自分に似合う服がわからなくなる理由が、明確にわかったところで、今回は、自分の“好み”を明確にしたいのに、どんどんわからなくさせてしまう「おしゃれの2大トラップ」についてお話します。
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見れば見るほどトラップにハマるSNS
見れば見るほど、チェックすればするほど、どんどん自分の好みをわからなくさせ、“ほしいという感情を湧きたたせるトラップ”といえば「SNS」です。
ひと昔までは、おしゃれトラップの典型といえば、雑誌やテレビでした。とはいっても、雑誌は月刊誌で考えればトラップに直面するのは月に1回程度。テレビは自分が見逃してしまうケースもあるので、回数自体は今の時代から考えたらずいぶんと少ないです。しかも、雑誌なら1冊まるごとではなく、そのなかの数ページにトラップがまぎれ込んでいるという状態。だから、トラップに引っかかる確率だってSNSと比較したら、ずっと低いんです。
SNSは、時間や場所問わず、いつでもどこでも開けます。
しかも最近はAIによって、いわば自分が引っかかりやすいトラップばかり仕掛けられていますから、好きを惑わす、あなたに必要とあおる、あなたはこれが欲しいんだと潜在的に押し付けるトラップだらけ。
また、SNSは、自分が本来なら知る必要がないものを、わざわざ見せてくれる世界でもあります。例えば、まったく知らない他人の生活、他人の持ちものなど。これもまた、所有欲だけでなく、見栄を張る欲求をかきたてるトラップです。
SNSによって自分に似合う服どころか、こういった欲に支配され、生活に悪い影響が出てしまったという人は少なくありません。
今の時代、SNSは自分の好みをわからなくさせる、大きなトラップであることを知っておきましょう。
やればやるほどトラップにはまる診断
見れば見るほど誘惑の多いSNSに続き、やればやるほど自分の好みがわからなくなってしまうトラップといえば、パーソナルカラー診断や骨格診断といった「診断」ものです。決して、これら自体が悪いというわけではありません。
しかし、診断が正しいかどうか確信が持てずにうやむやになっている場合、診断が活かされないことはもちろんのこと、さまざまな診断をくり返し行うことによって、余計に自分の好みがわからなくなり、自ら迷走する状態を作り出しやすいのです。
また、診断結果そのままを形にした好みの服というのは、いざ探しても全然見つからなくて、「探すことに疲れただけだった」というのも、よくある話です。
同時に、あきらかに好きではないけど、診断結果に合っているからという理由で、なんとなく買ってしまったけど全然着ないというのも、よくある話なのです。
いろいろな診断に手を出したり、結果に固執し過ぎたりすると、自分の好みをわからなくさせ、いつまで経っても自分が納得する似合う服にたどり着けないという、大きなトラップになりかねないことを知っておきましょう。