まとめ髪を、ステキに見せてくれる“おくれ毛”。髪の毛ぜんぶをキレイにまとめてセットするより、あえておくれ毛を残してセットしたほうが、抜け感が出て自然に見えますが、一歩まちがえると、疲れて見えたり、だらしなく見えてしまうのが難点。そこで今回は、お疲れ見え&だらしなさを回避! 小顔見せも叶う、おくれ毛の作り方を美容師の木村旭宏さんに教えていただきました。
Contents 目次
NGおくれ毛はこの3つ!
おくれ毛を作るとき、やりがちな3大NGについてお話します。
ひとつめは、量が多過ぎるおくれ毛。
おくれ毛の量を多くし過ぎてしまうと、“ただたんにヘアスタイルが崩れている状態”に見えたり、だらしなく見えてしまいます。
量を多くするおくれ毛を作るときは、たいていの場合フェイスラインを隠したいという気持ちの表れだったりするのですが、フェイスラインを理想通りに隠したいときには、量は少なくても十分可能です。適度な量で、おくれ毛を作りましょう。
ふたつめは、そのままのおくれ毛。
この場合の“そのまま”とは、ドライヤーで乾かしたあと、とくに手を加えることがない、自毛の素の状態という意味です。
おくれ毛を残したヘアスタイルの利点として、やわらかく女性らしい雰囲気を表現できることも挙げられるのですが、素の髪の状態の場合、たいていがストレート。
このストレート過ぎる髪が裏目に出てしまい、せっかくのやわらかく見せられるという利点が台無しになり、シャープな印象になってしまうのです。
おくれ毛は素のまま作らず、アイロンなどで軽く巻いて作るとよいです。
3つめは、長過ぎるおくれ毛です。
おくれ毛が長いと、老けて見えたり、疲れた印象に見えてしまいます。
もしかしたら、自分では長くしたくないのに、美容院でヘアスタイルを作ってもらっている時点で、おくれ毛が長いということもありえます。美容師さんには、あごのライン~あごより少し長めくらいの長さに整えてもらうと、ベストな長さのおくれ毛が自分でも再現できますので、ぜひオーダーしてみてください。
これがベスト!洗練おくれ毛の作り方
以上のNGポイントを避けて、なりたい理想にあわせたおくれ毛の作り方を3つご紹介します。
・少なめのおくれ毛
「こんなに少ないおくれ毛でいいの?」と思った人はいませんか?
全然いいんです。このくらい、少なく、短い毛束で作ったおくれ毛は、すっきりとした印象にみせてくれるだけでなく、小顔見せも叶えてくれます。
小顔に見せたいなら、おくれ毛は少なめがベストです。
また、少なくて短いおくれ毛は、髪をまとめたとき、サイドの割れ目が気になりづらくなるという利点もありますので、割れ目が気になっている人にもおすすめです。
・普通のおくれ毛
先ほどより、量を増やし長さを出したおくれ毛は、ほお骨やエラの補正効果が期待できます。コテを使って動きを出すと、より効果的になりますので、コテ使いを必須でおくれ毛を作ってみてください。
・やや多めのおくれ毛
普通のおくれ毛より、少し量を増やしたおくれ毛は、フェイスラインの補正力が上がります。また、小顔効果をなにより優先したいという人にも、やや多めのおくれ毛は効果的です。
ほんの少しのさじ加減が、理想を叶えるコツ。ぜひ参考にしてくださいね。
取材・文/高田空人衣