ものがあればあるほど、破損や汚れといったわかりやすいダメージがないと、捨てる決断をするのがむずかしかったりしますが、収納スペースには限りがありますよね。しかし、自分自身だってものを使う時間に限りがあるのですから、物理的にも心理的にも、所有物を厳選することはあらゆる余裕を作り出すことにつながります。余裕があるということは、ピンチやチャンスにも気づきやすくなるということ。そんな自分で新年を迎えるために、年末のうちに捨てておくべきもの、年明けに買っておきたいものをスタイリストの筆者の視点でご紹介します。
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年内に捨てておくべきは「飽きたもの」
あんなに好きだったのに、なぜか好きじゃなくなったもの。
「これじゃなきゃダメ」だったのに、「これでなくてもいいや」と思うようになったもの。
着るたびに、使うたびにマンネリ化の気分が抜けないもの。
いわゆる“飽き”がきたものはありませんか? 飽きたものには心がありません。心がないということは、恋愛と同じでお別れの時期ということなのです。
情や打算でずるずると付き合う、つまり使い続けたとしても、マイナスになるだけでプラスに転じることはないのです。
プラスに転じる錯覚に陥るのは、その服や靴をSNSやTVなどで誰かが身に着けていて“キラキラオーラ”を放っている瞬間を見たときです。“隣の芝生は青く見える”現象ですね。「もったいないかな」「やっぱ捨てるのやめようかな」と思わされるのは、たいていこのようなことですが、飽きたものは新年を迎える前に潔く捨てましょう!
真っ先に買うのは、毎日使うもの
新しい年を迎えると、不思議となにごとも新しくしたい気持ちになりますよね。
縁起物でもある財布の新調はよく知られていると思いますが、最もおすすめするのは下着です。
下着は毎日使うものであり、肌身離さず使うもの。つまり自分自身にいちばん近い部分で関わっている衣類ですので、内側から、外側からの影響を、よくも悪くも受けやすいといえます。その下着を新しいものに変えるというのは、体と心のエネルギーを満タンにするようなものだと考えています。いわば、自分だけの鎧といったものです。値段の高い安いは関係ありません。とにかく身に着けて、気分が上がる下着ならOKです。
新しい年の新しい自分のために、捨てるべきものはさっさと捨ててしまい、幸せ指数をあげていきましょうね。