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疲労やイライラ…ツラい“春バテ”の症状を解消! 医学博士に聞く、自律神経を整える入浴法をご紹介!
ポカポカ気持ちのいい日が多くなりましたが、それと同時に「なんだか体がだるい」「イライラする」「やる気が起きない」なんて不調を感じる人もいるかもしれません。この時期は、寒暖差や環境の変化などから「春バテ」が起こりやすくなります。そんなツラい症状を解消すべく、今回は春バテに効果的な入浴法を医学博士の早坂信哉先生にお聞きしました!
Contents 目次
気温、気圧、環境などの変化で自律神経が乱れる?
今回のテーマは、春バテについて。みなさんは春バテという言葉を知っているでしょうか?
春バテという言葉を聞くようになったのは最近ですよね。 “5月病”といってゴールデンウィーク開けにいろいろな体調不良が起こることはよくありますが、それよりは少し早い時期の3月~5月あたりにかけて起こるようです、と早坂先生は語ります。
「春バテという言葉にはっきりとした定義があるわけではないですが、春バテの症状として、気分が落ち込んだり、だるさ、疲労感、倦怠感、イライラを感じる、などがあげられます。考えられる原因としては、春は寒暖差が激しく日によっては10度以上の差が出てくること。さらに低気圧も影響しているのではないでしょうか。また、春は転勤や就職など、環境が大きく変わるタイミングでもあります。このように、気温、気圧、環境など、たくさんの生活の変化があるのも“春”の特徴です」(早坂先生)。
春になるとなんとなく体の不調を感じるのは、自律神経の乱れからくる春バテの影響だったということですね…! では、このような変化が体にどんな影響を与えるのでしょう?
たとえば、寒暖差が出てくると人間の体が一定の体の条件を保とうとして交感神経のスイッチが入りっぱなしになった状態になります、と早坂先生。
「交感神経を車でたとえるなら、いわばアクセル。体になにか非常事態が起こるとこのスイッチが入ります。スイッチがずっと入ったままだと、だんだんと神経が疲れてきて自律神経の調子が狂ってくるというわけです。気温と同じく気圧の変化でも、たとえば耳の神経が刺激されると、これも自律神経の強い刺激になってしまいます」(早坂先生)。
また、新しい学校や職場に行く、クラスや配属先が変わる、周りの人間関係が変わるなど、体だけでなく心にストレスなどの負担がかかることも、交感神経も刺激する要素のひとつなのだそう。
春バテ対策に効果的な入浴法とは
春は交感神経を刺激する場面が多いということがわかりましたが、実際どのようにして対策すればいいのでしょう?
早坂先生によると、春バテの解決方法のひとつに“入浴”があるのだそう。今回の場合は、交感神経が強く働きすぎているため、副交感神経をしっかりと刺激してあげる入浴法が効果的とのこと。これは簡単に言うと、リラックスする神経を強めてあげる入浴法が必要だということです。
「春バテに効果的な入浴法として、湯船は38度~40度のぬるめに設定し、38度あれば20分ほど、40度であれば10分ほど浸かるといいでしょう。こうすることで、十分に体が温まります。ただ、お湯がぬるめに感じてしまう場合には入浴剤を使うのもいいです。炭酸系入浴剤や、昔ながらの粉末の入浴剤などを入れてゆっくりと湯船に浸かるようにしてみてください。
ふだん忙しくてシャワーだけで済ませているという人も、週末は春バテ予防としてしっかり入浴するのがおすすめです。また、自律神経の調節には睡眠もすごく大事ですので、布団に入る1~2時間前の入浴を心がけましょう」(早坂先生)。
1年の中で寒暖差が大きい季節の“春”。自律神経を整えて健康で快適に過ごすためにも、ぜひ春バテ対策に効果的な入浴法を試してみてください!
参考:【提供元:Voicy】春バテ対策の入浴法
文/FYTTE編集部