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夏こそ温泉に行きたい! お風呂ドクター直伝、皮脂やニキビなどの肌トラブルを軽減させる夏におすすめの温泉2選

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温泉に入っている女性のイラスト

日本人になじみ深い温泉は、冬に楽しむというイメージがある人も多いかもしれませんが、じつは暑い夏こそ温泉でたまった疲れを癒したり夏特有の肌トラブルに効果的な温泉に出向くチャンス! 今回は、医学博士の早坂信哉先生に“夏”におすすめの温泉や選び方のコツについて解説していただきました。

監修 : 早坂 信哉

東京都市大学人間科学部学部長・教授・温泉療法専門医・博士(医学)。 自治医科大学医学部卒業、同大学大学院修了。浜松医科大学准教授、大東文化大学教授などを経て現職。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。ユニークな研究が注目を集め、数多くの雑誌やテレビなどで特集が組まれ、メディア出演や活動も多数出演。著書に『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定公式テキストお風呂の正しい入り方』(日本入浴協会)、『最高の入浴法』(大和書房)、『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と渓谷社)など。
http://hayasakashi.wixsite.com/bath

Contents 目次

肌がスッキリ爽快になる「炭酸水素塩泉」とは

温泉に入っている女性のイラスト

夏は暑いので温泉を敬遠する人も多いのではないでしょうか、と話すのは医学博士の早坂信哉先生。
「じつは温泉は選び方によって暑い夏でも快適に楽しむことができます。温泉は温め効果が強い一方で、肌に対する作用や効果はふつうの水道水と違ったものがありします。
たとえば、夏場は皮脂が多く汗ばむことがよくある季節です。夏の皮脂は冬の倍になるとも言われていますが、そのぶん冬のような肌の乾燥の心配は少ないです。ただ、気になるのは皮脂や汗で肌が汚れてしまうという問題。この状態を放っておくと、当然ニキビや湿疹などの肌トラブルにつながってしまいます」(早坂先生)。

皮脂が多くなり肌がベタついたり毛穴の開きが気になったり…こんな経験のある人も少なくないのではないでしょうか? 早坂先生によると、そんな肌トラブルが気になるこの時期におすすめの温泉があるのだそう!

「温泉はミネラル成分が含まれているため温まり効果が強いほか、ミネラル分によって肌への効果があるのも事実です。その中のおすすめとして、夏にぜひ試してほしいのが『炭酸水素塩泉』です。これはむかしの名前で言うと重曹泉というものになります。

炭酸水素塩泉は名前の通り、重曹成分を含む温泉で比較的数も多い泉質です。とくに、都市部などの平野部にある日帰り温泉施設に多く見られます。

重曹はもともと料理などに使われていましたが、最近では家庭での掃除に使う人も増えてきていますよね。この重曹成分には皮膚の汚れや油分を洗い流してくれる作用があり、お風呂上がりも肌がスッキリと爽快になるという特徴があります。ちなみに、重曹泉は温泉の別名として『冷えの湯』とも呼ばれています。温泉そのものとしてもクセがなく湯ざわりも非常にやさしいため、幅広い層の人が入ることができる夏向けの温泉です」(早坂先生)。

温泉で重曹成分の効果をためすのはもちろん、自宅で重曹泉のようなお風呂を楽しみたい場合は、重曹を大さじ1~2杯程度を湯船に溶いて使用する方法もあります。また、夏向けの入浴剤として重曹をメインに使用しているものを使うのもおすすめです!

「硫黄泉」は夏の皮脂トラブルに効果あり!

肌トラブルを気にしている女性のイラスト

「もうひとつ、若い人におすすめの温泉として『硫黄泉』というものがあります。硫黄泉はたまごの腐ったようなニオイがする、火山地帯によくみられる温泉です。皮脂をとり去る作用が強いため、皮脂が多くなってきたりニキビができやすかったりする若めの年代の人におすすめの泉質です。ただ、高齢で皮脂が少ない人が硫黄泉に入ると、皮脂がとられすぎてかゆみにつながってしまう可能性もあるため注意しましょう。
また、硫黄泉は多くの場合酸性が強いので、温泉から上がったら上がり湯”として、水道水で温泉成分を洗い流すことをおすすめします」(早坂先生)。

硫黄泉は血管を広げてくれる作用が強く温め効果があるため、長湯をすると体温が上昇してしまう場合もあるのだとか。この時期に硫黄泉に入るなら、少しぬるめの場所やタイミングを狙って行くといいでしょう。

バスタブにお湯を張り入浴剤を入れようとしている女性のイラスト

「ここまで泉質の話をしてきましたが、夏なので当然お湯の温度も重要になってきます。やはりこの時期は、42度や43度のように熱いお湯ではなく、ぬるめの温泉を選ぶようにしましょう。おすすめなのは、体温に近い温度の37度前後のお湯に浸かる『不感温浴』と言われるもの。これくらいの温度の温泉なら、体温が上がりすぎることなく長時間楽しむことができますよ!」(早坂先生)。

いかがだったでしょう。温泉は肌へのメリットはもちろんですが、疲労回復やリラックス効果などメンタルケアにも最適です。日ごろたまった疲れを温泉に浸かって癒す旅に出かけてみるのもいいかもしれませんね。
夏は暑さのためどうしてもシャワーだけで済ませてしまいがちですが、夏バテや秋バテを予防するためにも、近場の温泉に出向いたり自宅で湯船に浸かったりして癒しのお風呂タイムを楽しみましょう!

 

参考:【提供元:Voicy】夏におすすめの温泉を選ぶコツ

 

文/FYTTE編集部

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