服はあるのに「何を着よう?」から始まる毎日。そんな状況から脱却したいみなさんに送る『毎月の何着よう?を解決』の連載。今月は、昔とはまったくちがう今の日本の11月にベストな服選びをスタイリストの筆者がご提案します。
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真冬目前!11月の装いの傾向
アウターいらずで過ごせた日の翌日、コートがないと寒過ぎる! 日中は、カットソー1枚でもよかったくらいなのに、夜は凍えるほど寒い、なんて日もあるのが11月。うっかり薄着で外出するのは禁物ということを肝に銘じておきましょう。
突然の冷えは、思った以上に体に負担がかかるもの。11月は、体の不調に直結しやすい下半身の保温を心がけた装いをしつつ、上半身は脱ぎ着で体温を調節しやすいコーディネートを組んでいくのが望ましいです。
気温乱降下の11月は、このコーデが正解!
裏地がないスカートをはくのは、10月でおしまい! スカートをはくなら裏地のついたものを選びましょう。裏地がないなら、ペチコートをはいたうえで着用しましょう。裏地が1枚あるだけで、不安定な気温のなか、下半身の体温調節にひと役かってくれますし、後々タイツやストッキングをはくうえでの快適さもまったくちがいます。無いと困る、あると得しかないのが、スカートの裏地です。
最高気温20度以上の日が続いていた今秋、タイツをはくのはまだ暑く感じられるかもしれませんが、最高気温20度を切ると、股下の冷えを敏感に感じやすくなります。
下半身も腹巻きつきのパンツのような防寒インナーを着用するようにすると、体質的に締めつけるアイテムが受けつけない、ガードルやストッキングが合わないという人でも、下半身の保温をストレスフリーで叶えられます。これは、パンツをはくうえでもぜひ参考にしてください。
上半身は、基本的に薄着の重ね着をします。キャミソールやタンクトップ、半そでTシャツ型の防寒インナーを着用したうえで、ブラウスやカーディガン、カットソー、薄手のニットを単品で着用。
日中の気温が20度を下まわるくらいを目安に、例えばブラウスのなかに長そでのカットソー、カーディガンのなかに長そでのカットソーを着たり、ジレやニットベスト、ビスチェを合わせたりして、体温調節がしやすいコーディネートを作ります。ブラウスの上にニットベストを着る、カットソーの上からジレを着るイメージです。
アウターは、ナイロンジャケットやデニムジャケットなど、軽量かつ手持ちで持ってもかさばらないものや、バッグに入れておける大判のストールがベスト。
中綿ブルゾンのような「冬物未満、秋物以上の中間アウター」は、最高気温15度を下まわる可能性が高い、11月下旬を目安に用意しておくとよいですよ。
11月中は本格的な冬物コートの出番はまだ無いに等しいため、冬物ニットだけは、いつでも着られるよう準備しておくのが望ましいです。
軽アウターと防寒インナーのタイプを、気温ごとにシフトしつつ、なかに着るものを、冬物ニットにチェンジするだけで、最高気温が10度を切るような、突然の真冬日到来にも焦りません。
例:最高気温20度を切る日はデニムジャケット・タンクトップ型インナー
最高気温15度を切る日は中綿ブルゾン・半袖インナー
11月に買い足すならこの1枚
アウター未満、トップス以上の役わりを果たす、ジャケットやブルゾンに見える「ニットカーディガン」は、秋らしい季節がなくなった日本の装いにぴったりの新ジャンルアイテム! めちゃくちゃ使えるので、買い足しするならニットカーディガンがおすすめです。
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