なら、かつおが大好き。美希流のおすすめのレシピはこちら。
<代謝を高める! 美希流かつおのたたき>
- たたきになっているかつお(藁焼きなど)を買ってきて、7~10ミリ幅くらいにスライスする。※スライスされたものを買ってきてもOK。
- みょうが、にんにく、ねぎを千切りにして、(1)のかつおが見えないくらいたっぷり乗せる。
- (2)の上からポン酢をかけて、いただきます!
これがもうね。死ぬほど、おいしい! 買ってきたワンパック、あっという間にいただいてしまうわ。しかもビタミンB12やたんぱく質で美肌づくりを助けてくれるなんて、幸せ過ぎ。
高価なスキンケアを買わなくても、こんなちょっとしたコツをつかんで、肌荒れとさようならいていきましょう。
料理撮影/eporabeautykitchen 文/木下 頼子