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「サウナブームと言われるけれど、熱いサウナが苦手…」そんな人におすすめの“ミストサウナ”って? お風呂ドクターに聞くサウナを楽しむポイント
ここ最近若者を中心に起きているサウナブーム。ひと昔前までは「おじさんっぽい」という印象だったのに対し、今は「ととのう」「健康的」といったイメージが大きくなり、サウナ女子も見かけるようになりました。とはいえ、サウナ特有の熱さを苦手だと感じる人も中にはいるのではないでしょうか。そこで今回は、医学博士の早坂信哉先生に“熱いサウナが苦手な場合”について解説していただきました。サウナが好きな人、これからサウナを始めたいと思っている人も要チェックです!
Contents 目次
熱いサウナが苦手なら「ミストサウナ」がおすすめ!
雑誌やテレビでもサウナ特集が組まれるなど、近年の爆発的なサウナブームで、サウナにハマったという人も少なくないはず。とはいえ、実際サウナを体験してみると「想像以上に熱い…!」と途中でザセツしてしまった人もいるのではないでしょうか。
「サウナブームということでサウナを試してみようという人が多くいるようですが、いわゆる一般的なサウナについては多くの場合“ドライサウナ”というもので、乾燥しているため、かなり温度が高いのが特徴です。サウナブームの影響もあってか、温度が高めに設定してあるサウナも増えてきているという話も耳にします」と話すのは、医学博士の早坂信哉先生。
早坂先生によると、最近のサウナは100度近くに設定されているものが多く、サウナブームということも影響してかずいぶん混みあっているようです。そんな、今大人気のサウナですが、熱さが苦手な人におすすめの入り方はあるのでしょうか?
「じつはドライサウナはひな壇の上段と下段で、温度がだいぶ違うということを知っているでしょうか。ポイントのひとつとしては、温度が比較的低めの下段を選ぶこと。もうひとつは、自分のペースでサウナを楽しむということです。熱さがキツくなってきたらガマンせずに一度休憩をはさむようにするといいかと思います。
とはいえ、サウナの部屋に入ると肌がヒリヒリするような熱さを感じることでしょう。そういう熱さが苦手な人におすすめなのが、“ミストサウナ”です。ミストサウナは部屋の中に蒸気が立ち込めているようなサウナで、温度も熱いと感じない40度前後で比較的低め。湿度が高いという特徴があります。
スーパー銭湯などでは、ミストサウナではなく“よもぎ蒸し”という言い方をしているところもありますね。また、ほかにも“塩サウナ”というサウナがあり、これはつぼの中にたくさん入った塩を体に塗ってミストサウナを楽しむというものです。ミストサウナのメリットとして、肌の状態を気にする人におすすめという点があります。ドライサウナは温度が高くてどうしても乾燥で肌がヒリヒリしてしまうこともありますが、ミストサウナは湿度が高く血液の流れもよくなるため、肌がしっとりとします」と、早坂先生。
では、ドライサウナとミストサウナでは体にどのような違いが出るのでしょう?
「以前、ドライサウナとミストサウナの比較をした研究があります。100度のドライサウナと42度のミストサウナ(10分間)を比べたとき、体の表面温度はドライサウナで44度、ミストサウナは40度ほどという結果になったそうです。また、最高心拍数ではドライサウナは148と相当脈が速い一方で、ミストサウナは110とそこまでキツい印象はありません。血圧の上がり幅に関してもドライサウナは20以上上がるのに対し、ミストサウナは10未満、発汗量ではドライサウナは480g以上、ミストサウナは250gとなっています。
このように、ミストサウナは肌にやさしいだけでなく、体に負荷をかけにくいサウナの方法なのかなと思います」(早坂先生)。
「ドライサウナは熱くて苦手…」とあきらめてしまった人は、ミストサウナに行ってみるといいいかもしれませんね!
ミストサウナがなければ岩盤浴でもOK!
後半は、ミストサウナの入り方に関して解説してきます。
「ミストサウナは温度も低めなため、ドライサウナよりも長時間入ることができるかと思います。みなさんだいたい10~20分間程度サウナ室にいるかと思いますが、サウナ室から出たあとはもちろんそのままシャワーを浴びていただくのも構いませんし、水風呂に使っていただくのもOKです。ただ、ミストサウナのようなゆったりと過ごすようなサウナのあとは、冷たい水を浴びるよりぬるめのシャワーで汗を流し外気浴をするとリラックスできて疲れもとれるのではないかと思います」(早坂先生)。
とはいえ、ミストサウナはどこにでもあるというわけではありません。そんなときに早坂先生がおすすめするのが“岩盤浴”。
「岩盤浴をミストサウナの代わりとして使ってみるのもおすすめです。岩盤浴は室温がだいたい40度くらいになっているため、15~20分程度入るといいでしょう。当然横になるのですが、注意点としてはここで寝てしまわないこと。ぐっすり寝てしまうと熱中症や脱水の可能性もでてきますので気をつけるようにしましょう。
また、多くの場合、岩盤浴は近くに冷気浴ができる場所がありますので、汗が引くまではそこで休んでいただくのがおすすめです!」(早坂先生)。
サウナはただ熱いものだけでなく、じつはいろいろな種類があります。温度が高めのドライサウナに苦手意識を持っていた人は、ぜひお気に入りのミストサウナを探してみてください!
参考:【提供元:Voicy】熱いサウナが苦手な人へ
文/FYTTE編集部